5号館を出て

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ご褒美

 政府の教育再生会議担当室長の義家弘介さんが、7月の参院選比例区に自民党から立候補するそうです。

 朝日コム ヤンキー先生、義家氏が自民から、参院選比例区に出馬へ

 内閣に対して第3者として議論をして意見を答申すべき教育再生会議のメンバーが政府自民党に入党し、選挙に出るという時点で再生会議のいままでの議論がすべて自民党のシナリオで行われていたことを白状しているようなものです。

 自民党は恥ずかしくないかもしれませんが、当の家さんにはプライドとか恥ずかしいという気持ちとかいうものはないのでしょうか。それとも、この「ご褒美」が素直にうれしいというところなのでしょうか。

 思い返すと、彼が教育再生会議に取り込まれる前は、一部の自民党員から「彼は共産党寄りだから、メンバーに入れるのは不適当ではないか」と言われるような行動をとっていた人でした。(参照:義家弘介研究会

 それが、再生会議のメンバーになったとたんにコロリと変わり、教師叩き・親叩きの特攻隊のような言動を取り始めたのは、それほど昔のことではありません。

 時の政権に愛されるというのは、人格を変えてしまうくらいの魅力があるということでしょうか。そう言えば、衆院選の時のホリエモンも・・・・・・・。
Commented by Tea at 2007-06-23 20:29 x
そういうことだったんですね。教育再生といいつつ、なにも教育について考えていないし、むしろ時代に逆行したことばかりで、矛盾だらけ。話し合いの場ではなく、最初にシナリオがあり、彼はその旗振り役を見事に演じきったということだったんですね。再生が必要なのは日本政府だと思います。年金の対応も、つながらない電話の応対を見れば、政府がどういうつもりでいるのかを、私たちはもっときちんと考えなければいけません。
Commented by さなえ at 2007-06-24 11:15 x
名前のことなので、お伝えした方が良いかと。「当の氏家さん」とありますが、これは「義家」さんでは?まあ、君主は豹変すですから、良いことは取り入れるべきですが、なぜ、どういうきっかけで意見を変えたのか、どれだけの必然性があったのか興味があります。単純な権力志向ということだけではないような。甘いかもしれませんが、人はお金や権力だけでは自分の意見を短期間でころりと変えることはないと信じています。その場その場でつく嘘は別ですが、公にする場合はです。恥ずかしすぎますもの。ホリエモンの場合は、あれはビジネス戦略の一環ですから別問題だと思います。
Commented by stochinai at 2007-06-25 12:55
 さなえさん、誤字のご指摘ありがとうございました。

 私が義家さんの言動を見て感じているのは、この人の「意見」というのは彼の「目的」を達成するために発せらているだけの、まさに「ビジネス戦略の一環」にすぎない、口から出任せあるいは誰かが書いた台本を読んでいるだけのものに思えてなりません。
 彼の目的(なんなのか、良くわからないことがありますが)を達成するためには、共産党であろうが、放送局であろうが、自民党であろうが、その時々で利用可能なもっとも効率の良いメディアを無節操に利用しているだけのように思えます。権力指向というよりは「目立っていること」に酔っているだけのようにも思えます。
Commented by ふうみん at 2007-06-25 14:45 x
彼が社民党から出馬していれば、stochinaiさんは熱烈支持したんでしょうかね。自民党嫌いの色眼鏡で見ると、上記のような結論が導かれるのでしょうね。
Commented by stochinai at 2007-06-25 15:32
 支持しません。自民党だけでなく、民主党も嫌いです。公明党も嫌いです。そういう意味では、社民党も共産党もきらいです。新党ニッポン(?)も、もそもそも政党というくくりが嫌いです。政党に属していても好きな人はいますけれども、この政党に属しているから好きとかこの政党を熱烈支持するなどというセンスがそもそも理解できません。

 もちろん色眼鏡はかけていますけれども、その色は毎日変わるのが私の特徴です。

 ふうみんさんは何を信じ、何を支持しておられますか?
Commented by さなえ at 2007-06-26 06:32 x
彼がどんな人間寡欲知らないのですが、私の色眼鏡ではヤンキーで教員と言うからには単純な正義感に溢れて子供達を引っ張ってきたという気がしていたものですから、それが子供達がどう考えるかを考えずに、格好悪いのを承知の上で、ころりと主張を変えるというのが解せないのです。彼の単純な正義感を高揚させるどんな手段、アピールがあったのだろうと。
Commented by stochinai at 2007-06-26 07:10
 彼の最大のうさんくささは、彼が発するメッセージのあて先が子どもたちではないことだと思っています。子どもたちを引っ張って行くのが彼がやりたいことだったならば、子どもたちを捨てて現場から離れ、北海道の田舎である余市から、いきなり横浜市の教育委員会やましてや政府の教育再生委員会などに入るでしょうか。子どもたちからの彼を支持するメッセージというのを聞いたことがないのも不思議に思っています。
by stochinai | 2007-06-23 18:20 | 教育 | Comments(7)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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