一昨日のニュースで、国内で新型インフルエンザのワクチンを接種をした人のうち21例の死亡が確認されているということです。
毎日jpの記事から引用します。
厚労省によると、16日までに寄せられた副作用報告は約450万件の接種に対し877件、このうち入院相当の重い副作用は0・002%(10万件に2件)の68件。20日までに報告された死亡21件のうち調査中の2件を除く19件は、基礎疾患のある50~90代。
もちろん、21人のすべてが新型インフルエンザワクチンの接種後に亡くなられているわけですが、そのうち強い因果関係が疑われている方も4名おられるとのことです。
季節性のインフルエンザワクチンでも副作用があり、今回の新型インフルエンザに対するワクチンが特に副作用が強いというわけではなさそうですが、普段の季節性ならばワクチンを打たないという方でも、新型に対しては打った方が良いのではないかという「雰囲気」がありますので、ここは一呼吸おいて判断をすべきところです。

(C) photoXpress (イメージです。)
巷では新型インフルエンザワクチンが不足しており、基礎疾患のある方や妊婦の方が優先で、次に児童・生徒などということになっていると言われると、基礎疾患のある方は、このワクチンを打たなければインフルエンザにかかってひどいことになるのではないか、という恐怖感をあおられているのではないかと心配です。
しかし一方では、インフルエンザワクチンを打った後になくなった方のほとんどが基礎疾患のある中高年ということになっておりますので、その方々は「いったいどうしたら良いのか」とお困りではないでしょうか。
今回の新型インフルエンザとの関連が疑われてなくなった日本の方は、11月16日現在で(疑わしい例も含めて)厚労省へ連絡があったのが63例のようです。正確な数値はわからないのだと思いますが、国立感染症研究所(IDSC)のデータによれば、7月上旬から10月末までのインフルエンザの罹患数は431万人で、大半は新型と思われるとのことですので、だいたい500万人くらいの方が罹患して60人くらいの方がなくなったという粗い値が出ます。
つまり、ワクチンは450万人で20人くらい、インフルエンザは500万人で60人くらいが死亡する恐れがあるということになります。
もちろん、ワクチンを打たなかった場合よりも打った場合のほうがインフルエンザによる死亡率は下がることが期待されますが、ワクチンを打った場合は、ワクチンによる死亡率が上がることもまた事実です。
悩みますね。単純に考えると、インフルエンザもワクチンもどちらも「危険」に思えます。
こちらの
小児科医さんのブログによりますと、季節性インフルエンザの死亡率が1万人に一人なのに対して新型の方は現在までのところ10万人に一人ということだそうです。
新型インフルエンザ31「新型インフルエンザの死亡率」 だったら、季節性インフルエンザに対してと同じようなスタンスでワクチンに向かえば良いのではないでしょうか。
また、昨日あたりから騒ぎになっているカナダでのワクチンの副作用についても、同ブログに興味深い情報があります。
カナダでは、アジュバント入りワクチン(グラクソ製)を使っている。アジュバント入りは妊婦に対する安全性確立していないので、妊婦用としてアジュバント無し(非添加)ワクチン接種することにし、グラクソ社に対しアジュバント添加しない製品をオーダーするも入荷不可ということで、カナダ政府はオーストラリア政府に頭を下げて購入(CANADA EAST :Federal government buying unadjuvanted vaccine from Australia for pregnant women 2009.10.26)
アジュバントという免疫刺激を増強する補助剤入りのものは日本でも輸入することになっているようですが、考え直したほうが良いのかもしれません。
厚労省も大変ですが、国民一人一人も判断を迫られていると考えるべきだと思います。