5号館を出て

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あっという間に春分の日になりました

 今日は土曜日でもともと休日なのですが、春分の日の休日でもあります。

 あっという間に冬が終わって春が来たというふうに感じられる今年の春分です。

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 七十二候の第十候の「すずめはじめてすくう 雀始巣」ですが、今日は確かにスズメ食堂に来るお客さんもとても多かった気がします。

 朝の一枚は独り立ちを始めたチランジア・カプトメデューサです。

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 たしかに成長は続けている感じなのですが、いつになったらこの下の写真のようになるまで育つのか不安で一杯です。

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 今日も特に何ということもなく過ぎたので、札幌市の電子図書館から借りた本のご紹介です。

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 私は山登りをしませんが、北海道に住んでいると山の遭難事故のニュースが多いので気にはなっていたので読んでみたのですが、これはとても勉強になりました。

 まず、驚かされたのは、最近になって山の遭難事故がなんと「増えている」ということでした。

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 他の事故と違って、山の遭難事故は2000年くらいからどんどん増えてきているというのです。

 我々が学生のころは山登りをすることは「命知らず」と言われて、遭難して死ぬことはまさに「自己責任」と言われていたので、あまり自分とは関係のない世界の話だと思っていたのですが、この本を読んでみるとそれがどんどん身近になってきていることに驚かされました。

 そういうことで考えてみると、何も登山をしなくてもたまたまスキーに行って遭難したり、航空機事故で山に不時着して遭難したりすることは自分にも起こりうる可能性はゼロではないと思えました。

 そういう時に、山で遭難した時にはどうしたらよいのかと一度くらい考えておくことは無駄ではなさそうだと思わされました。

 ほんのちょっとした登山やピクニック程度の山歩きだとしても、しっかりとしたリーダーと行くことの重要性はこの図からわかります。こんな人と一緒に行動してはいけないという教えです。

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 知らないところへ行くときはたとえスキーでも、バックカントリーなどは登山並みのリーダーと一緒じゃないと危険だと思いました。

 そして理由はともあれ、自分が遭難現場に遭遇してしまった時にどうするかということも書かれています。

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 まあ、ほとんどありえない状況だとは思いますが、一度くらいはイメージトレーニングとして読んで教養として身につけておいてもいいと思いました。

 なにしろ、遭難して救助を要請すると「タダ」ではすまないのです。

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 たとえ自分は遭難して死んでしまったとしても、救助を依頼するであろう親族や関係者にはこれだけの請求が生じる可能性があるということを知っていることは必要ですよね。

 著者のあとがきを読んで「明日は我が身かも」と思うだけでも、この本を読んだ意味があったと思いました。

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 危機管理は誰にでも求められているのだということを思い知らされる一冊でした。











by STOCHINAI | 2021-03-20 22:56 | 季節 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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