5号館を出て

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中国のおみやげ 

 我々の研究室で博士課程の大学院生として一緒に過ごした中国人留学生のFさんが、今や副学部長という肩書きを持った偉い人になっています。この度、外務省の招きで来日しました。

 今日と明日は札幌に来られるということで、11年ぶりに再開しました。来る前に、どんなおみやげが欲しいかメールで聞かれていたので、中国人の手作り製品が欲しいと頼んでおいたら、たくさん持って来てくれました。
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 なかなか素朴なおみやげたちで、とても気に入っています。

 いろいろ話をしていてびっくりしたのは、今や中国は日本とまったく変わらない国の構造になっているらしいということです。大学の話に限ってみても、大学院の重点化や、トップ30のようなトップ58大学、大学の教員になるのがものすごく難しく100倍くらいのコンペティションを乗り越えなければならないという話題(それに「過労死」までも!)が次々に出てくるのを聞いていると、もはや地球上に別世界はないのかとすら思えてきました。

 しかし、さすがに中国は日本の上を行っていました。たとえ、教授になっても降格もあるとか、2年間の評価期間に期待される成果(論文、教育、研究比較得、国際貢献)などが達成されない場合は、大学内のハローワークみたいなセンターでポストを探さなければならなくなり、それに失敗すると「首」になるのだそうです。(つたない日本語と英語でのやり取りだったので、間違いがあるかもしれません。)

 明日は、早朝からFさんを研究室にお招きして、メンバーの研究の話を聞いてもらうことになっているので、今日はここまでにします。
中国のおみやげ _c0025115_22424993.jpg
 う~ん。眠い。
Commented by merchantsakurai at 2007-06-08 22:33 x
中国の大学での「降格」というもののイメージがわかないのですが、素人目にも大学教授の評価期間が「2年」というのは短すぎるような気がします。「*造」の原因にならなければ良いのですが。
Commented by stochinai at 2007-06-08 22:42
 教授が助教授になるのだと言っていました。

 中国では「公務員」の汚職も多いとよく聞きますが、発覚するとどんどん死刑にしてしまうお国柄ですので、論文ねつ造や研究費不正なども外国に漏れるニュースになる前に「処理」されているのかもしれません。

 少なくとも、筆談で尋ねた「不正」は「ない」と言っていました。
by stochinai | 2007-06-07 22:49 | つぶやき | Comments(2)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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