5号館を出て

shinka3.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

NHKスペシャルはどこまで信じて良いのでしょうか

 最近のNHKスペシャルは、最初の方を見ることはあっても、途中からだらけてきたり、なんだか怪しげな展開になってくることが多いと感じられることが多く、最後まで見ることが少なくなってきていました。

 今日は、「エジプト発掘 第2集 ツタンカーメン 王妃の墓の呪い」ということで、2006年に新たに(もう3年も前です!)発見されたKV63という「墓」の遺跡はひょっとするとツタンカーメン王妃の墓ではないかという、なかなかエキサイティングなストーリー展開になっていました。もしもそういう話であるならば、すでに世界的なニュースになっているはずではないかと思いつつも、ひょっとすると・・・と思いながら、私もついつい最後まで見てしまいました。
c0025115_22534037.jpg
 で、その結果感じたものは、「ひょっとすると、釣られたかも?」という後味の悪さでした。

 番組では、延々とこれはツタンカーメン夫人の墓であることを説得しようとするっぽい作りになっているのですが、最後に棺の中からでてきたのは、直方体の石が3個です。

 さんざん引っ張られたあげくに、石3個はないんじゃないかというのがこの記事を書き始めた動機でもあります。

 最後の場面に来る前に、番組の中では「内視鏡で棺の中をのぞいたところの映像」なるものを2回も流し、「ここに王妃の鼻と思われるものが見える」と言っていました。それにもかかわらず、最後に棺の中には石しかなかったことが明かされるところでは、「王妃の鼻に見えたものは何か別のものを見誤ったもの」というような、あまりにも脱力させられる解説で終わらせるような番組作りというのは、いかがなものでしょう。

 そもそも、こういう「半分科学的」な番組では、科学的確からしさに関しては番組を作る前からある程度検証した上で作り始めるものだと思います。最後まで見させられた上での感想を言わせてもらうと、これではあまりにも我々視聴者を馬鹿にしています。

 これまでは、まあ出来不出来はあったとしても、NHKスペシャルというものは一種の報道番組だと思っていました。つまり、NHK取材班が真実を追い求め、真実に迫るプロセスを描く番組だというふうに信じていたのです。

 しかし、今回の番組を見る限り、作りの「上品さ」はあたかも報道番組風なのですが、その中にあるものは大昔にあった「川口浩探検隊」となんら変わることのないバラエティなのだと感じさせられました。

 NHKさん。そういうことなのでしょうか。こんなことを続けられますと、聴取料を出す気力もなくなってくるのですが。

【追記】
 その後、ここを見て謎はすべて解けたような気がしました。

 NHKガッカリ特番:ツタンカーメン 王妃の墓の呪い(KV63) へのツッコミ各種
by stochinai | 2009-07-26 23:06 | つぶやき | Comments(0)

今日二つ三つ朝顔の通り道          稲畑廣太郎


by stochinai