5号館を出て

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Googleの魔術にやられる

 メディア探求さんのところで、気になる話を見つけました。「画像の『超整理法』(Picasa2)」です。

 私は、今まで名前も聞いたこともないソフトでしたが、「大西さんに触発されて、googleが買収した画像管理ソフト『Picasa2』を使ってみた」という書き出しで興奮気味に書かれています。googleが買収して、改良して無料配布を始めたということのようです。

 出したのがgoogleです。あのgoogleが、自分のコンピューターの中にある、すべての画像を管理してくれてしまうのです。創造するだけで、そりゃスゴイものに違いないと思いました。

 というわけで、連休前に書かれたこの記事がずーーーーーーっと気になっていました。

 メディア探求さんのエントリーに書かれた「視覚に訴えるインターフェイスや抜群の操作性で、単なる画像ビューワーとしてもすばらしいのだが、googleらしいのは、パソコン内に保存されているあらゆる画像を勝手にかき集めて、一括管理してくれること。パソコンの奥の方に隠したまま保存したことも忘れていたような恥ずかしい画像も発掘される」というくだりを読むと、googleデスクトップを試してみた時に感じた衝撃を思い出します。

 googleデスクトップは、忘れていたファイルもすべて発掘してくれるすごいやつでしたが、所詮文字情報しか集めてはくれませんでした。

 今の時代のコンピューターには膨大な数の画像が入っています。デジタルカメラの画像ファイルくらいはなんとなくオーガナイズして保存している人も多いでしょうが、メールで送られてきたもの、ダウンロードしたもの、ウェブ画像を保存したもの、ワードやパワーポイントで使用した画像やムービーファイルなど、どこに何があるかわからなくなっている「画像」ファイルはどうやって探し出したら良いのか悩んでいる人は多いと思います。あきらめている人のほうが多いかも知れません。

 しかし、どんなに小さいサムネイルでも、画像はタイトルではなく画像の状態で見せられるといっぺんに記憶がよみがえるもの。Picasa2は、そうした画像をすべて探し出して、時系列で並べたサムネイル・データベースとして見せてくれるのです。しかも、今ではすべてが日本語化されています。

 去年の末にまだ完全には日本語化されていなかった頃のレビューがここにあります。

 誘惑に抵抗できずに、Picasa2への扉を開いてしまいました。

 「時系列」で「すべて」を羅列するということがこれほどのインパクトを与えるということは一度体験して見なければ想像できないと思います。

 もちろん例によって、このすごさは恐ろしさと裏腹の感情を生みます。

 この検索力は、自分のコンピューターの中に封じ込められている限りは超便利なツールになってくれるのだと思いますが、ひとたびネットを通じて外部へと公開されて世界中の画像が一括管理されるようになったらどうなってしまうのかという恐怖感を覚えることもまた事実です。

 この感覚はひょっとすると、原子力という力を封じ込めて使おうとする原子力発電に対して感じるものと似ているのかもしれません。あまりにも強力に便利さを提供してくれる技術がもし暴走してしまった時にはどうなってしまうのだろうかという恐れです。

 これほどのパワーを我々がほんとうに制御しきれるのかという不安です。

 自動車や飛行機というハードウェアが出てきた時に人々が感じた恐れと、今我々がソフトウェアに対して感じている恐れは同じようなものなのかもしれません。

 単なる杞憂に終わることを心から願ってはいますけれども、便利すぎるツールの出現に警戒する動物としての自分の感覚は大事にしてやりたいと思っています。
Commented by blue at 2005-09-27 19:33 x
 使ってみました。便利ですね。忘れていた画像や重複していた画像の多いこと。でも、この情報がグーグルに伝わるような気もするし怖いなあ。
Commented by stochinai at 2005-09-27 20:06
 そうなんですよねえ。フグは食いたし命は惜しし、です。

 画像による「思い出復元力」のすごさは実感しますよね。
Commented by ぜのぱす at 2005-09-28 11:02 x
Mac版も欲しい••••
Commented by stochinai at 2005-09-28 11:14
 昔、アドビがフォトショップの周辺ソフトとして似たようなフォトアルバムみたいのを配布していた記憶がありますが、今はなくなったんでしょうか。
by stochinai | 2005-09-26 21:45 | コンピューター・ネット | Comments(4)

今日二つ三つ朝顔の通り道          稲畑廣太郎


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