5号館を出て

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巨大化する植物たち

 そろそろ冬のことを考えなければいけない時期になってきました。最大の懸案事項は、夏の間だけ外に出していた植物を室内に取り込むことです。それまで室内にあったものをふたたび室内に取り込むだけなら、それほど問題はないのじゃないかと思われるかもしれませんが、夏の太陽でしっかりと光合成をして育った植物の成長の凄まじさは動物の比ではありません。

 外に出していたといっても、玄関の風除室フードの内側や、ポーチに時々出していたというようなものもあるのですが、それらでさえも成長は著しいものがあり、出したものをすべてもとの場所に戻すということはとても不可能に思えます。

 例えばこのポトス、玄関に出した時には葉が10枚位だったはずです。

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 これは、今年になってそれほど大きく育ったというわけではないドラセナですが、もともとは10センチくらいの挿し穂でした。

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 おなじみのハイビスカスも倍くらいに膨らんだ気がします。

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 今年はあまり花を着けなかったスパティフィラムは、おそらく増えすぎて根が詰まりすぎるくらいになっているのだと思います。

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 そして、一時はイモムシに食べられて丸裸にされたフクシアですが、その被害から復活するとともに猛烈に花を着けています。


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 さて、全体に倍増してしまった植物の株を狭い部屋に取り込むにはどうしたらよいでしょうか?ここに動物と植物の決定的違いがあります。いったん巨大に成長した動物を狭い部屋に戻すのは不可能ですが、植物のあ場合にはどんどん剪定をして、小さく仕立て直すということができます。むしろ、そうすることでより元気を取り戻したりすることもありますので、植物は「すごい」と思います。

 場合によっては、8割くらいを切り落としたり根ごと小さくした株にしたりすることで、それらの「遺伝子資源」を温存することが簡単にできるのです。

 というわけで、夏の間に元気に育ってくれていたならば、躊躇することなくどんどん切り落として小さく仕立て直して冬ごもりさせることができます。

 逆に冬も外に出したままで室内に入れる必要のないものはどんどん成長を続けてジャングル状態になってしまっています。もちろん、これらもどんどん剪定して小さく仕立て直すことも可能なのですが、外にあるものはどうしても甘やかして大きくしすぎてしまうのが悩みの種です。

 たとえば、こちらのアジサイはもう2メートル級に育ち、ガレージを覆い隠すほどになってしまいました。

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 同様に2階まで伸びたフジや、絡みついたイチイが見えなくなるほどに育ったノウゼンカズラ、そして植えた記憶もないのにどんどん花を咲かせ続ける白花のムクゲなどが我が家を覆い尽くそうとしているのも、庭主の私の決断力のなさの証明のようにも思えます。

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 逆にこういう植物に取り囲んでもらうことで、古くなってくる家を耐震ハウスにしてしまうということを考えている私だったりします(笑)。






Commented by さなえ at 2014-09-24 10:42 x
素晴らしいですねえ。やっぱり愛情の差なのでしょうか。我が家のベランダの鉢の可哀想なこと。
みえないだけで子供たちの内面の育ち具合も家庭により非常に大きな差がでているのでしょうね。コワイ、コワイ。
Commented by stochinai at 2014-09-24 12:01
「愛情」などより、水と気温、それにたっぷりの堆肥だけが問題だと思います(笑)。水やりを忘れないのを愛情と呼ぶなら、それはそうかもしれませんが、私の場合は愛情というよりは生きている植物を枯れさせないことに対する「脅迫感」という感じが強いかもしれません(笑)。
by stochinai | 2014-09-23 22:21 | 札幌・北海道 | Comments(2)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai