5号館を出て

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レポート売買サイト

 はてなブックマーク経由で、我々大学関係者にとってはかなり衝撃的なサイトがあることを知りました。

 ハッピーキャンパスへようこそ!大学レポート・論文共有サイトハッピーキャンパス
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 実際にアクセスしてみるとすぐにわかりますが、大学生向けのレポート売買サイトです。

 最初は大学生同士の相互扶助サイトなのかとも思ったのですが、単なる相互扶助を越えて商売になっているようです。

 レポートには値段が付けられており、たとえば「クローン」というキーワードで検索してみると41件のヒットがあります。値段の高いものから10件を表示したものがこれです。
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 最高値が2100円から最安値は105円までのものがあるようです。

 日付順でソートして、最初の10件を表示してみると、今月の11日のものを最新に比較的新しいものが出てきます。
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 我々教員から見た、このサイトの最大の問題点は、ファイルが有料化されているので、学生が出したレポートの内容をネット検索で照合することができないという点です。

 いちおう、値段を付けて売るからにはそこそこの内容レベルが保障されている可能性も高く、それがそのままレポートとして提出された場合に同一のものが複数出現でもしない限り、それがオリジナルなのか購入したものなのかを見分けることが不可能ということです。

 最近、学生にレポートを提出させることでは学生の能力を判定することが難しくなったと感じるようになってきていましたが、このようなサイトが繁栄するようでは評価資料としてのレポートは使えなくなったと理解すべきなのでしょう。

 この調子だと、卒業論文や修士論文ひいては博士論文までも請け負って書いてくれる商売が出てくるのは時間の問題かもしれません。また一方では、そういう商売にもっとも能力を発揮するであろうという現実もあるわけで、糊口をしのぐためという理由で職にあぶれたポストポスドクがそういうことを始めたからといって、胸を張ってそれを非難できるほど日本の研究・教育界が立派なことをやってきたとは言えないつらさも同時に感じます。

 こういうものが出てくるということ自体、要するに全体が病んでいるということですね。
Commented by 辺境 at 2007-11-25 01:07 x
ええ?ひょっとして今日初めて気づかれた、なんて事はないですよね。もうアメリカ辺りでこういうのが確立して、雑誌等で報道されてから2年は経ちますよ。

教育が社会が病んでるのかどうか、私には解りませんが、学生と教師のいたちごっこは教育が始まって以来ずっとあります。インターネットという道具に学生の方が早く習熟した、というだけの事です。上記の雑誌の記事には、教員用の捏造レポート検知ソフトを売り出したソフトウェアベンダーの話も載ってます。
Commented by stochinai at 2007-11-25 01:14
 アメリカの話はずいぶん前から知っていたのですが、日本ではまだまだ商売として成り立つほどになっているとは思っていなかったのです。値段の付いたレポートを見てやはりショックでした。お金がからんでいないのなら、学生同士の相互扶助として昔からあるものが大がかりになっただけだからまあ目をつぶっていようと、高をくくっていた私が甘かったようです。
Commented by 辺境 at 2007-11-25 01:31 x
この問題は対応に苦慮する、という点を別にすれば、非常に興味深いですよね。まず、ネットの遍在化で、書かれた(というか印刷可能な)言葉の価値が恐ろしく下がったという点。ランチ一回の値段で期末レポートが調達できちゃう訳です。もう一つは、「一般学生」から「賢い学生」への富の移転が、ミクロレベルに起こるという点です。教育機関の実態としての機能に、学生の将来所得の配分を左右する進路選り分けがあるわけですが、将来だけでなく、在学中の小規模な富の再配分を手助けしてる訳です。授業のネット公開なんて物もあわせて考えると、ネット時代の、進学率50%時代の大学教育の形態そのものが、根本から変わらざるを得ない門口に、我々は立ってるのかもしれませんね。
Commented by stochinai at 2007-11-25 02:10
>大学教育の形態そのものが、根本から変わらざるを得ない

 おそらくそういうことなのだろうと、私も感じています。そもそも、大学の中さらには教室の中という閉じた世界でだけ通用する「評価」というものの存在が嗤われているようにも思えます。
 知識を丸暗記するのが教育だった時代の反省から、論理を展開できるかどうかを問うために出てきたレポートですが、それも打ち破られたとなると、教育者が学生の能力を判断するためには個々の学生と対面の上、じっくりと時間をかけた「口頭試問」などの評価法を導入をするしかありません。大学生を評価する必要などないということならそれはそれでいいのですが、正しい評価を求めるならば大量の教員が必要になります。
 今ならたくさんいるポスドクの力を借りてそういう試みも可能だと思うのですが、政府は金をかけてまでも大学生の能力を評価したいとは思わないでしょうね。
Commented by 辺境 at 2007-11-25 02:31 x
大昔、ソクラテスは、書かれた言葉による知識を否定したといいます。知は生きた対話の中からしか生み出されない、として。書かれた言葉が無価値になるほど多く流通するネット時代を、彼は喜んだ事でしょう。

せっかくなんで少し不謹慎な思考実験やってみます。
秀才のポスドクP君と、会社から来てドクターが欲しい少し鈍才のK君が、stoichinai研にいます。K君は博論執筆の時期ですが、現状ではまず通るようなものは出来ません。P君の執筆中の論文のデータと文章を転用すれば、十分博論になりそうです。今の制度だK君は博士とれずに会社に戻りそこでも出世コースから外れます。P君の良い論文が半年後に出ますが、彼にはパーマネント職が見つからず経済的に困窮したまま、もう一回ポスドクです。
Commented by 辺境 at 2007-11-25 02:44 x
一方P2P論文交換システムで、論文の取引が可能なら、両者とも直接接触無く、大分少ない良心の呵責で、K君は代理執筆の博論を手にし、P君は250万円を手にする。両者必死なので論文の質が異常に高くなって、それを纏めてK君、P君、S先生の3人で書いた論文が有名な「Mature誌」に掲載、なんて場合もあるかもしれません。

その荒唐無稽に幸せな空想的資本主義経済学的学問の楽園では、P君はめでたくH大学助教におさまり、K君は会社に凱旋して人事部長となり、S先生はサイファル国王国際学術賞に輝く、と。
Commented by stochinai at 2007-11-25 02:53
 楽しませていただきました。

 この寓話は現実をかなり忠実に反映していると感じられますが、その意味するところは人は現実に従わざるを得ない弱い存在であるとともに、その現実に自らを合わせて積極的に生きていくこともできる存在でもあるということでしょうか。逆にいえば、現実に合わせた生き方ができるならば、jこの世はそんなに御しがたいものでもないということもなりますが、そこはやはり現実ですからそうそういつもうまくいくとは限らないのも仕方がありませんね。

