5号館を出て

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リアル・バベルの塔

 (おそらく今日は投稿できなさそうなので、「予約投稿」をセットしておきます。)

 札幌市の電子図書館の本をザッピングしていて、おもしろい本を見つけました。

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 「工場萌え」という流行もありましたが、確かに工場(それもちょっとローテクな工場)は見ているだけで「萌える」ものを感じることがあります。

 この本もそういう工場の写真集なのですが、ちょっと異色な「工場写真」がありました。

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 オーストリアにある建物だそうですが、これは工場ではありません。

 説明のページがあります。

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 19世紀の終わりにウイーンに建てられたガスタンク。それが1986年にその使命を終えた後、取り壊されるのではなく修復され、集合住宅や商業施設からなる複合施設に作り変えられました。ここらあたりが歴史あるヨーロッパのすごさを感じさせるところですね。

 4棟は連絡通路でつながれ、中にはレストラン、学生寮、ショッピングモール。ホールなどがあります。それぞれの棟が著名な建築家4名によって設計されたそうです。

 最初の写真を見てすぐに思ったのが今年日本にやってきたブリューゲルのバベルの塔の絵でした。

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 リノベーションした建築家達がバベルの塔のことを知らないはずはなく、もちろん意識しながら作っただろうと私は確信しています。

 それにしても、ヨーロッパのリノベーション。やはり、日本の「ビフォー・アフター」とは一味違ったことをやってくれていますね。

 ちなみに、この「工場萌え」の本は文庫本で紙書籍は730円、電子書籍は676円でAmazonで手に入ります。

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 今なら札幌市の図書館の電子書籍はすぐに借りられそうですよ(笑)。








by STOCHINAI | 2017-11-25 21:00 | スマイル | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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