5号館を出て

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寒いくらいの大暑

 今日から二十四節気の第12の大暑(たいしょ)になるのだそうですが、札幌は風も強く夏日の25℃にも届かない暗い一日となりました。

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 72候だと第34候の「桐始結花(きり はじめて はなをむすぶ)」だそうですが、札幌あたりだと桐はなさそうで見たことがありませんので、これに関してはこちらとは無縁の候ということになります。写真はうつくしいくらしかた研究所から配信されてきた「くらしのこよみ」です。

 今週の土曜日がダジャレのように土用丑の日なのだそうで、ウナギも配信されてきました。

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 絶滅危惧種になってしまったウナギですので、蒲焼もどんどん値上がりして庶民の口から遠ざかているところですが、日本の水産学のレベルはさすがに強く、卵を生ませて飼育環境下でシラスウナギを作り、それを普通のウナギのように養殖して蒲焼を作るところまでできてきているのだそうです。さすがにまだまだ飼育が難しく完全養殖下で育てたウナギは一匹1万円くらいになりそうではありますが、10年くらい前までは完全養殖下で育てたシラスが1匹10万円から100万円くらいだったものが今は5千円くらいになっていることを考えると近い将来には天然物と同じくらいの価格(今は500円位だそうです)に下がってくることも予想されます。日本人のウナギに対する情熱を考えるとおそらくかなり近い将来にそうなるだろうと思います。

 そうなってくると海を知らない養殖ウナギと、マリアナ海溝生まれのウナギをどうやって差別化して売るのかという新しい問題も出てきそうです。私個人としてはそうまでしてウナギを食べたいという情熱はありませんので、その問題は関係者の方々におまかせしたいと思います(笑)。

 そういえばNational Geographic誌の8月号にサカナの養殖と野菜の栽培を連続して行う近未来の農漁業の想像図が出ていました。

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 少し前までは夢物語だと思っていましたが、屋外の環境が不安定になってくるとともに、すでに「植物工場」や「栽培漁業」などが産業として成り立つ時代になりつつあるのかもしれませんね。

 旬のやさいはピーマンが出てきていました。英語ではBell Pepperだそうです。

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 不順な天候は続きそうですが、明日は25℃、明後日からは30℃近い日々が週末まで続くとの事で札幌らしからぬ高温多湿の夏がやってきそうです。









by STOCHINAI | 2019-07-23 22:14 | 季節 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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