5号館を出て

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連休初日

 連休初日の今日、札幌は昨日の連続で朝からとんでもない風雨でした。午後になって少しは収まってきたのですが、行楽に繰り出そうとしていた人はいきなり出鼻をくじかれ、お気の毒です。私のような出不精は、これ幸いとゆっくりとのんびりさせてもらいました。とはいえ、気温が低くどんよりとした天気は気分の良いものではありません。

 春の連休には子供の日がありますので、なんとなく鯉のぼりを連想してしまいますが、最近は個人のお宅で大きな鯉のぼりを上げておられるところは少なくなったように思います。これも、どうやら保育園のもののようです。

 そんな中、毎年近所に上がる鯉のぼりはご近所の方々も楽しみにしています。
連休初日_c0025115_23405123.jpg
 鯉のぼりは大きな順にお父さん、お母さん、子供たちなのだとばかり思っていましたが、童謡「こいのぼり」をウィキペディアで調べてみると、どうも違うみたいです。
やねより たかい こひのぼり
おおきい まごいは おとうさん
ちいさい ひごひは こどもたち
おもしろさうに およいでる
 一番大きなもの以外はみんな子供たちということのようです。

 さらに、ウィキペディアには衝撃の事実が書かれていました。
『こひのぼり/こいのぼり』は童謡、唱歌。作詞は近藤宮子、作曲は不明。1993年までは近藤は作詞者として認められなかったため、近藤が1999年まで存命だったにもかかわらず歌詞の著作権は既に消滅している。
 著作権・著作権と騒ぐJASRACなどに、正座して3回ずつ読んでもらいたいものです。

 鯉のぼりの歌はもう一つありますね。小学校の時に歌わされて、「いらか」って「いるか」みたいなものかと思った人も多いのではないでしょうか。
1.
甍(いらか)の波と雲の波、
重なる波の中空(なかぞら)を、
橘(たちばな)かおる朝風に、
高く泳ぐや、鯉のぼり。

2.
開ける広き其の口に、
舟をも呑(の)まん様見えて、
ゆたかに振(ふる)う尾鰭(おひれ)には、
物に動ぜぬ姿あり。

3.
百瀬(ももせ)の滝を登りなば、
忽(たちま)ち竜になりぬべき、
わが身に似よや男子(おのこご)と、
空に躍るや鯉のぼり。
 曲も勇ましく、軍国調で、男尊女卑っぽくもあるのでだんだんと消えてしまいそうですね。こちらも作詞者がわかりませんので、著作権関係はないということでしょうか。

 鯉のぼりをめぐる歴史も、たどってみるといろんなことに出会ってしまいますね。

 どちらさまも、良い連休をお過ごしください。
by stochinai | 2010-04-29 23:58 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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