 夜更けにおつきあいいただき、ありがとうございました。
Commented by mamekichi at 2007-11-25 06:00 x
すでにご存じかも知れませんが、卒論等の作成代行業が横行しています。例えば、http://www.j-cast.com/2007/08/20010485.htmlをご覧ください。Googleで、「卒論作成代行」をキーワードに検索してみますと、かなりのWebsiteが出てきます。
Commented by inoue0 at 2007-11-25 09:02
 「卒論作成代行」が可能になるのは、途中経過をチェックして指導をしない、放りっぱなしの大学教員の責任ではないですか?
Commented by stochinai at 2007-11-25 10:54
 実験を含む理系は無理だと思うのですが、テーマ選択以降は完全に個人作業になる(?)文系の場合には可能なのかもしれません。さらに、この仕事が進化して、クライアントと内容に関してやりとりをしながら作業を進めるというようなことになってくると、もはや卒論代行というよりは卒論指導とも言えるかもしれず、業者が指導教員の代わりをするという主張もあり得るかもしれません。いずれにせよ、卒論などというもっとも大学らしい「個人指導」までもが外部委託されるようでは、大学(研究室)の存在意義はないと言われても反論の余地がないと思います。
Commented by 辺境 at 2007-11-25 11:15 x
実際は中等教育になってる部分の多い学部レベルのでは、卒論審査というのはもう大分前からアナクロニスムなのは皆がわかっている事です。どこか私大あたりが、教育水準の保障でブランドを守ろうとして、卒論に変えて「全学統一学力試験」を課すようになる、なんてニュースを耳にするかもしれません。そして一方、持ち帰りのレポート課題としては「Google Problems」のようなものに行き着かざるを得ないでしょう。これは性質上少数のもの(学力試験上位1割とか)に課して、教員は一枚一枚丹念に読む、ほとんど正解のない問題を考える学生の思考の力がわかる訳です。
Commented by 辺境 at 2007-11-25 11:24 x
一方大学院の研究指導を考えると、「学術独自言語」の発展が見られるかもしれません。日常言語としては死滅した何かの言語(ラテン語、古典中国語とか、万葉日本語とか!)による論文が習得が必須となれば、そう簡単にネットで集めて編集、とは行かないし、ディフェンスに際してその言葉を操れるかどうかで自分が書いたものか、買ったものか直ぐ判別可能です。実際はこれまでも、たとえば日本では英語がその役割を果たして来た部分もありますが、英語教育が今後持っと行き渡ると駄目でしょうし、英語国ではやはりなにか別な言語が必要でしょう。
Commented by 辺境 at 2007-11-25 11:30 x
もう一つ、論文売買市場の意外で皮肉な用途としては、これが十分大きなサンプルを持ってくれば、各研究分野、大学、場合によっては各指導教員の一目瞭然の「市場による値付け表」が得られるという点でしょう。学部レベルの教員教育評価は行き渡ってますが、大学院レベルは今のところ皆無ですから、大学管理者のうちの目端の利く人がこういうのに飛びつくかもしれない(笑)。
Commented by 辺境 at 2007-11-25 11:38 x
さらにS先生の触れられた、これが一種の大学教育のアウトソーシングだという視点も重要と思います。生活指導、授業の受け方といった「スタディスキルズ」習得を目指した授業を、実務家の方々、高校の先生の方々にアウトソースする例が増えています。このネット全盛時代のレポート作成技術というのも、アウトソース可能な部分ですね。
Commented by んー。 at 2007-11-25 21:52 x
>卒業論文や修士論文ひいては博士論文までも請け負って書いてくれる商売
既にありますよ。入試のステートメントを請け負う業者もあります。

学部時代、このサイトは検索の中で発見しました。
2年前くらいでしたかね。
しかし、こういうものを利用する学生は自分の周りには全くいなかったので、
少しは学生を信頼してもいいんじゃないでしょうか。
Commented by 臥龍 at 2007-11-26 00:40 x
逆に考えると「レポート売買サイト」を使っているかどうかの確認もアウトソーイングできるのでは。レポートの中身について2,3質問してみるとか。
Commented by OKA at 2007-11-26 02:02 x
論文のアウトソーシングを行う人は切羽詰って行うでしょうから、事前にひと綴りになっており実験記録や調査の野帳(いづれもルーズリーフ不可)の提出を論文と同時に提出すればある程度は判別つくのではないでしょうか。PC上で実験記録をとっているのならば、実験記録を記載した日に指導教官宛もしくは実験記録用アドレスを作成して、毎回学生にメールさせるとか。過程のない論文はないんだから。文系学科でも関連資料のレジュメ作ってるでしょうから、同様にチェックできるのではないでしょうか。素人考えですが。
Commented by inoue0 at 2007-11-26 09:12
 レポート作成や論文執筆という作業そのものが、学生にとって利益になるなら、自分でやりますよ。しかし、卒業後も論文に類する文章を読み書きする仕事に就く人なんて、大学院進学者くらいしかないので、大半は役に立たない。
 また、卒論の内容を審査して採用しようなんて企業はありません。せめて、面接で学業の内容を聴いてくれるのなら、卒論に力を入れる意味も出てくるかと思うのですが、企業はそんなものは聴いちゃいないです。
Commented by inoue0 at 2007-11-26 09:24
 その上、有名な面接技術本「面接の達人」によると、面接で言ってはいけないことの最初に「大学で勉強した内容」が出てくるのです。
「私はこういうことを勉強したから、御社でそれをこう生かしたい」
という受け応えはアウトです。
 最初にあの本を読んだときには、「中谷が自分の狭い職業体験(広告業界)で見聞きしたことを適当に書いているんだろう」とタカをくくってましたが、実際に就職活動をしてみると、確かに企業は採用にあたって学業を考慮しない。その証拠に成績表なんか見ませんし(笑)。
 これは、たぶん、企業が学生のスキルを買うのではなくて、使いやすい人材を採用して、スキルは社内で育てるという慣行に起因しているんだろうと思います。
 下手に専門領域を持っていると、それに固執されて使いにくいと思うらしい。
Commented by A at 2007-11-26 09:52 x
学士、修士、博士というのは、その能力の基準が有って無いようなものですね。逆から言うと、極論すれば、証書を発行するには代行者でもかまわないということですかね。本当にテストしなくてはならないのは高卒ではなく大学、院卒の人間ではないでしょうか。

