5号館を出て

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衝撃的な「星の王子さま」

 札幌市の電子図書館をよく利用させてもらっています。先日、予約していた本が見られるようになったということで、早速借りてみたのですが、かなり衝撃を受けました。

 こちらです。

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 なんじゃこりゃ、という感じで「裸の大将」みたいな印象ですが、中身はあの「星の王子さま」そのものでした。

 皆さんがよくご存知の「星の王子さま」はこんな表紙だったはずです。

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 日本では岩波書店の出版した翻訳本が有名だったのですが、2005年1月に翻訳出版権が消失したので、雨後の筍のごとく新訳本が出版されました。

 そんな中で電子書籍で読んだことのあるのがこちらです。

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 2006年に出版されたこの本は原著の図をそのまま使っているので、一見してあの「星の王子さま」だとわかるのですが、2011年に出た最初の角川つばさ文庫版の『星の王子さま』の挿絵が西原理恵子の描き下ろしということで原作のイメージがまったくと言っていいほどなくなっていて、ショックを受けました。

 有名なバオバブの木の場面を比べてみましょう。まずは原著の絵を転用している平凡社版です。

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 そしてこちらが西原版(?)です。

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 なんじゃこりゃ、という感じではありますが、それなりに味があると言えば言えます。

 そして花に水をやる王子さまです。

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 こちらは「花に水をやる小学生」ではありません。「星の王子さま」です。

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 もちろん、文章は翻訳したものなので中身は大きく違うわけではないのですが、挿し絵の持つ本文に対する影響力はすごいものだと思いました。

 子どもが最初に出会う本としてはどちらがいいかはあえてコメントするまでもないとは思いますが、大人が原著版を読んだ上で西原版を読むということなら、星の王子さまとの新たな出会いになるのかもしれないおもしろさはありそうな気がしました。

 怖いもの見たさかもしれませんが、札幌市の電子図書館あるいはリアルの図書館、あるいは本屋さんで一度読んでみてください(笑)。








by STOCHINAI | 2017-12-20 21:25 | その他 | Comments(0)

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