5号館を出て

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携帯電話とカーナビテレビ

 最近、走っている車のカーナビの画面に明らかにテレビ番組が映っているケースを良く見かけるようになりました。

 携帯電話も走行中は禁止になっているはずなのに、携帯をかけながら運転している姿も毎日のように見かけます。

 どちらも道路交通法違反の行為なのではないのでしょうか。酔っぱらい運転なら、事故を起こしたあとでもアルコール濃度という動かぬ証拠が残りますが、携帯やカーナビテレビなら、事故が起こった時にスイッチを切ってしまえば証拠が残らないので、取り締まらるのが難しいから、野放しにしているということなのでしょうか。

 カーナビは自動車会社が売っている純正品ならば、サイドブレーキが引かれていなければテレビは映らないようになっているそうなのですが、ネット検索してみるとそれを改造するキットが堂々と得られていますし、そもそも純正品のカーナビでなければ走行中にもテレビ画面が出るようになっているものが多いのだそうです。

 携帯電話もテレビ番組も、運転者の状態とは無関係に向こうから電波が飛んでくるものですから、予想もしていない時にいきなり呼び出し音がなったり、突然びっっくりするような話が聞こえてきたり、あっと驚くような画面が放映されたら、そちらへ注意が惹きつけられることはあたりまえです。そもそもテレビは、画面に注目させるように必死に番組を作っているものです。

 というわけで、改めて考えるまでもなく携帯電話やカーナビテレビが事故を起こすリスクを上げる要因であることは共通認識になっているばかりではなく、法律で禁止されているはずなのに、なぜ厳しく取り締まられないのでしょうか。

 確かに飲酒運転に比べると、マスコミなどを使ったキャンペーンを張りにくいテーマかもしれないですが、身近に感じる危険度から見ると、圧倒的に数が多い携帯電話をかけながらの運転と、カーナビテレビを見ながらの運転のほうが、飲酒運転に対するよりもはるかに現実的に怖いものです。

 携帯はなかなか動かぬ証拠をつかむのは難しいかもしれませんが、カーナビテレビは改造してあれば、あるいはサイドブレーキを引いていない時でもテレビが映るような仕様のものはすべて違法ということで取り締まることはできないものなのでしょうか。

 それともまた例によって、たくさんの子どもが被害者になるまで、こういう取り締まりも行われないということなのでしょうか。
Commented by taketombow at 2007-02-14 23:16
カーステレオでも、初期は「安全運転の妨げになる」と批判的な受け取られ方をしていましたが、いつのまにか聴いていて当たり前になっています。
 法律は多分変わらないと思いますが、携帯電話、走行中のテレビも近い内に市民権を得るようになっていくと思います。
 携帯電話は勿論のこと、テレビも視線や注意力が前方からそれるので大変危険だと思うのですが・・・・・。
 後付は勿論のこと、新車購入時に装着済みのカーナビでも、営業マンに依頼すれば運転中も見られるように設定してくれるそうです。

 確かに、仕事を終えて車で帰宅するとき、テレビを見ている車は多いですね。
 これも、駐車違反と同じに民間委託して取り締まらなければ、とても手が足りないでしょうね。
Commented by stochinai at 2007-02-15 00:34
 そうでしたね。カセットテープを交換しようとして事故が起きたというケースがたくさんありましたが、禁止にはなりませんでした。

 テレビも携帯も見逃されることになるのでしょうか。う~ん。

Commented by keitai_pacemaker at 2007-06-29 01:45
総務省が評価と施策を同時にやっているからでしょう、少なくとも携帯とペースメーカーのケースはそうです。
マスコミと自動車や電機のメーカー、そして電通が業界団体を作って総務省から受託した調査結果が「携帯は話して使えば安全という」指針の唯一の根拠となっています。
カーナビも同じ構造と思います。
Commented by keitai_pacemaker at 2007-06-29 01:46
誤「話して」
正「離して」
すいません
by stochinai | 2007-02-05 21:46 | つぶやき | Comments(4)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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