5号館を出て

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渋谷駅の壁画:岡本太郎「明日の神話」

 今回のホテルは、ちょうど1年前にも泊まった青物横丁にあります。動物学会は東大駒場で開かれていましたから、ホテルから駒場まで行くには京急で品川まで出て、JR山手線に乗り換え、渋谷から京王井の頭線で駒場東大前まで行きます。3つの鉄道を乗り継いでいくのですが、青物横丁から品川までと、渋谷から東大まではほんの数分ですから、ホテルから学会場までは意外と短時間でたどり着けます。
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 この図で、右下から左上までが経路図です。(株式会社地理情報開発の首都圏鉄道路線図から)

 渋谷でJRから京王線に乗り換える時には、地上部を移動するのが簡単なので渋谷駅ではモヤイ像(モアイ像が正しいと思うのですが・・・)に出会ってしまうことが多く、岡本太郎の壁画は見過ごしてしまいがちなのですが、井の頭線からJRへ乗り継ぐときに、2階のコンコースを通ると意外なほどあっけなく壁画に会えてしまいます。
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 この壁画は、もともとはメキシコで描かれたものなのだそうですが、その後展示されることもなく死蔵されていたものが、最近発見されたこの場所に移設されることになったいきさつは、なかなか数奇な運命を感じさせられます。
1967年来日したメキシコ人実業家から、メキシコシティ中心部に建築中のホテルへの壁画制作を依頼される。

1968年メキシコへ渡る。スーパーマーケットとして建築中の建物を転用した専用アトリエに入り、制作をはじめる。以後、大阪万博テーマ館の仕事の合間をぬって何度もメキシコへ足を運び、制作を続ける。

1969年ほぼ完成した壁画をホテルロビーに仮設置。最終仕上げの段階を迎える。依頼者の経営状況が悪化、ホテルは未完成のまま放置される。その後、ホテルが人手に渡る。壁画は取り外され各地を転々とするうちに行方がわからなくなる。

2003年メキシコシティ郊外の資材置き場にひっそりと保管されていた壁画を岡本敏子が確認する。

2004年(財)岡本太郎記念現代芸術振興財団内に再生プロジェクト事務局が発足。壁画の移送・修復に向けた取り組みが本格的に始動する。

2005年壁画を日本へ移送。修復がはじまる。
 このあたりの事情などについては、「明日の神話 再生プロジェクト オフィシャルページ」を参照してください。

 やはり東京はすごいものが転がっている、すごいところではありますね。

 ホテルの近くをちょっと歩いただけで、こんなものも見つかりました。
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 テーマを持って歩いたら、楽しむネタは無限にありそうです。
by stochinai | 2010-09-25 23:48 | つぶやき | Comments(0)

日の暮の背中淋しき紅葉哉            小林一茶


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