2010年 03月 18日
蝶に擬態する花!?
良い香りを振りまきながら花を咲かせ続ける、アフリカ生まれの青い妖精(blue elfin)クレロデンドルムのことを、12月のエントリーで取り上げました。
青い妖精のほのかな香り
彼女は、時々休んだりはしながら、その後も次々と花を咲かせ続けています。この花を見るときにはいつも正面から見ていいましたので、美しいとは思うもののこの花がチョウチョに似ていると言われても、そんなものかなあ程度に感じていました。こちらが12月の写真です。
それが今朝、寝ぼけた目で見たせいなのか、「ああ、チョウチョが飛んでいる」と思い、急いでカメラを探して撮ったのがこちらです。
逆光の中でレースのカーテンの前でまさにオスとメスの2羽のチョウが絡み合いながら飛んでいるように見えませんか?
上の写真と見比べていただけるとわかるのですが、こちらは花の裏側つまり花柄やガクのある側から見たものです。ガクがチョウチョの胴(胸や腹)のように見え、雄しべや雌しべは(数が多いものの)まさにチョウの触覚そのもののようにも見え、いやはやこの花はチョウに擬態しているのではないかと真剣に考えてしまいました。
ランの中には、ハチにそっくりな形をした花を咲かせてハチのオスを引き寄せ受粉に利用しているものがいることはよく知られていますが、今朝の寝ぼけ眼の私には遠いアフリカの地で、花の香りと蜜の他に仲間を思わせる形の花まで用意して、チョウを引き寄せて受粉させている、この花の姿が想像できてしまいました。
念のために、花にぐっと寄ってもう一枚写真をとってみたところ、ななーんとチョウの翅脈を思わせる葉脈までも見えてきて、かなり興奮してしまいました。
ガクにはチョウのお尻までもがあるような複雑な形をしています。
現地アフリカで、この花の受粉をしているのが花によく似たチョウだということが確認されでもしたら、ロマンあふれる論文が書けますね(笑)。あるいは2時間もののテレビ番組にもなりそうです(爆)。
青い妖精のほのかな香り
彼女は、時々休んだりはしながら、その後も次々と花を咲かせ続けています。この花を見るときにはいつも正面から見ていいましたので、美しいとは思うもののこの花がチョウチョに似ていると言われても、そんなものかなあ程度に感じていました。こちらが12月の写真です。
上の写真と見比べていただけるとわかるのですが、こちらは花の裏側つまり花柄やガクのある側から見たものです。ガクがチョウチョの胴(胸や腹)のように見え、雄しべや雌しべは(数が多いものの)まさにチョウの触覚そのもののようにも見え、いやはやこの花はチョウに擬態しているのではないかと真剣に考えてしまいました。
ランの中には、ハチにそっくりな形をした花を咲かせてハチのオスを引き寄せ受粉に利用しているものがいることはよく知られていますが、今朝の寝ぼけ眼の私には遠いアフリカの地で、花の香りと蜜の他に仲間を思わせる形の花まで用意して、チョウを引き寄せて受粉させている、この花の姿が想像できてしまいました。
念のために、花にぐっと寄ってもう一枚写真をとってみたところ、ななーんとチョウの翅脈を思わせる葉脈までも見えてきて、かなり興奮してしまいました。
現地アフリカで、この花の受粉をしているのが花によく似たチョウだということが確認されでもしたら、ロマンあふれる論文が書けますね(笑)。あるいは2時間もののテレビ番組にもなりそうです(爆)。
by stochinai
| 2010-03-18 20:27
| 生物学
|
Comments(2)