5号館を出て

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Wi-Fiの消えた夜

 昨夜は帰って食事をして、夕刊を読んで、いつものようにiPadでザッピングを始めようとしたら、ネットワークがつながらないという状況になりました。今までも何回か経験してきたことですので、最初は軽い気持ちでiPadに再起動をかけましたがまだ、つながりません。

 いろいろなソフトを試してみましたが、Wi-Fiを使うものは全部ダメです。そうこうしているうちに、Chromeブラウザを立ち上げてみると、なんとも恐ろしいメッセージが表示されてしまいました(これは、今理由がわかったあとで、別のコンピューターで再現させた画面です。)
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 DNSサーバが2012/12/2(なんと、昨日のその日です)から使えなくなったというメッセージです。我が家のWi-FiはローカルのDNSで設定されており、それは192.168.11.1となっています。そのDNSは家庭用で、今までもこれからもずっと使われるものであり、そもそもIIJのサーバを使う設定などはしておりませんので、使えるも使えないもないはずです。

 家庭用のルーターを再起動してみましたが、状況は全く変わりません。

 我が家では基本的にすべての情報機器が一つのルーターからWi-Fi接続されていますが、そこにはiPadだけではなく、iPod touchの他に3-4台のPCがつながっています。メインのノートPCのChromeを立ち上げてみると上と同じ不幸のメッセージが出たため、これで万事休すかとあきらめかけたのですが、もしやと思って別のノートPCを立ち上げてみると、なんとも不思議なことにこちらは普通に立ち上がり、ネットにもつながりブラウザも使えるのです。(不思議なことに、もう一台あるノートPCもなんともなく接続できていました。)

 なぜ、つながるPCとつながらないPCがあるのかなどと詮索している余裕もなく、使えるPCで必死に理由になりそうな情報を検索してみました。キーワードは、「DNSサーバ、2013/12/2、IIJ、つながらない」です。そもそも、私のネットワーク環境にIIJ(Internet Initiative Japan)などは何の関係もないはずなので、最初はIIJはキーワードに入っていなかったのですが、IIJを入れて調べるてみるととんでもなくドンピシャリのページに行き当たりました。

 そこには、こんなメッセージがありました。
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 うひゃー、何がなんだかわかりませんが、この変更にやられたに違いありません。これは「てくろぐ」というブログの記事なのですが、タイトルが意味不明でした。

 「昔IIJを使っていた人」にお願いです – オープンリゾルバ対策

 私は昔も今もIIJなんか使ったことがなかったのです。もうチンプンカンプンで何がなんだかわかりません。それでも気を取り直して、私が使っていたはずのDNSサーバのアドレス192.168.11.1以外にも、変更されたアドレスだという210.130.0.1 210.130.1.1 210.130.232.1 202.232.2.38 202.232.2.39も検索してみました。

 すると、ルーターの設定の仕方を説明しているページに、210.130.232.1というアドレスが何度も登場してきます。我が家のルーターは数年前に購入したものですので、その時にルーターの設定をどうやったかなどは全く記憶にありませんし、マニュアルを探し出す気力もなかったのですが、かろうじて覚えていたルーターへの管理者権限でのアクセスが、その生きているPCから奇跡的にできてしまいました。(これは、まさにできてしまったという言葉がぴったりで、適当にやっていたらポンと侵入できた感じです。)

 そして、ゴソゴソとルーターの中の設定を見ていたら、ななななな~んと210.130.232.1というアドレスを発見しました。それはプライマリDNSという項目で210.130.232.1がはっきりと書き込まれているのです。どうやら、ルーターのマニュアルあるいは元使っていたプロバイダのマニュアルに、そのように設定しなさいと書かれていたのだと思います(そうでないと、そんなアドレスを私が知る理由がありません)。

 上のブログによると、210.130.232.1は2013年12月2日12:00に変更実施される対象のIIJのDNSサーバで、なんということでしょう、私は今までずっとIIJのDNSサーバを使わせてもらっていたということなのでした。このサーバで示されたインターネットアドレスを我が家のローカルの192.168.11.1経由で利用していたので、私自身はIIJのDNSを使っているという意識はまったくなかったのです。

 ブログを読んでみると、こういう使い方は全然正しくなかったので、もう止めるということになったことがよくわかりました。引用します。
従来はIIJのインターネット接続サービスを利用していない場合でも、つまり、インターネット上のどこからでも、IIJのキャッシュDNSサーバを使うことができました。しかし、設定変更後はIIJのインターネット接続サービスを利用していない場合、IIJのキャッシュDNSサーバは利用できなくなります。

なぜこのような変更を行う事になったのか……実は、このようにインターネット上のどこからでも使えるキャッシュDNSサーバは「オープンリゾルバ(Open Resolver)」と呼ばれており、インターネット上での攻撃に使われるなど、一種の社会問題となっています。この状態を改善するために、今回の設定変更を行うことになったのです。
 なぜ、オープンリゾルバを止めるかについては、こちらを読むとよくわかります。

 オープンリゾルバ根絶に向けての取り組み

 たとえ、マニュアルに書いてあったとしても他所様のDNSサーバにタダ乗りして使っていたのですから、いきなり切られても文句を言える筋合いではありません。いままで使えたものがどうして使えなくなったかはブログに載っていたこの図を見れば一目瞭然です。
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 いろいろと読んでみると私の使っているプロバイダも独自のDNSを持っているはずなので、ルーターのプライマリDNSは設定しないでおいてもつながるはずだと書かれていたので、恐る恐る消してみました。

 消して、更新ボタンを押すと、ルーターが再起動されます。

 約30数秒後、再びルーターが立ち上がるとともに、何事もなかったかのように、iPad、iPod touch、そして私を恐怖のどん底に突き落としたメインPCのすべてが快調にネットワークにアクセスし出したのです。

 まるで、狐につままれたような瞬間でした。

 でも、比較的短時間で解決して、ほんとうに助かりました。昔の私なら、徹夜ものです(笑)。

 ひとつだけ、今でも理解不能なことがあるのですが、そのことについては深く詮索しないことにして、いちおう書き留めるだけにしておきます。それは私のメインPCであるLenovoのノートが、iPad、iPod touchと一緒にアクセス不能の陥ったのに、活躍してくれたLet's Noteそして企業向け用のNECノートはネットにつながり続けていたのです。すべての機器は私がWi-Fiの設定をして同じルーターとつながっていることになっていますが、どうしてこの差が生じたのかはまったくわかりません。OSは3台ともWindows 7です。

 あまり、深く考えると「冬の夜の怪談」になってしまいますので、今回は一件落着としておきたいと思います。

 終わりよければ、すべてよし。
by stochinai | 2013-12-03 18:37 | コンピューター・ネット | Comments(0)

ふと咲けば山茶花の散りはじめかな        平井照敏


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