5号館を出て

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台風一過・静かな土曜日(アクセス爆増)

 眞鍋台風が去った研究室は、土曜日でしかも後期の2次試験ということもあり、静まりかえっております。

 研究室は静かなのですが、このブログは大騒ぎになっているみたいです。

 眞鍋さんが、こちらで撮影したXenopus tropicalis(日本名は、ニシツメガエルのようですが、熱帯ツメガエルと呼ばれることもあります)の写真でエントリーを立てられたのを発見したので、「今日はお疲れさま」と「無事で帰ったようでよかったです」といった軽い気持ちで、昨日のエントリー「眞鍋が学ぶ」を「眞鍋かをりのここだけの話」にトラックバックしたのが、昨夜の10時20分すぎでした。

 ところが、その瞬間からこのブログへのアクセスが爆発的に増加したのです。これには、びっくりしました。
台風一過・静かな土曜日(アクセス爆増)_c0025115_17463254.jpg

 忍者TOOLSというフリーのアクセス解析を利用しているのですが、この写真がその結果です。横軸に時間(白っぽい午前と黒っぽい午後)がとってあり、縦軸が1時間あたりのページビューの回数です。

 昨日のエントリーを立てたのが午後1時半頃でした。その後、3時に一度小さなピークがありますが、それが68とカウントされています。1時間のカウントは多くても40-50というのが、それまでの標準的な値ですから、まあ3時のアクセスはそこそこ高かったと言えます。

 その後は、サイトの緊急メインテナンスがあったりしてアクセスが落ち込んでいますが、8時・9時には13というカウントが続きます。

 ところが、そのあと10時すぎに眞鍋さんのブログにTBしてからが、大変。本当に瞬間的に反応が起こり、正味はその後30分くらいだったのですが11時のカウントがいきなり177になっています。その後、11時、翌日の0時1時までも「津波アクセス」が続いていたようです。

 深夜から早朝にかけても、そこそこのアクセスが維持され、7時から11時にかけては直線的に増加するという非常に興味深いパターンになっています。

 現在、12日の午後5時55分ですが、今日の総アクセス数が1426です。ブログ開設以来の最大アクセス数が588でしたので、あっさりと倍以上の値が出ていることになります。

 このサイトの訪問者数記録でも、昨日が215サイト、今日が現時点で638サイトからの訪問を受け付けていることがわかります。こちらも、今までは多くても毎日100人前後しか来ていただいておりませんでしたので、ものすごい増加であることが見て取れます。

 状況から判断して、明らかにこれは眞鍋さんのブログからたどって来た方の影響だと結論できます。

 おそるべし、眞鍋かをりの影響力。

 サイエンスZEROなどは、その影響力を利用して子どもや市民を教育しようという意図なのでしょうが、かなり効果がありそうだと思いました。私たちがちまちまと科学の宣伝をしても、そもそも振り向いてすらくれないことが多いのですが、眞鍋さんのような方に登場いていただくと、その振り向く数を爆発的に増加させることができます。たとえ、100人にひとり、いや1000人にひとりでもそのなかから、「生物学って、結構おもしろいじゃん」と思ってくれる人が出てくれば、広報は大成功と言えると思います。

 大学でも最近は、ホームページを充実させたり、広報誌を配布したりと、いろんな努力をするようになってきましたが、本当に意味のある広報活動をしようと思ったら、こうしたタレントさんなどの活用も真剣に考えていかなければならないと考えさせられた、季節はずれの「眞鍋台風」でした。
Commented by ぜのぱす at 2005-03-13 03:01 x
やはりそうだったんですね。記録されている時間から、私がcommentを書いたのは、たまたま、blogが書かれた直後だったようなのですが、それからしばらくは他のcommentsもtrackbackもなかったのです。実は、タレントさんの名前が載ったblogならアクセスが増えるだろうな、と云う予想から、ちょくちょく覗きに来ていたんですが、数時間経つとアレよアレよと云う間に増えていきました。
Commented by ぜのぱす at 2005-03-13 03:03 x
真鍋さんのsiteやココからtrackbackされているものを幾つか覗いてみたんですが、状況を正確に伝えているものは少なく、単にkey wordに反応しているだけな感じがしました。そこで私が連想したのは、昨今の論文の引用です。

有名雑誌に載った、著名な科学者が書いた、というだけで内容が関係ないのにkey wordsだけで引用されている論文。これは有名人のblogのtrackbackと云ったところでしょうか。
Commented by ぜのぱす at 2005-03-13 03:03 x
有名雑誌に引用されている文献を、中身を見もせずにkey wordsだけで孫引きしている例も多々見かけます。これは、有名人のblogのtrackbackを更にtrackbackしている例ですかねぇ。

何れも、たまたま、こちらが中身を知っていれば、どうしてコレをココで引用するかなぁ?全然違う内容じゃん、と判断出来るのですが、そうでなければ、気がつかない訳です。

そうやって、事実は曲解されていくんでしょうか?
Commented by stochinai at 2005-03-14 16:03
 ぜのぱすさん、たくさんのコメントありがとうございます。
 論文の引用とトラックバックの比較は、なかなか鋭い指摘だと思います。内容ではなく、著者や雑誌の権威を借りるべく論文を引用するのと、自分のところのアクセスを増加させるための手段として、有名人のブログへとトラックバックする作業は、確かに似ていると思います。
 しかし、そうして得たものは所詮バブル・アクセスですので、人はそうそう何回もだまされないと思います。そうして時間とともに淘汰されるのが、ネットの自浄作用とでも言いましょうか。
 論文の世界でも、たとえ一時的に事実が曲解されるようなことがあったとしても、長い年月を経ることで必要のないものは消えていくでしょうから、それほど気にすることはないのかもしれません。
 本当に問題がありそうならば、それはそれでどんどん指摘することができるのもネットの良いところだと思います。論文も影響力の大きな論文に問題が見つかると、遅かれ早かれ指摘されて取り下げられたりするのも科学の世界の健全さですよね。
by stochinai | 2005-03-12 18:06 | つぶやき | Comments(4)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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