教育現場がこんな調子では出口問題が深刻化するのも当たり前だと思います。レポート、研究、論文、誰でも変わりが利くようなことしかやっていないなら、社会的に何の価値もないというのは仕方がないことです。
 いっそのこと、大学は院生やポスドクなんかを取らないで、全て代行業者に研究から学内政治まで任せてみてはどうでしょうか。そして先生方はお茶でも呑みながら「最近は授業も研究も、科研費申請も業者がやってくれて、大学教員は本当にやることがなくなったね。定年まであと十何年間、何をすれば良いんだろうねぇ」とか世間話をするくらい暇になるかも知れませんよ。そうしたら、そういうアウトソーシング会社の需要も増えて、ポストポスドク問題も解決、そしてそんなに楽なら教員になって趣味を満喫したいという学生も増えるかも。ワークシェアリングの発想ですね(笑)。
Commented by ななし at 2007-11-26 10:33 x
昨日、サイエンスコミュニケーションのイベント「本音で語るポスドク問題」に参加してきました。
サイコムの方の準備は予想以上で、新聞記者の方・議員候補の方・ベンチャー支援の方などなどお越しいただいていました。
残念だったのは、(予想どうりですが)ポスドクの方の参加が殆ど無かった事です。ポスドクの支援をしようという集まりなのに、当事者のポスドクが殆どいない(参加しなかった午前の催しは分かりませんが)。
実は支援を必要としているポスドクなどいなくて、関係者が机上の空論を作り上げているだけではないかとさえ思いました。
実際に困っているポスドクの方はいるのでしょうか?そういった方の声が必要です。困っていないポスドクの方は高みの見物をしているだけでなく、逆に「俺は全く困っていない」と言って欲しいものです。
サイコムの方とは挨拶させて頂こうかと思ったのですが、そういうタイミングを取れなかったのが残念です。
Commented by てく at 2007-11-26 11:00 x
生活保護などでもそうだが、本当に困っている人は手一杯で動けない。
Commented by コメント at 2007-11-26 12:43 x
「本音で語るポスドク問題」で、
主催者が、どの様な主張を、どんな意図で行ったのか知りませんが、彼らの活動が、ポスドクから必ずしも支持されていない事を端的に示しているのではないでしょうか?

少なくとも、当事者であるポスドクが、是非参加したいと思わなかったことは間違いないでしょう。
Commented by A at 2007-11-26 13:03 x
あまりレポート売買とは関係ないですが、将来職に困るポスドクは実在するでしょう。ただ、このポスドクたちが、現状をきちんと把握していなんじゃないかと思います。ま、騙して働かせる先生方も悪いと思いますけど。
 かなりの能力がある者でもポストがないと言うのが状況なのに、「まだ自分は大丈夫」とか、「そんなことやっている時間があるなら実験した方がまし」、「会社では自由な研究ができない」とかそんなふうに思っているポスドクが大半のような気がします。いい加減、「業績=ポスト=自由」「会社=搾取」みたいな釣りエサに食いつくのを止めて、現実を見た方が良いですね。エサで釣ってる先生方は特権階級(終身雇用)で、研究自体、趣味みたいなもんなんですよ。逆に釣られる魚のあなた方はそれが全て(使い捨て)です。
 ポスドクたちはもっと真剣に自分の将来を考えた方が良いと思います。そうでないとサポートする方もしがいがないというか、実のところしらけて来ているんじゃないかと思います。
Commented by C at 2007-11-26 13:08 x
徒弟性で偉い先生方の価値観を内面化してる人が多いので、ああいう運動に関わるのはプライドが許さないんでしょうね。世間知らずというか。
Commented by 研究人 at 2007-11-26 13:16 x
現状をきちんと把握していないことに加えて、過労で情報収集力がにぶっているということもあるでしょう(どっちが鶏か卵かは分かりませんが)。 「本音で語るポスドク問題」の開催自体知っていた院生・PDがどれだけいたことか。
Commented by 元ポスドク at 2007-11-26 15:36 x
会議の内容に魅力がないんですよ。

情報は、メーリングリストにも流れ、HPでも公開されてたので、周知はある程度されていました。でも、
「研究自体、趣味みたいなもんなんですよ。」
なんて発言するような人が参加者にいて、机上の空論ばかりなら、魅力ないでしょう。プロ野球の選手(2軍)に、
「野球なんて、趣味みたいなもんなんですよ。」
って言ったら、反感しか持たれません。同じですよ。
Commented by 前PD at 2007-11-26 16:46 x
>会議の内容に魅力がないんですよ。

企業に魅力がないんですよ。といってるPDと似てるよね。
Commented by 覚至 at 2007-11-26 23:37 x
もう一度、話を元にレポートの売買に戻して考えてみませんか。

 日本の子ども達は小学校の時から、受験を経て大学にはいるまで、まともな作文教育を受けているのでしょうか?少なくとも私が子どもの時は受けていませんでした。おそらく、大学入試の小論文対策のために予備校あたりで、それなりの訓練は受けているようですが、それはまさに、小論文=短文対策でしかないように思います。

 テーマに沿って、充分な時間を掛けて調査・準備を行い、自分の考えを作り上げ、文章構成を組み立てて、書き上げる。そしてできたものは、指導者によって徹底的な添削指導と評価を受ける。

 そのような基本的な過程が、小学校から大学卒業まで段階を経て行われているのでしょうか?

とっても疑問です。

 私の想像は、日本では、まともな作文・レポート教育が充分行われていないために、子ども達には基本的な作文力が無く、レポートは苦痛でしかなく、文章を作る喜びを知らないのだと思います。その行き着く先が、レポートの売買買買なのではと感じます。


Commented by 40台海外ポスドク at 2007-11-26 23:45 x
 すぐポスドク叩きになっちゃうんですね。
海外にいてどういう内容だったのかは知らないのですが、自分はアカポスにつけると思っている人は自分のこととは思っていないかもしれませんし、企業に就職しようと思っている人はもうしているか、もう関心、あるいは関心を持つ余裕がないと思われます。ポスドク問題を考えるという趣旨だと問題解決の受益者は未来のポスドクですし、ポスドクをずっと続けようとと思っている人はいません。こういう構造があると思います。ただ僕としてはやや残念ですね。

 アメリカでやっている、「キャリア プランニング プログラム」という会に一度参加しましたが、毎回100人以上集まっているようです。何人か日本の企業に就職が決まっているようですし、こういう実のある集まりなら人は集まるようです。
http://web.mac.com/bioinfodesign/CPP/home.html

Commented by A at 2007-11-26 23:57 x
>『会議の内容に魅力がない』

まぁ、機会が会わなくて参加できないということはままあるので、参加するしないについてとやかく言うつもりはありません。しかし、どうして自分の気に入らない相手がいるだけで、議論する気もなくなるのかは理解しがたいです。なんでも自分の思う通りにならないと、何事にも参加しないのですか。そもそも上にある会議にそういう人がいるとはどこにも書いてないと思います。あなたの勝手な妄想でしょう。どうして理性も知識もあるはずの博士たちが、このような子供じみた言い訳を主張するのか理解できません。

それから、机上の空論には魅力が無いから議論に参加しないというのも子供じみていると思いますよ。どこかの誰かかが勝手に議論を進めて、ポスドクの将来をバラ色に変えてくれたら社会に出てきますよ、みたいなことを言っている人は、あなた方の象牙の塔で一生を終えることをお薦めします。

実のところ、ポストポスドク問題なんて言っていますが、当の本人たちはまだ人任せにしていられるくらい余裕があるということなんでしょうか。実は周りが躍起になっているだけなんじゃないかと思い始めました。
Commented by A at 2007-11-27 00:09 x
>もう一度、話を元にレポートの売買に戻して考えてみませんか。

その通りです、失礼いたしました。

日本での作文教育については、確かに機会が少なすぎると思います。大学、もしくは大学院まで進んだ人でも3行以上の文章が書けないのはどうしてだろうと頭を抱えたくなることはままあります。思うに、教育上、自分の文章を誰かに添削されるということがまずない、ということと、添削できる人自体、そうはいないと言うことになるでしょうか。

