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明日は冬至

 明日は冬至です。

 冬至と言えば日本ではカボチャを食べる習慣がありますが、この習慣も例によって大昔からの日本の伝統文化というわけではなく、Wikipediaによると明治時代からの「新しい風習」なのだそうです。せっかくですので、昔の人が描いたカボチャのボタニカルアートを探してみました。

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 Rare Book Division, The New York Public Library. "Melopepo, verruscosus, albicans, leviter striatus, folio aspero = Cocuzza bitorzoluta." The New York Public Library Digital Collections. 1772 - 1793. http://digitalcollections.nypl.org/items/510d47dd-c3ea-a3d9-e040-e00a18064a99

 冬至は一年で一番昼の長さが短い日です。今年は明日12月21日が冬至ですが、例年21日か22日になることが多いようです。春分・秋分・夏至・冬至は暦の日付で決まるわけではなく、昼の長さと夜の長さの長短で物理的に決まるものなので、年によって暦の日付とずれることがあります。

 なんとなく冬至には日の出が一年で一番遅く、日の入りが一番早いような印象がありますが、札幌では日の入りの時間がもっとも早い時期はもう過ぎてしまっています。国立天文台のサイトに詳しい時間割が載っています。下の表では日付ごとの札幌における、日の出、日の出の方位、太陽の南中時間、その時の高度、日の入りの時間、そして日の入りの方位が並んでいます。

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 見るとわかりますが、日の出はまだ毎日遅くなってきていて、年末になってようやく7:06という最も遅い時間帯になります。日の入りは12月3日から15日までの間の16:00というのがもっとも早い時間帯で、札幌ではもう既にそこを脱して日の入りは日に日に遅くなってきつつあるのです。

 日の出の遅さは年末年始を貫いて、この後7:06が来年の1月8日まで続きます。

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 というわけで、昼の長さは明日が一年で一番短い日ということになりますが、日の暮れはもう遅くなりつつあると考えると、ほとんどの人にとってはもう日中が長くなるフェーズに入ってきたと言ってもいいのかもしれません。そう考えるともう春に向かい始めているとも言えます。楽しみですね。

 冬至・夏至・春分・秋分の太陽の運行をイメージする限り、実際の太陽と地球の動きを考えるよりは地球が動かずに太陽が動く天動説の方がはるかに実感的に理解できるものです。Wikimedia Commonsの図をお借りしますが、日々の太陽と我々の位置関係は非常に納得できるものです。

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 冬至の頃は太陽は遅い時間にずっと南側の地平線から出てきて、昼になってもあまり高くならず、またすぐに南寄りの西の地平線に沈んでしまうという実感どおりの運行線がここに描かれています。

 本格的な冬の寒さはこれからという時期なのですが、冬至が来るとなんとなく春への折り返し点が来たような気がして心だけはちょっと軽くなります。

 もう少しですよ(笑)。








by STOCHINAI | 2016-12-20 21:22 | 季節 | Comments(0)

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