5号館を出て

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グーグルがやると美術館巡りはこうなる

 これを見て、何かおわかりになる方はほとんどいないのではないかと思います。
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 イエスキリストの目と答えたあなたには、「するどい」という返事をしたくなりますが、正解はこちらです。
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 日本で義務教育を受けた子どもならば、中学生の頃に一度は見せられたことのある、ボッティチェリの傑作「ビーナスの誕生」と答えられる人が多いと思いますが、そのビーナスの目を上のように拡大したものを見たことのある人は少ないのではないでしょうか。私も初めて見ました。

 上の写真の画面はグーグルがバックアップして数日前に立ち上がった「Art Project」によって見ることのできるものです。もちろん、グーグルがやるのですから、単に画像を一枚見せておしまいというわけではなく、画像の拡大縮小が自由にできるようになっています。それで思いっきり拡大して見たビーナスの右目が最初の写真というわけです。

 グーグルはこれだけでは満足しませんでした。個々の絵画や彫刻を閲覧するだけではなく、それが置かれている美術館を例のグーグルストリートビューと同じ感覚で歩き回れるサービスを作り上げました。たとえば、この「ビーナスの誕生」はフィレンツェのウフィツィ美術館というところで、こんな風に飾られていることがわかります。
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 絵の手前にある柵や、この絵の左右にどんな絵が飾られているかがわかります。さらに、ストリートビューと同じ感覚で絵に近づいたり美術館を歩き回ったりできます。まずは、この絵に近づいてみましょう。
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 このくらい接近すると、この絵がガラスで防護されていることもはっきりと見えてきます。ガラスに反射する窓の光もリアルです。

 というわけで、このサービスはとてもすごいものだと思います。現在のところ、以下の美術館巡りができるようです。
メトロポリタン美術館(米国)
ニューヨーク近代美術館(米国)
フリーア美術館(米国)
フリックコレクション(米国)
アルテ ナショナルギャラリー(ドイツ)
絵画館(ドイツ)
カンパ美術館(チェコ)
ソフィア王妃美術館(スペイン)
ティッセン=ボルネミッサ美術館(スペイン)
ナショナルギャラリー(英国)
テート・ブリテン(英国)
ヴェルサイユ宮殿(フランス)
アムステルダム国立美術館(オランダ)
ゴッホ美術館(オランダ)
エルミタージュ美術館(ロシア)
国立トレチャコフ美術館(ロシア)
ウフィッツィ美術館(イタリア)
 なぜかぼかしが入ってみることのできない作品があるのも、なんだかすごいリアルな感じがして興奮します。

 「エッ、こんな有名な作品の絵の具のタッチまで全部見えちゃって良いの?」という気分にさせられるものが現時点でも1000点以上はあるようです。

 いろんなことにつかれたら、美術館巡りで目と頭を休めてみてください。ちなみに現時点でホームページにアクセスするとこんな画面が出てきました。レンブラントの「夜警」の一部のようです。
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 ただ、グーグル・ストリート・ビューでも感じることなのですが、今ひとつ自由に画面の中を歩き回ることができないイライラ感はなんとかならないものでしょうかね(笑)。
Commented by さなえ at 2011-02-07 06:23 x
>今ひとつ自由に画面の中を歩き回ることができないイライラ感

感じますよね。先日来、何度かやってみましたが、どうも操縦wが下手でなかなか行きたい方向に進めず、諦めたところです。
あの絵が見たいと長年思い続けてようやく時間とお金を工面して出かけていくという課程そのものも名画を見る喜びの一部だと思うことにして〈負け惜しみw)、老後の楽しみにとっておくことに。といっても、自由に動けなくなるのもそう等位費ではないので、グーグルに感謝しつつ、何とか大画面とつないで世界各地の絵を見ようとするでしょうけど。
Commented by stochinai at 2011-02-07 12:02
 拡大してすごいなあと思うのは、ゴッホなど絵の具を厚く使う作家の作品ですね。手で凹凸を触れそうなくらいにはっきり見えるさまは、実物以上だとも思います。
by stochinai | 2011-02-06 23:30 | コンピューター・ネット | Comments(2)

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