5号館を出て

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「PDFミュージシャン」は音楽を奏でる電子書籍

 昨日、twitterでつぶやいてからなんだか気になり続けていて、今朝起きるなり寝ぼけ眼で購入してしまいました。
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 今日が発売初日で、5月いっぱいは半額の850円というのも大きな動機になりました。
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 最初にサンプルとしてついてきた楽譜が本棚に並んでいる様子をみて、iPadではおなじみになった「本棚」だったので、「なるほど~」と納得してしまいました。
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 pdfファイルの楽譜を選ぶと、しばらく読み込み作業をしたあとで、演奏が始まります。

 「なるほど~」の続きは、「これは音の電子書籍なんだ~」でした。

 これこそ今までの書籍ができなかった、電子書籍ならではの機能です。書籍としての楽譜としてみるならば、いままで紙に印刷されていたものがpdfの電子ファイルに置き換えられただけです。今までならば、我々のような楽譜が読めず、楽器もできない人間にとってはただのオタマジャクシの羅列に過ぎなかった楽譜が解読できたという感動は、目の見えない人が電子書籍を読んでくれるソフトを手にした時の感動と同質のものかもしれません。

 このサンプル楽譜以外の楽譜はpdfファイルの形で手に入れることができます。
インターネット上には、膨大な数のPDF楽譜が無料で公開あるいは、有料で販売されています。
 というわけで、早速無料の楽譜を探してみました。入手方法は3種類用意されていますが、付属のブラウザは落ちまくるのでパス。iTuneも面倒臭いということで、やはりDropboxに落ち着きました。PCでファイルを探してダウンロードして、Dropboxで取り込みます。快適です。
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 2-3取り込んでみたのですが、わかったのはpdfファイルの質が悪いと正しく演奏できないことがあるばかりか、そもそも読みこむことすら難しいケースもあるようです。楽譜の読み込みについては興味深い記述がありました。
PDF楽譜が文字コードを使って描かれているものは、テキスト認識を行います。テキスト認識では、PDFの音符や音楽記号を直接文字コードして解析するので、かなり正確な楽譜認識が可能です。ただし、テキスト認識できる楽譜であっても、PDFの作成方法は多種多様の為、記号同士の関連付けに失敗したり(タイや付点など)、一部の記号が全く認識できないといったこともあります。

テキスト認識ができなかったPDF楽譜は、画像認識を行います。画像認識はテキスト認識に比べ認識率は低くなります。また、認識時間もテキスト認識の数倍かかり、認識できる記号も一部限定されます。

※画像認識をするPDFのうちでも、紙の楽譜をスキャンして作ったPDFの場合、認識率が極端に低くなるため自動演奏はおすすめできません。
 非常に興味深いです。

 いずれにしても、今まではただの「画像」にすぎなかった「楽譜」を解読するツールを手に入れたという気分はとても良いものです。

 自分で楽器ができる人にはあまり必要ないかもしれませんが、我々のような楽器音痴には100万人の味方ができたようなものです。

 しばらく楽しめそうです。
by stochinai | 2012-04-27 21:05 | コンピューター・ネット | Comments(0)

風わたり泥も乾きて春の草             嵐雪


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