むろん、文章は個人の自由に書けば良いというのも基本としてあると思いますが、特にレポートのような、他の第三者に読んでもらうような文章には、ある程度のルールと言うか、守るべき原則はあると思います。そのような文章に関する知識やスキルは、教育としてやるべき範疇ではないかと思います。

レポート売買については・・・論外ですね。自分で書いたものを出さないという時点で教育を受けると言うことを拒否しているわけですから。
Commented by 鶏肋36歳PD at 2007-11-27 01:01 x
Aさん
喧嘩覚悟で書き込みますが、あなたはPDをサポートする立場か何かでしょうか?
私自身参加しなかったので、どんな本音が語られたのかは存じませんが、その会合は企業による採用関連の説明会もあったのでしょうか?それとも単なる啓蒙活動だったのでしょうか?
就職氷河期において、「本音で語る就職問題」なんてイベントを開いて、当事者の学生が参加しなかったら、「もっと真剣に将来を考えろ」というのですかね?そんなイベントに参加しているなら、一社でも多くエントリーを出せ、と言われそうですが。
Commented by 鶏肋36歳PD at 2007-11-27 01:03 x
それにしても、ポスドク問題を語れば「自己責任」と言い、イベントに参加しなければ「現実を見ろ」と言い、いい加減にしなさいよ。あなた方。私の知っているPDはみな、将来の不安に脅かされつつ、生き残るために頑張っていいます。学生ならともかく、生活のかかっているPDが、いきなり「いままでのお前の道は全て間違っている」と言われて、ホイ来た、とすぐに転進できるものですかね。業績を上げれば正社員になれると信じて頑張っている派遣に、「釣りエサに食いつくのを止めて、現実を見ろ」と説得してすぐに応じなかったからと言って、「現状をきちんと把握していない」と言うのと同じです。派遣になる前に説得するのは理解できますが。
Commented by 鶏肋36歳PD at 2007-11-27 01:05 x
私自身、これまでのキャリアを無にする覚悟で新しい分野にいくことも考えていますが、「サポートしがいがない」って、あなた方は私の生活に何かひとつでも役立ちますか?それ以前に、ここで現在のPDを救うための有効な策の一つでもでましたか?情報収集力以前に、「本音で語るポスドク問題」というイベント名がどの程度の訴求力を持つのか、考えてみればわかると思います。「ポスドクのための企業説明会」ならまだ参加者が集まると思いますがね。
Commented by ラント at 2007-11-27 01:23 x
鍛錬を受けない個人の自由に書いた文章は、無駄に長く、筋が錯綜して読み取りにくいのに、内容はごく凡庸で、言葉だけ刺激的でも、大抵は読み飛ばされます。

ポスドクを叩く、ポスドクがありとあらゆるものを叩く。もしそういうのがあるとすれば、それはどこにでもある掲示板での、壊れたレコードのような聞き飽きた応酬ですね。
Commented by ラント at 2007-11-27 01:26 x
でももしも、この壊れたレコードが、果てしなく廻り回り、不協和音がこの場に満ち満ちて、それがまるで魔法のように、ポスドク問題、レポート売買問題、その他あらゆる難問を、雲散霧消させるならーーそう、廻しましょう、壊れたレコードを!繰り返し繰り返し!
Commented by 元ポスドク at 2007-11-27 03:42 x
私は元ポスドクで、社会人。今は給料もリーマンの平均の倍以上かな。
昔を思い出して、書きました。

>『会議の内容に魅力がない』

ポスドクの本音に近いと思いますが、汚い言葉でご返答頂きました。
返答もまた、主催者やこの問題に関わるマスコミ関係者の本音でしょう。

マスコミは、この問題の本質を調査報道する気などまったく無く、あわよくば問題を掘り起こし、5年経てば忘れられる程度の記事を書き、もてはやされればしめたものくらいにしか、考えていないのかもしれません。

書き込みに本音が垣間見えた気がしました。

高潔な記者様には大変失礼を致しました。 私はポスドクでないので、ポスドクに当たらないでくださいませ。。
Commented by inoue0 at 2007-11-27 08:37
>日本での作文教育については、確かに機会が少なすぎると思いま
 話を矮小化しないでください。問題になっているのは、
「大半の学生にとって、大学教育の有用性とは、単位や卒業認定という”ラベリング”であり、実質的内容ではないこと」
なのです。
Commented by 鶏肋36歳PD at 2007-11-27 09:05 x
収入は別にいいんですよ。PDはこれまでも不安定な生活と身分に耐えて頑張ってきたのだから。やりがいがあるのなら、研究でなくとも能力を活かしていけると思いますし。
それよりも、今まで自分がやってきたことは何だったんだろう、という挫折感を胸に新しい分野に飛び込まなければならない者に対して、「自分は甘かった、自分たちは間違っていた」と言わせなければならない理由は何ですかね?総括ですか?
Commented by 鶏肋36歳PD at 2007-11-27 09:05 x
私はこれからの博士政策に興味があるので議論に参加させていただいていますが、自分の生活と家族に関しては、今後の博士がどうなろうが、崖っぷちの私には一文の利益もありません。自分が何とかしないといけない、という気持ちで挫けそうな気持ちに耐えています。高みから説教したがる人、単に旗振りになりたがる人たちが何の足しにもならないことは、これまでの経験からも熟知しております。
繰り返し言いますが、「本音で語るポスドク問題」なんてイベントに、自己責任を理解した上で、自分で何とかしなければ、と不安で怯えつつ頑張るPDが参加するわけはないんですよ。人事のように、政策が悪い、と不満ばかりのたまう、余裕のあるPDならあつまるかも知れませんがね。労組さえないのに、どんな声が上がることを期待しているのですか?
Commented by やれやれ at 2007-11-27 09:52 x
そりゃ人が集まらなきゃ労組もできないでしょう。国が組合を作ってくれるとでも?
Commented by microbial at 2007-11-27 10:14
テーマとずれていて申し訳ないですが一言。
PDがいなかった前提で話をひっぱっていませんか?その場にいましたが
PD、元PD、任期付助教などの方が半分ぐらいいました。そうでない方もいました。別にその場で全てを解決しようと参加した方はいなかったと思います。院生の方の「始めて深刻さに気づいた」という発言もあり、また、元PDの現PDへのアドバスなど勇気づける発言もありました。集まりに気に入らない人がいるから集まること自体がダメだったということにはならないでしょう。
Commented by それんと at 2007-11-27 12:01 x
レポート売買から外れてすみません。
「本音で語るポスドク問題」参加者です。参加者の少なくとも半数以上はポスドクや任期付きで将来に不安を感じている人だったと思います。ななしさんの「ポスドクの方の参加が殆ど無かった」というのは間違いです。
ポスドク叩きではなく、みんなで力を合わせて現状を変えていこう、そのためには行動しよう、ということだったと思います。将来のポスドク問題ではなく、今あるポスドク問題の解決を考えるイベントでした。自己責任と責められたわけでもなく、「研究自体、趣味みたいなもんなんですよ。」といった発言は一切ありませんでした。
Commented by A at 2007-11-27 12:06 x
『ポスドクの自己責任?』

