5号館を出て

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霞か雲か

 午後6時半ころの北西の空、要するにポプラ並木の方向です。
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 太陽がまぶしくないので、一瞬月かと思えたほどです。

 太陽をまぶしいと思うたびに、学生時代に読んだ小説を思い出すのですが、何歳になってもそれが人を殺す理由になるとは思えないまま、この歳になってしまいましたが、太陽がまぶしかったから人を殺してしまったというフレーズを私の脳に刻みつけたということだけでも、この小説の企みは成功していたのだろうと、いつも思ってしまいます。

 というわけで、私にとっては太陽がまぶしくない方が「事件」です。

 今日は午後から曇りがちで、湿度が高く街全体が雲に包み込まれているような印象があったので、そのせいで太陽がまぶしくなかったのかもしれません。
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 見ている間に、まぶしくないどころか、太陽が雲に隠れはじめました。

 そうなのです。太陽はまぶしいか、雲に隠れて見えないかという二者択一が普通なので、まぶしくない太陽が見えるということはやはり「事件」かもしれません。

 フィルターなしに太陽を直視できるのはそれなりに貴重な体験でした。
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 おそらく雲あるいは霞のせいで太陽にフィルターがかかっていたのだと思いますが、ちょっときになるニュースもありました。

 支笏湖に黄色い花粉の帯(苫小牧民報社 ウェブみんぽう)
 支笏湖・幌美内の湖岸が漂着した大量の花粉で黄色に染まり、地元の住民も「こんなに多いのは覚えがない」と驚いている。

 花粉が漂着しているのは主に湖の北岸。幌美内では、南風が多くなった今月初めから増え始め、ヒメマス釣りのボート置き場周辺の岸辺を幅十メートル以上の帯となって覆ってしまった。水面だけではなく水中も一面花粉で濁ってしまい、普段は透き通った浅瀬の湖底も見えなくなった。訪れた行楽客も「どうしちゃったの」とびっくり。
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 全国的に高温に見舞われた昨年の夏は花粉を出す雄花の成長がよく、道内でも今年の飛散量は例年の2~10倍と予測されていた。幌美内の支笏湖観光センターの小林幸夫社長は「ここは入り江になっているので南風と流れで、たまったんだろう。それにしてもすごい量だ」と話している。

 湖岸を埋めた花粉は、シラカバやウダイカンバなどカバノキ科の仲間とみられている。
 札幌市の市街地(とはいっても、東区の奥)にある我が家でも、ここ数日は庭にある水おけの上に花粉のような黄色い粉状のものが大量に浮かんでいて、不思議に思っていました。付近にシラカバの街路樹もたくさんありますので、そのせいかもしれないとは思っていたのですが、全道レベルで大量の花粉が飛んでいるようで、ひょっとすると今日太陽がまぶしくなかったのは花粉の飛散のせいなのかもしれないと思ったりもしています。

 シラカバの花粉でも花粉症になる人も多いようですので、たいへんな思いをしている方もいるのでしょうか。
by stochinai | 2011-06-10 20:42 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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