5号館を出て

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秋の夜長はジャズでも聴きながら

 札幌の今日は、昨日の午後からの不安定な天気が続き、先日の台風の時よりも荒れていました。時折、アラレも降り、ちょっと積もったりもするくらい寒い一日でした。
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 寒いだけでなく、雨やアラレが吹き荒れるので、冬へ向けての庭仕事もできません。こんな日には、レコードやCDを引っ張り出して、のんびりするしかないという口実をつけて、何もセンデーの一日でした。

 もちろん懐かしい音楽だけでも時間は過ぎゆくのですが、「北の水辺から」さんのところで、素晴らしいミュージシャンを紹介していただきました。ビジュアル的にも、音楽的にも素晴らしいベーシスト・ボーカリストです。

Nicki Parrott: You'd be so nice to come home to

 リンク先は YouTube のビデオです。YouTubeで見られる彼女のビデオとしては文句なくこれが最高だと思いますが、「北の水辺から」さんに敬意を表して、ここには埋め込みはしないでおきます(もちろん、クリックすれば行けます)。YouTube の良いところ(悪いところ?)は、一つ見ると(聴くと)次から次へとつながっていくことです。そんなわけで、この曲から次々と連想して聴いた音楽を貼っていくことにしました。

 実は Nicki Parrott の You'd be so nice to come home to は YouTube にもう一つアップされています。



 こちらは、ピアノとのデュエットで、めちゃめちゃうまいというほどではありませんが彼女のベースソロも聴けます。上のビデオと聴き比べてみてください。

  You'd be so nice to come home to (日本語題名は「帰ってくれて嬉しいわ」)と言えば、もちろんヘレン・メリルのこれが定番なのですが、残念ながら YouTube にはないようです。

秋の夜長はジャズでも聴きながら_c0025115_22111895.jpg
helen merrill

 ところがさすがに YouTube です。彼女が1988年に日本に来た時のライブでこの歌を歌っているものがありました。衰えているとはいうものの、「ニューヨークのため息」と言われた往年のハスキーボイスが健在だというところを見せる、なかなかの歌唱だと思います。



 YouTube の中をうろうろしていて、お宝を発見しました。Nicki Parrott にはどうやら妹さん(お姉さんかも?)がいるらしく、2人でデュエットをしている演奏ビデオがあります。



 女性のベーシストも珍しいですが、妹さんはなんとバリトン・サックスを吹いています。プロとしては他にいなんじゃないかと思われるくらい珍しいと思います。2人ともオーストラリアから出てきて、現在アメリカで活躍中とのことで、がんばって欲しいと思います。ちょっと古いですが、ABCのCD紹介記事「Nicki & Lisa Parrott」がありました。

 2人が演奏している、Jitterbug Waltz というのは「3拍子のジルバ」という意味ですが、我々古いジャズファンにとっては、Jitterbug Waltz というと、エリック・ドルフィーの THE ERIC DOLPHY MEMORIAL ALBUM が思い浮かびます。これは幸いなことに(?)現在のアルバム名 Conversations でジャケット写真を背景に YouTube で聴くことができます。



 ちょっと長くなりましたので、最後はスコット・ハミルトンの The Jitterbug Waltz で、今夜のDJを終えることにしましょう。秋の夜長に、ゆったりとお聴きください。


Commented by kitanomizube at 2009-10-12 11:22
こんにちは
TBありがとうございます
私はJAZZは好きですが、詳しくないので参考になります(^^)
Nicki Parrottについて、わかっていることを再び書いてみました(^_^;)
by stochinai | 2009-10-11 22:35 | 趣味 | Comments(1)

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