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ボストン・マラソン爆破の容疑者逮捕と現場が見えるマップ

 日本時間の昨夜の段階で、容疑者兄弟の兄は射殺されていましたが、逃亡中の弟も銃撃戦で負傷しながらも一応命があるうちに警察によって身柄が確保され、街中のすべての家を一件ずつシラミ潰しに捜索するという作戦はとりあえず成功裏に終了しました。

 アメリカにおける事件の解説として、私がもっとも信頼しているもののひとつが冷泉彰彦さんのメールマガジンです。今日の昼ころ配信されたものにはすでに今回の事件と付随して起きていた肥料工場の爆発事故(あるいは事件)と大統領などに猛毒のリシンが送りつけられた事件の関連などとともに、ボストン・マラソン爆破事件の犯人像が読み解かれていました。


                                      2013年4月20日発行
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JMM [Japan Mail Media]                No.737 Saturday Edition
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                             http://ryumurakami.jmm.co.jp/
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▼INDEX▼

  ■ 『from 911/USAレポート』第623回

    「危機の続くアメリカ、ボストン事件の急展開とテキサスの惨事」

    ■ 冷泉彰彦:作家(米国ニュージャージー州在住)


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 ■ 『from 911/USAレポート』               第623回
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 ボストンの事件は、とりあえず兄弟の容疑者のうち、兄は銃撃戦の結果死亡、弟の
方は19日(金)午後8時45分頃に拘束されて、23時間に及んだボストンの「厳
戒態勢」は収束に向かいつつあります。
 冒頭の部分を引用してみましたが、もし購読なさっていない方がいらっしゃいましたら、是非とも購読をお勧めします。アメリカの今がわかる、すばらしい考察を毎週読むことができます。

 ちょっとだけ引用します。
 現時点での報道を総合すると、死亡した兄は大学には行かず「アメリカ社会に馴染
めない」というようなことを言っていたようですが、弟の方は高校(名門校)で優秀
な成績であり、部活や生徒会でも目立っていた「人格的にも最優秀」だったそうです。
地域の緊急救命隊のボランティア・リーダーをやって、Uマスのダートマス校で「プ
リメド(医科大学院予科過程専攻)」の学生であったというのは、アメリカ社会では
理想的なエリートコースに乗っていたと言えます。

 報道の中で言われているのは、兄がアメリカ社会に馴染めない中でインターネット
などを通じて、「チェチェン独立派運動」とイスラム教に感化されていって、最終的
にはチェチェンに行って恐らくは活動家などと接触する中で「工作員的な任務を帯び
た」らしいというストーリーです。その兄の「過激思想」が弟に伝染して、兄弟での
犯行に至った、これが現時点での「解説」です。


 というわけで、今回の事件に関しては冷泉さんのコメントを読んでいただければ、私ごときが言葉を挟む余裕はまったくないのですが、この事件に関連してGoogleMapをはじめとするネット地図のすごさ(というか恐ろしさ)をちょっとだけ味わったのでおすそわけします。

 あるtwitterのまとめ記事に、犯人が確保された現場にあるボートの写った写真がありましたので引用しておきます(クレジットは Handout / Reuters)。
c0025115_23415783.jpg
 どうもこの写真が今現在のもののようには見えなかったので、GoogleMapで検索してみると、じぶんでも驚くほど簡単に「現場」にたどり着くことができたました。
c0025115_23442039.jpg
 こちらの写真は随分前に撮られたものだと思いますが、上の写真でシートをかぶっているボートがなく、ボートを置くための場所が見えると思います。

 なんとGoogleMapでは、ストリートビューでこの家の正面からの写真も見ることができます。
c0025115_2346344.jpg
 「だから、どうした」ということでもないのですが、事件の現場に積極的に近づいていけるインターネットのすごさ(というか、恐さ)をちょっとだけ感じてしまいました。

 そして、こちらはCBSニュースで使われていた同じような地図サービスからと思われるような写真です。
c0025115_2349691.jpg
 これは一枚目の写真とよく似た雰囲気のものですが、よく見ると違いがありますし、道路が白くぬられていることや、家の裏(おそらく、住所で検索した場所)に青いドットがあることから、おそらくGoogleMap以外の地図サービスではないかと思われます。

 事件の現場がある程度有名な場所だったということもあるのかもしれませんが、今や世界中のどこでもがこうして写真で検索できてしまう時代になっていることを改めて認識させられております。

 実はもっと細かく、人や車の動きの証拠写真だって収集されている可能性はあるのですよね!
by stochinai | 2013-04-20 23:54 | コンピューター・ネット | Comments(0)

ふと咲けば山茶花の散りはじめかな        平井照敏


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