5号館を出て

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大学入試のミス

 大学入試のミスの続出が問題になっているようです。

 入試だって人間がやることですからミスはあり得ます。特に、できる限り少人数で作ることを要求される入試は、ミスが起こりやすいものだと思います。

 入試だからといって、ミスが許されないのでしょうか。ならば、入試を止めることを提案します。入試がなくなればミスもなくなります。

 そもそも、ちょっとしたミスが大問題になるような試験というものは、ろくな問題ではないと思います。本当に良い試験であれば、ちょっとしたミスなどはなんのその、きちんと受験生の実力を判断できるはずです。

 そうです。昨日も話題になった小論文こそ、そうしたミスの入る余地が少ない優れた試験なのです。しかし、あくまでもそれは優秀な教員が採点した場合であって、神子秋沙さんが既知録で書かれたように、「論文の内容のチェックなんてしません」というようなコンピューターが採点するのだとしたら、「極端な話、単語と文の構成が正しく用いられていれば、文の意味がとんでも無いことになっていても得点は高く・・成るかもしれません」ということですので、それこそ採点ミスが約束されているようなものです。

 入試を作ったことのある人ならばわかると思いますが、問題作成の80%くらいのエネルギーはミスを除くことに費やされます。つまらないことです。しかし、それでも起こるのがミスなのです。

 人間のやることにミスがあるということを前提に話を進めるのが、現代の危機管理ですから大学の入学試験でもミスが起こることを前提に対策を立てておくべきだと思います。

 そうしたならば、ミスが起こってもあわてず騒がず、それこそ粛々と対応すれば済むことです。

 文科省も、ミスを起こした大学を罰するなどというつまらないことを考えずに、ミスが起こった時の対応マニュアルでも作っておくべきでしょう。

 マスコミも騒がないでください。あなた達だって、しょっちゅうミスを犯しているではないですか。

 人というものは間違える存在(Homo mistakes)なのです。もう、いい加減で気が付いても良いのではありませんか。(まあ、それを知っていながら騒いでいるのがマスコミというものなのだと思いますが、誰も一緒に踊ってはいないことには気が付いていないのでしょうか。)
Commented by 花見月 at 2005-02-18 00:27 x
大学入試が一生の問題のように考えている人が多いので、
入試のミスについては、こんなに騒がれるのでしょう。
敗者復活戦の機会に乏しい日本社会では、確かに
大学入試や、新卒の就職活動は、人生の一大事です。
ミスに関しては、医療現場でさえ、起きることを前提に
システムを作り変えることが進んでいるのですから、
入試もおんなじように、筆者のおっしゃるとおり、
ミスが起きるもとして対応するのがいいのでしょう。
でも、それもいいけど、敗者復活のチャンスがいくらでも
あれば、もっといいと思います。

実際は、大学入試に関しては、自分のミスや他人のミスでうまくいかなかったって、それはかなり、取り返しがつくものです。

これは、幾人もの友人を見ていて、保証できます。
Commented by stochinai at 2005-02-18 20:56
 敗者復活のシステムが用意されていない日本ですけれども、確かにやり直しができている人がたくさんいるという事実はあるのだと思います。
 国や制度に異議申し立てをする一方で、自助努力を続けるというしたたかさを身につけたいものです。
by stochinai | 2005-02-17 23:02 | 大学・高等教育 | Comments(2)

日の暮の背中淋しき紅葉哉            小林一茶


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