5号館を出て

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博士研究員に朗報か

 毎日新聞のニュースでちょっと気になる記事が出ました。「博士研究員:就職支援に5億円 文科、経産省が来年度から」とのことです。

 「研究現場を支える若手研究者「ポストドクター(ポスドク)」の就職支援に、文部科学省と経済産業省が来年度から乗り出す」とのニュースは素直に歓迎したいと思いますが、どういうふうにするんだろうとすぐに思いました。「新規事業に計約5億6000万円を支出し、『博士の就職氷河期』の解消を目指す」のは素晴らしいのですが、約1万2500人と言われるポスドクの就職に5億6千万円って、ひとりあたり5万円くらいですか。

 そこで両省は、博士たちと研究機関以外の就職先との出合いの場を作ることにした。

 あ~、そういうことですか。博士のハローワークですか。

 文科省は、大学や企業を対象にモデル事業を募集し、支援する。人材派遣会社などが、ポスドクに研究機関以外の就職情報を提供し、企業に出す研究企画書の作成方法を指導するといった事業が考えられる。経産省は、ポスドク向けにベンチャー企業などの求人情報をデータベース化したり就職セミナーを開く。

 ほんとうに出会いの場を作るだけで、一万人以上のポスドクに就職を世話できるんでしょうか。

 大丈夫かな~。
Commented by ヤマグ at 2005-11-03 02:26 x
このままでは、大丈夫じゃないと思っています。

出会いの場であれば、研究者人材データベースがすでに存在しているわけで。そもそも、就職セミナーに参加するポスドクであれば、職は決まっているでしょう。

そこで、先生に5年間のサバティカルの話をお聞きしたかったんです。

そこに、研究者としての幸せがつかめる職種とは何のなのか。
Commented by stochinai at 2005-11-03 13:02
 なるほど、サバティカルの宿題はそういうことだったのですね。忘れていたわけではありません。いろいろ考えてはいたのですが、「研究者としての幸せがつかめる職種」というものに、一般性のある答えが出せるでしょうか。提出を延ばしているうちに、宿題がますます難しくなってきました(^^;)。
Commented by ヤマグ at 2005-11-03 19:17 x
先生のおっしゃるように、一般性はないと思います。これは間違いありません。自分自身は工学系なので、大学に残る以外の道もかなり存在しますし、現にそれを模索しています。

ただ、理学部関係についてはあまり知りません。理学、工学であれ、これから大学に残ろうとしても、そもそも少子化もあって、狭き門です。大学がビジネスを考えなければ淘汰されるでしょうし、大学が国の補助金で生き残っても、それはいつしか茹で蛙のようになって死ぬだけです。

あまり難しく考えてもらわず、適当に書いてもらえる方が、楽しいようにお思います。現実を考えすぎて、夢がないのもつまらないですし。
Commented by ヤマグ at 2005-11-04 22:39 x
TBを送ろうとしたのですが、うまくいかなかったので、
http://blog.livedoor.jp/lupin_lupin_iii/archives/50176248.html
こちらに載せておきます。
by stochinai | 2005-11-02 22:24 | つぶやき | Comments(4)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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