5号館を出て

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ラッコラ第4週

 シリコン上の「生き物」が熱や温度や化学物質に反応して、動いたり、死んだり、増えたりするようになりました。もう、プログラムだけを見て結果を予想するのはほとんど無理な世界です。

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 ましては他の人が作った「生き物」と一緒のディッシュに投入された日には何が起こるかわかりません。

 とはいえ、プログラム上で動いていることは変わりなく、プログラムを変更すると間違いなく結果が動きます。

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 アウトプットは予測できなくても、インプットを変えてアウトプットを観察することを繰り返すと、おおよそ何が起こっているか推測することができます。この「おおよそ」というのがくせもので、確実な予測は難しいあるいは無理なのです。

 そこに予測不能な他の人がプログラムが入ってくると、予測不能なことばかりが起こりますので、プログラマーは逆に「燃える」ものです。

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 子供ですから、勝ち負けに一喜一憂して大騒ぎになるのですが、こちらから見ていると勝ち負けよりも、どうしてそういうことになるのかが興味津々です。おそらく自然界で起こっていることも同じように、ヒトの生活によるインパクトがあり、地球の物理環境や生物環境とそれらの複雑な相互作用が予測不能なことを次々と引き起こしているのだろうということはなんとなく想像できます。

 こんな簡単なプログラムでさえ予測不能なことが起こるのですから、自然界でこれから起こることを予測するなどということは「人間の傲慢」以外の何ものでもないと思います。そして、その傲慢さをもっとも強く持っている人種が「科学者」というやっかいな生き物です。

 普通の人よりほんの少しだけ知識や理解力があるからといって、宇宙を理解できたなどと思い上がってはいけません。「相互作用」というものがある限り、どこまでいってもわからないことだらけなのが「自然」というものではないでしょうか。

 謙虚に謙虚に、さらに謙虚に向き合わなければならない相手だと思います。

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 最後の写真は、ナトリウム街路灯が暗い部屋の中に差し込んで作った影絵。こういうものに「意味」を感じるのも人間というものですね。

 世界は謎に満ちています。







by STOCHINAI | 2016-11-26 22:04 | 教育 | Comments(0)

日の暮の背中淋しき紅葉哉            小林一茶


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