5号館を出て

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紅の翼

 昨日は空港を飛び立つ前の地上での話に終始してしまいましたが、帰路の空もなかなか楽しめました。

 関西空港発ANA1719便は定時ならば17:45発です。昨日は、ちょっと遅れたのですが、それほど大幅なものではありませんでした。座席は西側の窓際を確保してありましたので、この便に乗ることは日没を上空で見ることのできる絶好のタイミングをつかまえることが可能だと思われました。

 上空で水平飛行に移ったあたりに、赤い夕日が窓から入り始めました。
紅の翼_c0025115_1921126.jpg
 この後しばらくはずっと機体の右側を見続けておりました。おかげで今日は右の首筋が筋肉痛です(笑)。

 いつかは撮りたいと思っていた「紅の翼」です。
紅の翼_c0025115_19233765.jpg
 もっと赤くならないかと何十枚も撮影しましたが、これがもっともいい色でした。

 翼が紅色に染まる時間は非常に短く、太陽が沈むとともにあたりは急速に暗くなります。その寸前に、翼が燃え出しました。
紅の翼_c0025115_19245679.jpg
 この写真だけを見せると、事故ではないかと思われるかもしれないくらいの激しいショットになりました。

 続いて、終わりかけの花火のようにも見える光景へと変化します。
紅の翼_c0025115_19271986.jpg
 しかし、これも実際の花火のようにあっという間に変化して、夕闇が押し寄せてきます。

紅の翼_c0025115_19474756.jpg
 夕焼け色が亡くなった後には、墨流しのような雲が取り残されていました。

 終わってみると、ほんの数分の航空ショーだったような気がします。
by stochinai | 2010-09-10 19:49 | つぶやき | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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