5号館を出て

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水蒸気電子レンジ

 日頃から、ものを暖めるくらいにしか使っていない電子レンジですが、ラップをしないで暖めると乾燥しますし、ラップをして暖めたり、スーパーで買ってきたプラスチックケースのまま暖める場合、中に油分があると加熱してラップやプラスチックが溶けるという経験をしてイライラした経験はどなたにもあると思います。

 最近は、過熱水蒸気をつかった電子レンジというものがでてきているという話は聞いていたのですが、理解としてはラップをしなくても食品を乾燥させずに暖めができるという程度のものでした。今でも、その理解はあまり変わっていないのですが、旧来のレンジではたとえラップをしたり、蓋付きの容器で暖めたとしても、どうも料理(特にご飯など)の湿度に関しては不満を持っていました。

 というわけで、特に考えていたわけではないのですが、ふと思い立って過熱水蒸気型のレンジを買ってしまいました。製品は某P社の9月発売の新製品です。コンピューターなどだったら、しっかりとスペックと値段を調べて納得のいく買い物をするのですが、衝動買いですからどちらもあまり気にしないで店頭に言って、店員さんの説明を受けてあっさりと購入してしまいました。(後でわかりましたが、値段的にはあまり賢い購入ではなかったようです。)

 今までうちにあったのは、オーブンレンジだったので電子レンジでものが焼けるという件に関しては、特に新しい機能を感じることはありませんでしたが、300℃の水蒸気で調理するという世界は今まで経験したことのない領域でした。

 もちろん、最初にやってみたのはラップなしのご飯暖めですが、それだけでこれを買った満足感が得られるほどでした。乾燥することもなく、ラップの中でびしょびしょになることもなく、非常に心地よくご飯が温まったことには感激してしまいました。

 それ以外の、いわゆる「料理」を作るということになると私の出る幕はありませんが、アジの開きを「焼いた」結果も焦げ目がつかずに隅々までしっかりと火が通っているということで納得でした。

 まだほんの数時間の使用経験ですが、電子レンジが出現したときに電磁波で温度を上げることができるということに感動したものですが、この過熱水蒸気を使ったレンジは、その時に感じたものと同じような「新しい世界」を感じさせられるものでした。

 過熱水蒸気による調理は、今までに我々が知っていた「煮る」「焼く」「蒸す」という手法を越えた新しい世界なのかもしれません。
水蒸気電子レンジ_c0025115_1252312.jpg
 (C) photoXpress
 
by stochinai | 2009-10-25 23:59 | つぶやき | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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