基本的に、ポストポスドク問題がポスドクの自己責任であると言ったことはないと思うのですが・・・ むしろ、責任があるのは結果を知っていて学生を取り、特に何も対応をしなかった大学の方だとは何度も言った気がします。


『ポスドク支援について』

それから、ポスドク支援、特に就職斡旋や、ポスドクの現状を社会的に理解してもらうというような機会には、なるべく積極的に参加した方が良いのではないかと言うのが私の意見です。ポスドクから大学以外へのキャリアパスを見つけた人が増えれば増えるほど、他のポスドクたちの選択肢も増えるのではないかと思います。現状が良くないというのは誰もがそう思うところですが、何もしなければ何も変わらないのは当然だし、話に乗ってこない人に(会ったこともない人に)手を差しのべる人がいるのかどうか、その辺の道理も理解しないと、社会との間の溝がどんどん深まるだけだと思います。


『大学の出口問題について』

一番の問題が、入ってしまえば他人がレポートを書いても学位が取れるところであることはその通りです。
Commented by inoue0 at 2007-11-27 13:29
>他人がレポートを書いても学位が取れるところであることはその通りです。
 それは問題じゃない。
 何らかの手段で(たとえば学生を資料と一緒に缶詰にして)自分で書かせたとしても、その結果として得られるスキルや知識が、職業生活において何ら役立たないのであれば、学業は、できればパスしたい苦行以上でも以下でもないでしょう。
 「本当に学問をやりたい人だけを入学させればいい」という俗論もありますが、大学で一生懸命学習や研究に力を入れたなれの果てが、長期ポスドクという生活困窮者なら、「学問をやりたい人」を入れることが良いことだとは必ずしも言えない。
 学問をしたい人にとっても、したくない人にとっても、大して利益がないのだから、大学(院)なんてない方がましだということになりませんか?
Commented by inoue0 at 2007-11-27 13:37
 学問に深入りせず、むしろ就職活動にコストを多く使う方が、学生にとっては得なので、簡単に単位を取れる方法があるなら、それを利用するに如くはないのです。
 「大学で何を学ぶか」(浅羽通明)は、皮相的な大学批判どころか正論だと思います。
「大学でまじめに勉強しようなんてのは、良いことでもなんでもない。単なる現実逃避なんだよ」
という浅羽の言葉は、ポスドク問題が顕在化した今こそ、真実をついていると思う。
Commented by 鶏肋36歳PD at 2007-11-27 14:31 x
煽りの文章に乗せられて話を逸らせてしまい申し訳ございませんでした。集まることがダメだと言ったのではなく、集まらないのはPDがダメ、と言われたので、なんだそれは、と思ったのですが。また、組合を作れと主張した覚えもありません。
大学に責任があろうとなかろうと、現状では「PDは吠えても科学は進む」だと思います。このような機会は無論積極的に利用すべきだと思いますが、そんな所にしがみついていると誰も相手してくれなくなるよ、などと言っても、すぐに木から飛び下りてこられる者ばかりではありません。この状態を変えなければ、と決意して新しい分野に飛び込んだ人は、尊敬に値すると思います。
Commented by 鶏肋36歳PD at 2007-11-27 14:33 x
レポート代行についての話に戻しますと、前のコメントで論文代行の寓話がありましたが、医学部から博士号を取りに来た人の話なら私にも経験がありますね。実際はPD一人が苦労して、中堅どころにその人を筆頭で論文を通し、その人は医学博士をとりました。PDはたいした見返りもなく、無論助教にもなれませんでした。奴隷根性と言われようが、責任上そうするしかなかったんですがね。教歴にもならないのに。
もっとも、どちらが勝ち組かと言えば一目瞭然ですね。レポート代行であろうとなんであろうと、それが本人の為になるのなら、いくらでも利用すればいいんですよ。要領の良さが評価される世の中ですし。
Commented by とろんと at 2007-11-27 15:31 x
そもそも煽りまがいの言いがかりを展開したのはどっかのポスドクと鶏肋さんの方でしょう。
Commented by 鶏肋36歳PD at 2007-11-27 20:01 x
とろんとさん
おっしゃる通り、私の文章も「煽り」ですが、どの部分を「言いがかり」と感ぜられたのか、後学のためお教えいただければ幸いです。なお、私はAさんではなく、ななしさんの最初の書き込みからの一連を、(事実でないのでしたら)煽りだと捉えました。ただ、これも直接確かめたわけではないので、不適切でしたね。お詫び申し上げます。
Commented by ラント at 2007-11-27 21:29 x
廻れ、廻れ、壊れたレコード、
廻って廻って、ポス独問題、吹き飛ばせ。
Commented by とろんと at 2007-11-27 22:05 x
>鶏さん
>高みから説教したがる人、単に旗振りになりたがる人たち

イベントに来るのはこういう人だという決め付けで、どうみても言いがかりかと思います。
Commented by 知り合いの中小企業の社長さんが at 2007-11-27 22:40 x
専門学校卒や短大卒を主に雇ってたのですが、大卒を雇ったら、やはり何か違う、頭を使う鍛錬が出来ている、といいます。

人生二度と使わない微分積分の試験勉強でうんうん言ったり、殆ど誰も知る必要の無い生物の分布について徹夜で調べて、なれない文章を一生懸命綴ってレポートを仕上げた経験が、その後のキャリアに何の役にも立たないなどと言っている人は本気なのでしょうか?

その後の人生で実際には殆ど使わない球技のスキルを運動部で磨くのは、それを通じて筋肉、運動能力、更には鍛錬に打ち込んで人格さえもが磨かれる、というのを否定するのと同じと思います。

若い頃運動家だった人は一目見ただけで体つきで区別できますし、若い頃勉学で頭を鍛えたことのある人間は一目見ただけで顔つき、物腰、言葉付きで区別できます。

こんな単純な事で、この場で改めて大学教育を弁護する必要があるのは哀しい。。
Commented by 鶏肋36歳PD at 2007-11-27 23:36 x
とろんと さん
ご指摘をありがとうございます。旗振り云々は一般論を述べたのであり、このイベントに来る人について言ったのではないのですが、確かにそう捉えかねないですね。その後の文も、イベントに参加する意義がない、と言っているのではなく、現在悩んでいるPDが参加するとは限らない、と主張したかったのですが、勢いに任せて書きすぎました。イベントにご協力されている方が読まれたとすれば、申し訳ございません。
Commented by 事情により匿名 at 2007-11-27 23:48 x
 某中小企業の出してきた文書のデータの取り方まとめ方が、できの悪い理科の自由研究程度(自由研究をバカにする意図はありませんが、研究としての体をなしていないものが多数なのも事実ですので)でした。学部の学生実験や卒業研究で身につけるスキルもない人が書いたんだろうな、あるいは、現場にはまともな人が居たかも知れないけど、上層部がそういう人をきちんと遇さなかったのだろうな、と。まあそういう会社ですから、インチキ実験まがいの結果を使って宣伝をし、案の定、お役所に目を付けられて、処分されるということになりました。

