大学生すら逃げ出すのは日本そのものの信用失墜なのかも
YOMIURI ONLINE から
2011年4月20日14時38分 読売新聞
大学生と言えば、とりあえず高等教育を受けていますから、彼らの知的レベルを信頼するならば、それはいわゆる「風評」に踊らされているというものと言ってしまっては事態の本質を見失うような気がします。
留学生に対しては各大学が現状の説明会を開いていると思います。ここ北海道大学でも、4月11日に英語による「福島第一原子力発電所における事故の影響に関する説明会」が開かれました。

大学のホームページを見てみると、なんと明日もまた同じような説明会が開かれることが載っていました。
福島第一原子力発電所における事故の影響に関する英語での説明会(第2回)の開催について(お知らせ)

これは留学生に対して非常に親切な対応だと見ることもできますが、逆に考えると(勘ぐると)そのくらい丁寧に何度も説明をしなければ、原発災害の現場からこれほど離れた札幌と言えども留学生の不安をぬぐい去ることが、それほど難しい状況にあるということを示しているとも考えられます。
これだけ一所懸命説明をしても、各国の「頭脳」あるいはその「卵」ともいえる大学および大学院留学生が日本から逃げ出すことを止められないのだとしたら、彼らの「非科学性」やそのことを原因に引き起こされる「風評」をなんとかするという対応ではダメなのかもしれないと私には思えてきています。
つまり、彼らが冷静に「科学的」に考えた結果、日本という国の科学や行政を信頼することができないという意志の表明の結果の出国なのだとしたら、彼らの日本脱出というのは我々日本の科学と国の体制というものに対する「ノー」という意思表明なのかもしれません。
もしそうなのだとしたら、安全性を一所懸命彼らに説明したところで空しいことなのかもしれません。
経済的に優位に立っていて、何も問題がない時にはそこそこ認められていて留学生も集まり始めていた「日本」という存在が、原発事故ひとつであっさりと捨て去られようとしているのだとしたら、かなり恐い気分になります。
これはいろんな意味で、パンドラの箱が開いたような状況なのかもしれません。
Commented by ぢゅにあ at 2011-04-26 03:17 x
2011年4月20日14時38分 読売新聞
東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、帰国を早めたり、訪日を取りやめるなどした留学生が、留学生の多い71大学だけで計約4330人に上ることが、読売新聞のまとめでわかった。2011年4月25日 読売新聞
留学生の多い主な71大学について、留学生や留学予定者の動向を聞いた。東北大(仙台市)では、地震が発生した3月11日時点で1499人の留学生がいたが、このうち3分の2に当たる1000人以上が帰国した。約270人が入居していた留学生用の宿舎には20日現在で16人しか残っていない。
福島大でも、留学生177人のうち約120人が帰国した。大学の講義開始は5月9日だが、同大では「どの程度の留学生が戻ってくれるか分からない」としている。
東京大でも、昨年10月から1年間の予定で来日していた教養学部の交換留学生28人のうち11人が、4月からの講義に出席していないという。
西日本の大学でも同様の動きが出ている。関西学院大(兵庫県西宮市)では、4月から1年間留学する予定だった米国人ら12人が辞退し、昨年9月から通う留学生も17人が3月末に予定を早めて帰国した。
アジアを中心に留学生が全学生の2割程度を占める尚美学園大(埼玉県川越市)では、留学生の2割弱に当たる約80人が20日現在も学校に戻っていない。
名古屋大学(名古屋市千種区)は今月、47人の交換留学生を受け入れる予定だったが、中旬までに中国、フランス、米国などの14人が辞退、11人が延期を申し出た。いずれも母国の大学側の判断で、ほかに日本政府の国費で奨学金を支給する留学生3人も来日を見合わせている。国際学生交流課は「交換留学生が半減してしまって残念。親が原発事故を心配するケースも多いようだ」としている。私は具体的なデータは知らないのですが、福島原発からはるか遠く離れているはずのここ北海道でも留学生の一部が卒業を前に帰国する動きがあるということです。
南山大学(同市昭和区)では留学生別科に在学中の約120人のうち約40人が一時帰国したままになっている。同大は、ホームページに「名古屋は福島第一原発から400キロ西に離れており、現段階では被害の発生は予想されません」と掲載し、安全をPRする。
約400人の留学生を受け入れている岐阜大学(岐阜市)は32人が一時帰国し、入学予定の108人のうち5人が延期、2人が辞退した。留学生支援室は「被災地から遠いのに、原発事故の印象が強く、来日に不安を持つ学生がいる。風評被害だ」と話した。
三重大学(津市)でも約40人のうち9人が辞退し、22人が保留している。一時帰国から戻ったドイツ人留学生のフレヤ・アウグスティンさん(23)は「両親や友人から『日本は危ない』と引き留められた。でも、最後まで日本語を勉強したくて」と話す。同大国際センターは「260人の留学生が220~230人ほどに減る可能性がある」としている。
大学生と言えば、とりあえず高等教育を受けていますから、彼らの知的レベルを信頼するならば、それはいわゆる「風評」に踊らされているというものと言ってしまっては事態の本質を見失うような気がします。
留学生に対しては各大学が現状の説明会を開いていると思います。ここ北海道大学でも、4月11日に英語による「福島第一原子力発電所における事故の影響に関する説明会」が開かれました。

福島第一原子力発電所における事故の影響に関する英語での説明会(第2回)の開催について(お知らせ)

これだけ一所懸命説明をしても、各国の「頭脳」あるいはその「卵」ともいえる大学および大学院留学生が日本から逃げ出すことを止められないのだとしたら、彼らの「非科学性」やそのことを原因に引き起こされる「風評」をなんとかするという対応ではダメなのかもしれないと私には思えてきています。
つまり、彼らが冷静に「科学的」に考えた結果、日本という国の科学や行政を信頼することができないという意志の表明の結果の出国なのだとしたら、彼らの日本脱出というのは我々日本の科学と国の体制というものに対する「ノー」という意思表明なのかもしれません。
もしそうなのだとしたら、安全性を一所懸命彼らに説明したところで空しいことなのかもしれません。
経済的に優位に立っていて、何も問題がない時にはそこそこ認められていて留学生も集まり始めていた「日本」という存在が、原発事故ひとつであっさりと捨て去られようとしているのだとしたら、かなり恐い気分になります。
これはいろんな意味で、パンドラの箱が開いたような状況なのかもしれません。
どうしても日本でなければだめ、という留学生がはたしてどのくらいいるのか?ということでしょうね。
それは確かにそうですね。「日本じゃなければだめ」というより、「日本でもいいか」がほとんどかもしれず、そうならちょっとした欠点が露見した時点で「や~めた」になるのは当然かもしれません。
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by stochinai
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