5号館を出て

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大事にされなくてもはびこる草木たち

 昔、ある会議で一緒になった農学部の先生に雑草と呼ばれる草は「許可無く敷地内に生えてきたものをそう呼ぶ」と教わって、えらく感動したことをいまだに覚えています。たしかに植えたつもりもない草や木が我が家にもたくさん生えていて、頑張っている様子を見ていると無慈悲に摘み取ることもできず、彼らはこうやって生き延びてきたのか、と感心させられたりすることも多いものです。

 これはヒメオドリコソウ。花は小さいのですが、よく見ると色や形はかなり艶やかです。

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 もちろん植えたりするはずもない、真性の「雑草」です。

 こちらは木です。これもどこからか種が飛んできて生えたものだと思いますが、おそらくカツラの若木です。丸い葉っぱが気に入って、最近はちょっと大事にしています。

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 これは若木を購入して植えたものなのですが、ほったらかしておいても毎年毎年元気に花を咲かせ実をつけるので、大事にされていないといういみで雑木化しているフサスグリ(レッドカラント)です。今年も大量の花芽をつけていますが、花はまったく地味すぎて愛でられることはありません。

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 こちらはグランドカバーとして踏まれても踏まれても春には毎年たくさんの花をつけるツルニチニチソウです。白いのと青いのがあります。

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 おもしろいことに、この「草」としか見えない植物が「低木(あるいは多年草)」に分類されていることで、踏まれても踏まれても負けないのは「木」だからなのかもしれませんね。

 こちらは花の蕾です。

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 そして、雑草・雑木が生まれる瞬間に立ち会っているかのような、地面に落ちたフジの種を発見。

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 そういえば、最近庭のあちこちで毎年のようにフジの幼木が芽を出しているのを見つけます。

 昨日のエントリーでレンギョウを褒められたので調子に乗って、今日も一枚。夕日に染まって赤みを帯びたレンギョウです。

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 この花は長く持ちますね。







by STOCHINAI | 2016-04-27 21:39 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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