 鍛錬で人格が磨かれることもあれば歪むこともあるので一概には言えないでしょうけれど。
 でも、人材が偏在しているのもまた事実ではないでしょうか。
Commented by 元ポスドク(元祖) at 2007-11-28 00:37 x
このスレの「元ポスドク」は、以前から「元ポスドク」のHNで書いている私とは別人です。
それ以外に別に書く事はありませんが、ついでなので意見を書いておきますと、
自分で論文を書かずに、他人に書いてもらうのは、学生だけでは無いと思います。
自分で論文を書いたことがない博士や大学教官も結構いるでしょう?
子(学生)は親(教師)の背中を見て育ちます。
だから、子(学生)は親(教師)の鏡だと言えませんか?
Commented by 覚至 at 2007-11-28 00:44 x
うーん。何でもPD問題に収斂させるというのも、ここのブログに集まる皆さんの気持ちを想像して、わからなくもないんですが、それでは、多様な真実を理解できなくなるようにも思います。

私自身は、レポート売買から、作文教育(さらには総合学習のありかたに)につなげて考えることは、日本の教育の問題点の本質的な部分を考える上で有益だと思うのです。

そして日本独特ののPD問題と就職習慣の関係を欧米と比較する際にもレポート売買と作文教育の関係は、教育の根っこにある共通点を浮かび上がらせる点で有益だと思うのですが、だめですかね。

Commented by enoki at 2007-11-28 01:23 x
「本音で語るポスドク問題」の主催者です。

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
また、率直なご批判ありがとうございます。

参加者の皆さんにご不快な思いをさせた発言があったとしたら、お詫び申し上げます。

議論の内容はいずれまとめますが、ポスドクの市場価値を高めることや、ロールモデルを示すことなどを含めて(あるいは毎日新聞の元村さんを立候補させること?)、結局のところ永山 國昭先生が言われた「コミュニティを強くする」ということが重要なのかな、との思いを強くしました。

日本版のAAAS(全米科学振興協会)のような組織をつくりたいと私たちは思っています。
 AAASについては
http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/pdf/btjjn0711.pdf
Commented by enoki at 2007-11-28 01:27 x
たびたびすみません。
ここからは妄想なのですが、行革で廃止が取りざたされているJSTのファンディング機能以外を民営化して、日本版AAASのもとにしたらよいのかなと思ったりしました。

ちょっと趣旨とははずれますので、このあたりでやめます。すみません。
Commented by 一言 at 2007-11-28 09:04 x
inoue0さんへ

レポートを書くことによって得られる技術は職業生活でずいぶん役に立つと思いますよ。多くの職業において報告書は提出しなければならないし、企画書などを作成する部署も多いでしょう。うちの卒業生からは「大学時代に習ったレポートの書き方の指導・添削が現在役に立っている」という感謝の言葉をよくもらいます。
Commented by inoue0 at 2007-11-28 09:28
>専門学校卒や短大卒を主に雇ってたのですが、大卒を雇ったら、やはり何か違う、頭を使う鍛錬が出来ている、といいます。

 違うのは大学教育のせいではなく、大学入試に伴う選別の結果とも考えられます。つまり、大学教育の「中身」はどうでもよく、その選別機能が効果を発揮しているのかもしれません。
 多少なりとも、大学で教育学を履修した私は、その程度の考えは回るわけですね(笑)
 検証はされていませんが、公務員試験で、常に国立大卒が私立を圧倒するのも、センター試験の圧力のために、高校で多くの科目を履修するからだという話もあります。国1ですと、さすがに大学教育なしにはきついですが、地方公務員試験は、まさに高卒レベルの学力で十分に解ける問題ばかりでした。大卒の採用試験なのにね。
Commented by inoue0 at 2007-11-28 10:39
>「大学時代に習ったレポートの書き方の指導・添削が
 その「指導」「添削」が事実上ないからこそ、レポート売買なんてものが成立するんです。出しっぱなしで、添削して返すこともない。ただ成績をつけるために使用するだけ。
 これなら、他人に書いてもらった方がいいということになりませんか?
 私も系統的なレポートの書き方なんぞ、ついぞ習ったことがありません。先輩たちの書いた論文や、参考文献を読んで、その形式や文体を真似しただけです。
 「学ぶ」の原語は「まねぶ」であり、すなわち「真似る」ことなので、それも立派な訓練なのですが、その程度なら大学でなくても、どこの職場でもできることですね。
 あるレポートの書き方は、その分野でしか通用しません。
 警察官の取調べ調書、新聞記者の記事、会計報告書、医師の書く診療記録のサマリー、すべて文体も形式も術語も異なります。
Commented by 一言 at 2007-11-28 12:49 x
>私も系統的なレポートの書き方なんぞ、ついぞ習ったことがありません。

それは不幸でしたね。きちんと教えている大学で学ぶべきでしたね。

レポートの形式は職業によって異なりますが、基本は同じですよ。inoue0さんは、レポートの書き方をきちんと習っていないので、「その分野でしか通用しない」と感じられるのだと思いますが・・・。
Commented by inoue0 at 2007-11-28 13:38
一言さん

 それならば、なぜ企業が採用時に論文(ドラフトでいい)を提出させたりしないんでしょうか?卒論どころか、それ以前の基礎的な科目ですら、何ら採用においては顧慮されない。
 企業は企業内教育(OJT)でどうにでもなると思ってるし、実際どうにかなってるんですね。
 論文を読んだ上で採用を決めているのは、アカデミアだけです。採用試験で実施される「小論文」は、断じて論文ではない。資料収集も実験も調査もなしで、その場で書けるようなものは、作文と言うべき。
Commented by at 2007-11-28 14:23 x
>それならば、なぜ企業が採用時に論文(ドラフトでいい)を提出させたりしないんでしょうか?

「企業採用試験の小論文」を話題に出していることから推察するに、inoueさんは理系研究者採用というよりもより一般的に日本の企業の採用慣習について語っていらっしゃるものと思います。そうだと仮定して、非難覚悟で敢えて書きますと・・・ 

専門的な論文の論理構成をきちんと評価できる人間が企業にいないんじゃないでしょうか? 

>卒論どころか、それ以前の基礎的な科目ですら、何ら採用においては顧慮されない。

これは、これまで大学教育があまりにも一般社会から乖離してしまっていたという側面もあります。しかし、それと同時に、「企業の業務に直接結びつく教育しか企業では評価されていない」という問題もあるのではないでしょうか?

Commented by 一言 at 2007-11-28 15:04 x
>それならば、なぜ企業が採用時に論文(ドラフトでいい)を提出させたりしないんでしょうか?

