5号館を出て

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学位記授与式

 一般的には「卒業式」ですが、大学や大学院では卒業あるいは修了を認められると「学位」(大学卒業では「学士」、大学院修士課程修了で「修士」、博士課程修了で「博士」)が与えられるので、そのためのセレモニーは卒業式ではなく、「学位授与式」と呼ばれます。

 今日は北海道大学札幌キャンパスで学士学位記授与式と修士・専門職・博士学位記授与式が行われました。明日は函館キャンパスで同様の授与式が行われます。

 こちらは、今朝の学士学位記授与式が終わった直後の体育館と高等教育推進機構総合教育部(全学教育センター)の前です。札幌キャンパスで卒業する学生とその家族などの関係者3000人くらいが集まっているものと思われます。
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 この後、各学部に分散して個々人に対する学位記授与式を行ったり、それがなくても各自はそれぞれの学部で学位記を受け取らなくてはなりません。

 今日は曇ってはいるものの、雪や雨も降ってはおらず気温も10℃前後と札幌としては十分に暖かかったため、3000人は各学部のある南へ南へと歩いて大移動を開始します。

 南にはもちろん定点観測地点のイチョウ並木がありますので、そこで短時間ウォッチしました。
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 人が歩いていない時間帯はこんなふうですが、次から次へと普段はあまり見かけない着飾った女子学生・男子学生が通ります。
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 イチョウ並木が違って見えますね。
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 もちろん、ご家族も一緒に歩いていますので、時にはこんな団体移動風景になります。
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 この後、我々の理学部では数年前から始まった学位記授与のセレモニーが行われ、学部生全員が大講堂に集まり、一人ひとり各学科長から学位記を受け取りました。修士や博士は旧来通り、事務の方から「はい」と渡されるだけですが、学部生は名前を呼ばれ、壇上で学位記を受け取ります。

 今年、私は学位記を渡す側でした。欠席者数名はいましたが生物科学科(生物学)の卒業生は38名です。一人ひとり学位記を手渡す時には、さすがにほとんどの学生の顔が一瞬赤らみ、そのあと微笑んだり、目をうるませたり、学生によって反応は様々でしたが、それぞれの学生の心の中に去来するものを想像させるに十分な反応を実感することができました。

 「セレモニー」と軽蔑されることもある行事ではありますが、この一瞬の感動こそが「セレモニー」に意味を持たせてくれるものなのでしょう。

 38人の胸を横切った38通りの異なる心象は想像することもできませんが、その感動を台無しにするような嘘や偽りなどというものは、やはり教育や研究とはもっとも遠いところにあるはずのもので、倫理観を育てるためには意外とこうしたセレモニーなども効果があるのかもしれないなどと思った一日でもありました。
by stochinai | 2014-03-25 19:45 | 大学・高等教育 | Comments(0)

日の暮の背中淋しき紅葉哉            小林一茶


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