2019年 03月 06日
今日は啓蟄です
今年も「くらしのこよみ」で配信されてきたこのトノサマガエルに出会いました。(高木春山画の『本草図説』より)
The Young Lepidopterist by Omar Rayyan
啓蟄からいつのまにか脱線してしまいました(笑)。
七十二候では「すごもりむしとをひらく 蟄虫啓戸」となりました。どちらも巣にこもっていた虫がはい出してくる様をあらわしていますが、トノサマガエルも当時は「虫」の一種と考えられていたことがよくわかります。
札幌でも曇りまたは小雨の一日でしたが、最高気温がプラス8.2℃まであがり先月24日のプラス8.1℃を越えて今年一番の暖かい日となりました。明日・明後日はちょっと気温が下がるようですがそれでもプラス3-4℃にはなり、土曜日にはついに二桁になるかもしれないようです。
この暖かさで今朝はついに東区の積雪も50センチを切って49センチとなりました。去年の同日同時刻は87センチだったと記録されていますが、今からはまったく想像することすらできないほどです。
「蟄虫啓戸」の次候は5日後ですが「桃始笑 ももはじめてさく」となります。こちらでは桃の花すらまだまだですが、京都のF田先生からメールが届き「先週末の天神さんの梅園」という写真が添えられていました。京都で「天神さん」というと北野天満宮のことだと思われますが、すでにいい感じで咲いているようで、京都あたりだと暦と同期して季節が移り変わっているようです。
カエルが出てきたついでにまた素晴らしい古典的図譜を探してみました。例によってBioDiversity Libraryからです。
The reptiles of British India London :Pub. for the Ray society by R. Hardwicke,1864. biodiversitylibrary.org/page/4020638 In honor of the 2 tiniest frog sp. recently discovered news.nationalgeographic.com/news/2011/11/111215-worlds-sm... here's a page full of frogs 4 ur enjoyment biodiversitylibrary.org/page/4020638
カエルは非常に古くからヒトに愛されてきて、生物学の研究以外にも童話や漫画に数限りなく取り上げられてきており、ネットで探してみるとそれこそ無限に出てきます。
これなどはポスターとして売られていた商品でもあった時期もあったようです(今は廃版らしい)が、色んな意味で素晴らしい芸術作品になっていると思います。タイトルは「かわいい蝶類学者さん」とでも訳すといいのかもしれません。
by STOCHINAI
| 2019-03-06 22:18
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