そもそも、内定の出る3年生の冬にまだ卒論は(ドラフトさえ)書いていないというのが最大の理由でしょうが、もし卒論執筆後に最終試験があるとしても、提出された卒論が本人が書いたものだという保証がない(例えばうちでは院生や指導教員が徹底的に添削します)、卒論を読む時間や専門的内容を理解する知識が採用側にない(inoue0さんご自身が言うように、文体も形式も述語も違います)から、それは非現実的でしょう。
それでも、きちんとレポートを書く教育を受けた学生は、入社後に企業で評価されていると思いますし、そういう大学学科の卒業生は採用担当者の評判がいいですよ(大学の就職委員として企業の採用担当者と懇談した席上で聞いたことですから、お世辞が入っているのかもしれませんが)
Commented by A at 2007-11-28 18:33 x
>学問をしたい人にとっても、したくない人にとっても、大して利益がないのだから、大学(院)なんてない方がましだということになりませんか?

大学院の現状からして、社会的な教育、学問の公器としてはもう機能していないと思います。他のエントリーでも書きましたが、このままの方向で進めば、遅かれ早かれ大学研究も人材的に枯渇するので、研究現場はアウトソーシング化していくと思います。教育面でも同様で、社会的なマナーや作法を教える講義とか、就職活動の仕方なども企業がお金を取ってやる形になっていくでしょうか。レポート売買(代行)も、そのはしりなのかもしれません。

ポジティブに考えれば、そういう社会の公器としての機能を民間でワークシェアしていくことで、大学の下請けに授業料や研究費、人材が流れ込んでいくことになると思います。そうなれば、大学の枠内では行き場のない研究者たちにも、スキルを生かして生きていく道が開けるかも知れません。特に大学から研究の遂行とその育成に関する役割を奪うことができれば、科研費のかなりの部分がそこに流れて来ると思います。政治家の子息や文科省OBあたりを役員に立てれば、案外スムーズに行くかも知れませんよ(笑)。
Commented by inoue0 at 2007-11-28 19:31
>専門的な論文の論理構成をきちんと評価できる人間が企業にいないんじゃないでしょうか? 

 繰り返しになりますが、
「大学で教わったことを生かしたい」
という、話のもっていきかたそのものがNGだと、メンタツの著者の中谷は書いているのです。
 また、「大学で何を学ぶか」で、浅羽通明は、大学1年生の時点で就職活動を開始すべきだと主張しています。
 どういう能力を開発すれば、企業が自分を商品として選んでくれるのかを見定め、 それに向かって努力していくことこそ、前向きな学生生活というものであり、大学の中でしか生きていけない大学教員の言うことに盲目的に従い、勤勉な「学生」を演じるのは愚の骨頂であるというのですね。
 私は基本的にそのような考えに賛成します。大学の与えてくれる「学問」のうち、有用なものは大いに利用すればよい。そうでないものは、適当にやりすごすべきでしょう。その中にはレポート売買も有力な手段として位置づけられてよい。
Commented by 一言 at 2007-11-28 21:11 x
inoue0さんのおっしゃるのは社畜の勧めみたいですね。企業の役に立つ人間をめざすのが学生生活だというのは悲しくないですか?(社会の役に立つ人間ということなら、わかりますが)。しかも、参考にされている中谷彰宏氏や浅羽通明氏も一般的な企業人ではないですから、その意見を鵜呑みのするのは浅はかでしょう。中谷氏については職業柄、明らかに大衆ウケを狙った内容の本を書きますし、浅羽氏はあえて過激な意見を述べるのを本領としているという点にも留意すべきだと思います。おまけに浅羽氏自身がモラトリアムの権化のような方ですから、文字通り信じてはダメですよ。
Commented by inoue0 at 2007-11-28 21:33
 浅羽は学生生活の大半を司法試験の受験勉強で費やした人です。人に
「そんな生活、辛くないか?」
と聞かれて、
「いや、将来、自分の得になるんだからちっともつらくない」
と答えました。
 彼は法曹資格を得たおかげで、高賃金の司法試験予備校講師になれてよかったと言っています。
 中谷は広告業界で就職して立派にメシが食えたのだから、やっぱり成功したと言えるでしょう。
 少なくとも、院生になって、就職先がなくてうろうろするよりはよほどましだ。

>inoue0さんのおっしゃるのは社畜の勧めみたいですね。

 そのとおりです。何か問題がありますか?企業あるいや役所に採用されて、役に立つ。立派なことでしょう。
 「大学で何を学ぶか」を読まれたなら、決して浅羽は大学批判一辺倒ではないとわかるはずです。彼は人文社会系の学問が役立つ場合を、いくつか例を挙げています。
 彼が批判するのは、裸の王様よろしく、学問それ自体が崇高な営みだと思い込んで、社会に奉仕しようとしない学生です。
Commented by inoue0 at 2007-11-28 21:51
 但し、私はこのblogで繰り返されている「ポスドク批判」には組しません。
 ポスドクの失敗を笑う気にはなれない。進路選択は、常に「賭け」だからです。後からならなんとでも言える。
Commented by イノウエ0さんへ at 2007-11-28 22:20 x
同じ事を繰り返しかかれてますが、御発言の趣旨は十分以上に承りました。でも失礼ながら端から見てあまり説得力感じません。面達などという駄書が論拠なのもちょっとアレですし。
Commented by フラスコ at 2007-11-28 22:33 x
PDとか他人のふんどしな人は、さておき、元々な話題についてなんですが、どなたか「売買されているレポート」の現物を、見たことありませんか?

調子にのって載せているサイトがあったら教えてください。
以前に探したときには、まったく見つからなかったもので。
Commented by stochinai at 2007-11-28 22:39
 記事で紹介しているサイトではサムネールとして見ることができますよ。
Commented by うーん at 2007-11-28 22:59 x
イノウエさんのいうことも分かるが、社会のためと企業のためがもはや一致しない時代になっていると思う。だから大学が企業べったりになり過ぎるのは問題だが、かといって今の大学が十分社会に貢献しているかは疑問がある。
Commented by at 2007-11-29 00:05 x
inouseさん
『面接の達人』という本を根拠に話をすすめておられますが、そもそも、私はこの本の主張が正しいという前提では議論していません。

>どういう能力を開発すれば、企業が自分を商品として選んでくれるのかを見定め、 それに向かって努力していくことこそ、前向きな学生生活というものであり、

うーん。なんか考え方が浅くないですか? 欧米追従はよくないですが、少なくとも北米では、「自分を社会に売り込む」教育の他にも、「ものごとを批判的に見、考える基礎力」や「直接的には職業に結びつかないけれども人間として備えておくべき教養」も教育していますよ。少なくとも或る程度以上の規模の大学ではね。

>大学の中でしか生きていけない大学教員の言うことに盲目的に従い、勤勉な「学生」を演じるのは愚の骨頂であるというのですね。

そんな学生は企業はおろか大学にも残れないのではないでしょうか。もちろん、私は「日本企業の中でしか生きていけない人間の言うことに盲目的に従い、勤勉な「社員」を演じるのも愚の骨頂である」とも思いますが。
Commented by at 2007-11-29 00:15 x
現状は「うーん」さんの書き込み通りでしょう。「大学教育の良し悪し」をall or nothingの精神でで語るのではなく、「今ある大学教育の強みを活かしていかに大学外にも開かれた知の訓練の場にしていくか」を考えていくほうが現実的では?

