2009年 02月 05日
警察のITリテラシーが上がると炎上やいじめが減るかもしれない
ネット上での行動のほとんどすべてが詳細に記録されているということは、知っている人にとっては当然の常識です。その記録を解析すれば、ネット上での書き込みや、違法アクセスなどはかなり簡単に実行者が特定されてしまいます。
今日の報道された2件の事件は、警察のITリテラシーが向上したことをうかがわせるもので、そうしたネット上での違法行為に対して、刑事事案として捜査できるようになってきたことをうかがわせるものです。
名誉棄損:タレントのブログに「人殺し」 19人立件へ
これは、各所で繰り返し報道されているので、あえて繰り返す必要はないと思いますが、首謀者以外の同調者と思われる日本中に散在する連中が一網打尽に捕捉されたところが、今までにもいろいろとあったネット関連の事件と一味違う気がしました。まあ、私は大学職員と札幌市の女子高生に反応してしまったのですが。
ネットでの行動はすべてがばれているのだということを、小学生のうちからたたき込まれていれば、そうそうバカなことはできなくなると思うのですが、どうでしょうか。
もうひとつ、おもしろいと思ったニュースは、こちらです。
「ハッカー」に逆襲、パスワード盗み返す 中3書類送検
ネット上における炎上やいじめは、度を超えると明らかに刑事犯罪を構成しますので、我々がすでに持っている刑法犯罪として処罰することが可能だと思います。今までは、それを立証することが困難だということもあって、立件された例が少なかったかもしれませんが、これからは簡単に犯人を特定し、いつでも警察が機敏に動くのだということが世の中に広まってくれば、かなりの抑止力になると思います。
特にリテラシーのない、インターネット入門者である子ども達にはどんどん携帯やネットを利用させる一方、そこにおける行動はすべて監視されており、度を越えた行動には必ず制裁があるのだということを教えるのが良いのではないでしょうか。
もっとも彼らの両親の多くも、そんなことは知らないでしょうから、そちらの教育も同時に必要なのだと思いますが・・・。
今日の報道された2件の事件は、警察のITリテラシーが向上したことをうかがわせるもので、そうしたネット上での違法行為に対して、刑事事案として捜査できるようになってきたことをうかがわせるものです。
名誉棄損:タレントのブログに「人殺し」 19人立件へ
これは、各所で繰り返し報道されているので、あえて繰り返す必要はないと思いますが、首謀者以外の同調者と思われる日本中に散在する連中が一網打尽に捕捉されたところが、今までにもいろいろとあったネット関連の事件と一味違う気がしました。まあ、私は大学職員と札幌市の女子高生に反応してしまったのですが。
警視庁中野署は川崎市の会社員の女(29)を脅迫容疑で書類送検した。近く大阪府高槻市の国立大職員の男(45)や札幌市の女子高校生(17)ら18人を名誉棄損容疑で書類送検する。同じ方法を用いれば、携帯でネットにアクセスしていじめを繰り返す小中高生を特定することも簡単のはずで、小中校生のネットいじめをなくそうと思ったら、彼らから携帯を取り上げるなどという、実行不可能な規則を作るよりは、たとえ匿名であっても人を傷つけるような書き込みをした場合には、たちどころに本人が特定されるのだということを小さなうちからしっかりと教え込んだ方が、はるかに効果的だと思います。
不特定多数によるネットでの中傷が警察当局にまとめて摘発されるのは異例。
ネットでの行動はすべてがばれているのだということを、小学生のうちからたたき込まれていれば、そうそうバカなことはできなくなると思うのですが、どうでしょうか。
もうひとつ、おもしろいと思ったニュースは、こちらです。
「ハッカー」に逆襲、パスワード盗み返す 中3書類送検
インターネットのIDとパスワードを盗もうとした「ハッカー」から逆にパスワードなどを盗み返したとして、愛知県警は5日、兵庫県尼崎市の中学3年の少年(15)を不正アクセス禁止法違反の疑いで書類送検した。この中学生は、かなりレベルが高いと思います。最初に中学生からIDやパスワードを盗んだ20歳の男は、中学生がそれに気がついて反撃として男の「ヤフー」のIDとパスワードを盗み、男性になりすまして計16回、不正にアクセスしたのに、男はそれに気がつかなかったという話は、どっちもどっちの笑い話ですが、その両方を暴いた警察の力をこそ評価すべきエピソードだと思いました。
・・・
少年と男性はオンラインゲーム仲間。男性が少年に「キャラクターを強くするプログラムをあげる」と偽って、実際にはIDやパスワードなど、パソコンのキー操作の履歴を盗み取るスパイソフト「キーロガー」をネット上から送りつけた。少年はゲームの動きが悪くなったことからキーロガーに気づき、ソフトを解析。盗まれた履歴の送付先になっていた男性のメールアドレスやID、パスワードを割り出したという。
男性は、キーロガーを使って別のゲーム仲間のIDとパスワードを盗んだとして08年10月に書類送検された。この捜査の過程で、男性が逆に不正アクセスされていたことがわかった。男性は「自分がハッキングされているとは知らなかった」と驚いていたという。
ネット上における炎上やいじめは、度を超えると明らかに刑事犯罪を構成しますので、我々がすでに持っている刑法犯罪として処罰することが可能だと思います。今までは、それを立証することが困難だということもあって、立件された例が少なかったかもしれませんが、これからは簡単に犯人を特定し、いつでも警察が機敏に動くのだということが世の中に広まってくれば、かなりの抑止力になると思います。
特にリテラシーのない、インターネット入門者である子ども達にはどんどん携帯やネットを利用させる一方、そこにおける行動はすべて監視されており、度を越えた行動には必ず制裁があるのだということを教えるのが良いのではないでしょうか。
もっとも彼らの両親の多くも、そんなことは知らないでしょうから、そちらの教育も同時に必要なのだと思いますが・・・。
by stochinai
| 2009-02-05 20:59
| コンピューター・ネット
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