5号館を出て

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クリスマス・カクタス返り咲き

 クリスマス・カクタスがまた賑やかに咲き始めました。

 ちょっと気になって昔の記録を調べてみると、ブラジル原産のこの花はもう200年位前頃にはヨーロッパや北米でも栽培されていたようです。

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 これは1801年から1920年頃に出ていた植物学の研究雑誌 Curtis's botanical magazine の1840年頃の巻に掲載されたクリスマス・カクタスの図です。

 このくらい古いものになると、基本的に図書館でも Public Domain として扱うしかなくなるようですが、まだまだ観賞価値だけではなく学術的価値も認められます。

 こちらは本日のわが家のクリスマス・カクタスです。

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 南東向きの窓のそばに置かれた鉢が、南西向きの窓から差し込む西日に後ろから照らされています。

 上の絵は植物学のプロによって書かれたものではないらしく、いろいろと大事な特徴が描き忘れられているようですが、170-180年前に描かれたものとしては充分に現在わが家に咲いているクリスマス・カクタスと同じ種だと判別できます。

 こうして記録に残しておけば、何十年・何百年後にも眺められ、場合によっては役に立つこともあるものがヒトという動物が獲得した「記録」の能力で、生物個体の寿命を越えて伝承され利用されることで、ヒトという動物は個体を越えた途方もなく巨大な「文化」を構築していることがわかります。

 記録は残すだけではなく誰でもが利用できるようにしておくことが重要だとヒシヒシと感じる瞬間でもあります。







by STOCHINAI | 2017-03-07 22:12 | 趣味 | Comments(0)

ひとくきの 白あやめなり いさぎよき     日野草城


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