レポート代行サイトの話に戻りますと、最初のほうでstochinaiさん他が書かれておられるように、この挑戦を逆手にとって、大学における教育力の充実化に役立てる良い機会にしていきたいですね。口頭試験のほかにも、レポート作成において「完成品」だけを評価するのではなく、「過程」をも重視して評価を行なうのも、一案でしょう。問題設定の試行錯誤から途中の調査・実験経過、第一稿、第二稿へと書き進める中での議論の整理の様子など、要所要所で指導するのです。まあ、このような対策をとっても、また新手の代行屋が現れるのでしょうが、うまくいけば、大学におけるレポート指導の再評価につながるかもしれません。
Commented by 覚至 at 2007-11-29 01:30 x
Sさんにほぼ同感です。
大学以前でも、大学においても、長文やレポートを書くプロセスを丁寧に指導することに成功すれば、自ら文章書くことに喜びを感じる層がかなり増えるはずだと思うのです。

落ち着いて文章を書くためには、あるいはそれを指導できるためには、

初等中等教育ではやはり、ゆとり教育、総合学習的要素が必要だと思います。また大学においては、レポートの作成過程における、教員との交流や添削などが必須ではないかと思います。どちらにおいても、日本の教員にはそれをするだけの余裕は全くといってよいほどに無いのではと感じます。少なくとも、教育体系や授業体系がそのようになっていないですね。

特に大学教育では、レポート作成指導をせずに、安易にレポート課題を出しすぎるようにすら感じます。

話は、語学教育にも少し飛ぶのですが、以前アメリカの高校生にフランス語の授業では宿題に毎回、A41ページくらいのエッセイを出されると聞いたことがあります(フランス語を習い始めて2年目くらいだったと思います)。語学が苦手とされるアメリカ人においてですら、これですからね。
Commented by ラント at 2007-11-29 01:31 x
立て、社畜たちよ。
大言壮語の咆哮で
役にも立たない大学の
ポスドクどもを叩きのめせ。

立て、ポスドクたちよ。
大言壮語の咆哮で
負け組企業の内弁慶
社畜どもを叩きのめせ。
Commented by ななし at 2007-11-29 06:41 x
レポート売買と関係のない事ですみません。
本当に必要とする人がいないのなら、表にでるのは躊躇われます。まさにピエロだからです。
てく さんは学位取得後テクニシャンをされているのでしょうか?ポスドクへの転進が早く決まれば良いと思います。
鶏肋さんには失礼な事を書いてしまいました。たくさんの方にコメント頂き、それだけでも行った甲斐があります。明日にでも、また書き込みいたします。
Commented by 一言 at 2007-11-29 08:27 x
>浅羽は学生生活の大半を司法試験の受験勉強で費やした人です。
>人に「そんな生活、辛くないか?」と聞かれて、
>いや、将来、自分の得になるんだからちっともつらくない」
>と答えました。
>彼は法曹資格を得たおかげで、高賃金の司法試験予備校講師に
>なれてよかったと言っています

inoue0さんへ、浅羽氏は司法試験に合格しましたが、司法修習の途中で、法曹への道をあきらめた方です。私は彼とは一度挨拶を交わしただけですが、彼の弟の友人であり、また彼の大変親しい友人の友人でもあり、私生活についても少しは聞いています。私は彼を尊敬していますが、世間的に見れば、大学院の途中でドロップアウトして大学受験予備校講師をしているのとあまり変わりありません(ロースクール制度ができたので、司法試験予備校教師の生活は一般にかなり苦しくなったと思います)。学生時代の過ごし方に関する彼の意見は、そうした彼の背景を考慮して読むべきものです。よくできた自虐ネタ(「お前が言うか!」という読者のツッコミを待っている)の要素もあるでしょうし、鬱屈した思いを見事に昇華して作品にしている部分もあります(私は彼のそうしたところが好きです)。
Commented by 企業 at 2007-11-29 12:06 x
企業の実態http://tinyurl.com/22t9xr
Commented by ななし at 2007-11-30 06:46 x
>鶏肋36歳PDさんへ
とても力のあるポスドクの方なのだろうと拝察いたします。こういった話題で道を誤らせているのではないかと危惧しています。どちらの道を進まれるのが正しいのかは、とても私には答えられませんが、どちらに進まれても花を開かせて頂きたいと思っています。この状況を少しでも良い方向に向けられれば、と参加してみました。
内容については、研究者数の推移やポスドク問題の社会認知の手段などでしたが、サイコムの方でもまとめておられます。一番の収穫はどんな方がこの問題に関心をもっておられるのかが実感として分かった事だと思います。
議員候補について、情報提供者の一人である三浦有紀子さんを推薦されているのかと思いました。勘違いだったようです。キャリアプランについては、午前に催された「若手理系人のためのキャリア構築セミナー」の方で紹介されていたのかもしれません。
Commented by ななし at 2007-11-30 06:47 x
>元ポスドクさんへ
そういった成功例はポスドクの魅力・価値を上げると思います。
>Microbialさん・それんとさんへ
学部生や院生の方、もしくは社会人として成功された方が多かったように思いました。私の勘違いだったようです。第一歩として悪くない集まりだったと思います。
>enokiさんへ
「コミュニティーを強くする」は、最も大切な事と思います。

(企業人となってしまった)私自身が参加する意義を見出したかったので、上記の事をお聞きしてしまいました。失礼致しました。
Commented by 鶏肋36歳PD at 2007-12-01 00:33 x
ななし 様
ありがとうございます。私は業績が無いわけではないが、さりとて誇るべき程でもない、という程度の者です(だから鶏肋なわけで)。PDの質について色々と議論もされていますが、自分の可能性を信じて頑張っているPDは決して無用の長物ではなく、多くは異なる分野に進んでも十分能力を開花させられるものと自負しております。
ですので、キャリアパスの多様化と、このようなポスドク問題に関するイベントは本来歓迎すべきものなのですが、怒りに任せて無用の誹謗をしてしまい、enoki様には大変失礼なことをしました。重ねてお詫び申し上げます。
Commented by 鶏肋36歳PD at 2007-12-01 00:33 x
それから、Aさんのコメントに思わず文句を付けましたが、Aさんが大学の責任をむしろ追及していることは存じております。
蒸し返す気はないのですが、「ポスドクの将来をバラ色に変えてくれたら社会に出てきますよ、みたいなことを言っている人は、...」のように、PDがニート扱いされていることについヒートアップしてしまいました。この認識が「社会人」で一般的であることが分かっているこそ、我々がこれまで可能性を信じて頑張ってきた時間は何だったのだ、と、苛立ってしまうのです。
by stochinai | 2007-11-24 23:55 | 教育 | Comments(87)

風わたり泥も乾きて春の草             嵐雪


by stochinai