5号館を出て

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里塚斎場にピンクの電話

 久しぶりにピンクの電話を見ました。

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 里塚斎場でです。札幌には斎場(火葬場)が2ヶ所あります。

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亡くなられた方の住所または葬儀場の住所が豊平川の東側(白石区、豊平区、厚別区、清田区、南区)の場合は「里塚斎場」を、西側(中央区、北区、東区、西区、手稲区)の場合は「山口斎場」をご利用いただきますようご協力をお願いいたします。

 ということで厚別区で葬儀を行った我々のバスは、最寄りの里塚斎場へと向かいました。およそ1時間半の待ち時間の合間に歩き回った斎場内でこのピンク電話に出会いました。今の高校生以下の若い人の中には、コインを入れてこれで電話をかけることができない人もなかりいるとか聞きますが、私も久しぶりにこれを見てちょっと戸惑いました。音声電話しかかけられないこの大きくて重い機械はもはや芸術品とも呼べるほどの存在感がありました。

 下の写真は斎場の待合室です。控室を借りることもできるのですが、それほど大人数でないグループの場合、この待合室で待機する方も多いようでかなり混み合っていました。

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 よく見ると、あちこちのテーブルの上に骨箱があるので斎場であることを確認することはできるのですが、それがなければホテルのロビーのようです。

 午前中の告別式から始まって、斎場から戻って葬儀場で最後の法要を終えるまで昨日の通夜からほぼ24時間の長丁場のイベントで、我々のように通いの参加者と違って、ずっとつきっきりのご遺族にとってはさぞお疲れだったことと思いますが、この忙しさが逆に故人を失った動揺を忘れさせてくれるための慣習なのかもしれないと、今回も思いました。

 どんなに文化や文明が発展しても人の死を弔うという点に関しては、百年一日のごとくに変化が少ないことに関して、不思議とそれが人の営みというものなのだろうと納得してしまうものがありますね。







by STOCHINAI | 2016-11-14 22:35 | 札幌・北海道 | Comments(0)

ふと咲けば山茶花の散りはじめかな        平井照敏


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