5号館を出て

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宮沢喜一さん死去

 宮沢さんといえば、どうしてもスターウォーズのヨーダが思い浮かんでしまいます。

 思い返せば、彼ほど非自民的な自民党総裁(内閣総理大臣)はいなかったのではないかと思います。それが、自民党内部からすら内閣不信任案に賛成する議員が出た可決されることとなり、総選挙に打って出たものの大敗北して、非自民総理を誕生させることになった原因だったのではないでしょうか。

 宮沢さんは、小泉さん・安倍さんというイケイケドンドン総理とは違って、非常に穏やかな人だったという印象があります。反面、何事にもはっきりした態度を示さず、ある意味でまったく政治家向きでは無かった人なのだろうとも思います。

 自民党にいながら護憲派だった宮沢さんが、88歳という「若さ」で「老衰」が原因でなくなったということは、彼がこの先憲法がズタズタになっていくところを見ることを拒否したといううことだったのではないか、とすら思える不穏な時代になっています。(誕生日がまだなので、87歳でした。生まれたのが、ベルサイユ条約の1919年です。)

 宮沢さんの死は、保守護憲の時代の終わりを告げる一里塚のようにも思えます。

 安らかにお休みください。この先、日本はどうなるかわかりません。

 (合掌)
Commented by kshojima at 2007-06-29 00:06
なんか日本だけでなく、世界全体がへんてこな方向へ向かいつつありますね。
Commented by 関係ないですが at 2007-06-29 00:51 x
あるえらい生物関係の先生のブログ見て、日本の何が悪いか、はっと気づきました。そこでは国の審議会の様子がかかれてて、明治以来の文献を電子化するのは大変いいことでどんどん推進しようということになった、とかかかれてました。

そうですが、その発言、もう10年は遅いですよね。そして若者はそんなことはずっと気づいてましたよね。

宮沢喜一さんがエリート役人として国を動かしてたのは30-40台でしょう。いまは科学界でさえ60歳でも青二才扱いです。これでは国の先は見えてますね。
by stochinai | 2007-06-28 21:36 | つぶやき | Comments(2)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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