5号館を出て

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六・八・九

 さすがのファイターズも今日は負けて記録はのびませんでした。まあ、そのくらい大変だからこその「記録」なのでしょうが、気分を新たに明日からの試合に臨んでもらいたいと思います。それよりも、選手の皆さんは週明けの休みもなくずっと試合を続けてきたので疲れもたまっていると思いますので、今日はとりあえずゆっくりと休んでください。お疲れさまでした。

 ゆっくりと休んでください、というと昨日は永六輔さんの死去が報道されました。永さんは昭和の日本を代表する文化人の一人ですが、そういう方がひとりまたひとりと亡くなっていくのは順番からいって仕方がないことだと思います。83歳という年齢はまだ元気な方もいらっしゃいますが、亡くなってもまあ仕方がないという年齢でもあります。同じ昭和の時代に活躍されたザ・ピーナッツの妹さんも今年の5月に亡くなっていたことが昨日発表されました。こちらは75歳ということで女性としてはまだ若すぎるという気がしますが、双子のお姉さんも71歳で亡くなられています。昭和に活躍された方の訃報は珍しくはない昨今ですが、「平和」や「憲法」がキーワードとなり戦後の復興から右肩上がりで登り続けた昭和が終わり、「戦争放棄」の憲法を「放棄」しようという政権が支持される時代に昭和を象徴する方々が次々と消えていくのは時代の移り変わりを実感させられる出来事です。私も昭和の人間ですので、この時代の移り変わりにとまどっている一人ではありますが、日本だけではなく世界が移り変わっているこの時代が何かしらしっかりとした目標を見つけられずに漂流しているように思えるのは年寄りのノスタルジアなのかもしれません。

 とりあえず永さんのご冥福を祈って、我が家の庭に咲いているアレナリア・モンタナの花を捧げたいと思います。

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 安らかにお眠りください。そして、天国で奥さまを始め昭和の方々と楽しく騒いでください。

 永六輔さんというと作詞家として記憶に残る曲をたくさん作っています。昨日・今日とテレビで流れ続けている中村八大さんが作曲し坂本九さんが歌ってアメリカのヒットパレードでトップを取った「上を向いて歩こう」やいずみたくさんが作曲して同じく九さんが歌った「見上げてごらん夜の星を」などは歴史に残る名曲だと思います。この3人を称して「六・八・九トリオ」と呼んでいたと思うのですが、テレビなどではそうしたコメントを見聞きすることができなかったのでここに書き残しておきたいと思います。

 そんな歌が流行った時代に育った私にとって忘れられない曲のひとつが永六輔作詞、中村八大作曲、ジェリー藤尾歌の「遠くへ行きたい」です。戦前生まれにもかかわらず日英のハーフだったジェリー藤尾は戦後の日本を象徴するような存在として芸能界に受け入れられたようですが、この「遠くへ行きたい」は純粋の日本風な田園風景をほうふつとさせる名曲だと思います。

 昨日・今日とテレビでは「上を向いて歩こう」と「見上げてごらん夜の星を」がたくさん流れていたので、私としては六八コンビの名作としてこのジェリー藤尾の歌を記念としてここに転載しておきたいと思います。一度じっくりと聞いてみてください。



 六八九とザ・ピーナッツ関連というともはやほとんど生き残っている方がいらっしゃらないのですが、NHKの「夢で会いましょう」を連想すると残るは黒柳徹子さんあたりということになりそうです。私が小学校の高学年から中学校へ入る頃の土曜の夜(当時としては夜10時ころはもう「深夜」だった)にやっていた「夢で会いましょう」は、私にとっては「大人の世界」を垣間見ることのできるドキドキの番組だったと記憶しています(その後は「イレブンPM」だったような)。

 そんな大人の世界を後輩の私たちに教えてくれたのが永六輔さんや中村八大さん、そしてまだ生きていらっしゃるとは思うのですが大橋巨泉さんだったという記憶があります。

 我々は今、子どもたちにテレビでもラジオでも、もちろんネットでもいいのですが、「大人になるというのはこういうことなんだよ」というような文化をきちんと受け渡していくことができているでしょうか。昔と違って、情報を発信するやり方も多様化していますし、受け取る側もさらに多様化しているので、昭和の時代のような「共通の記憶」が世代によって共有されていることはなさそうだということはわかるのですが、その結果としていったいどういうことが起こるのかが想像できない恐怖も感じます。

 次世代にうまく文化を継承していくことができない時代に何が起こるのでしょう。不安ももちろん大きいですが、次の時代は我々旧世代ではなく次の世代を担う若者たちが担っていくということを考えると、旧世代の支配が続かないほうが良いのかもしれないというふうにも思います。

 いずれにしても先の見えない状況を象徴するようなこんな写真を最後に載せておきたいと思います。

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 夕日に浮かぶアスチルベです。








by STOCHINAI | 2016-07-12 22:43 | つぶやき | Comments(0)

日の暮の背中淋しき紅葉哉            小林一茶


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