2008年 07月 10日
【クチコミ案件】フライパンからジェット機まで:何でもリサイクル
ネットを通じた新しいサービスが始まっているようです。最初、シェモア(フランス語で自分のうちで、というような意味)かと思ったのですが、シェアモでした。つまりシェア(Share) More くらいの意味の言葉だと思います。
『ソーシャル・シェアリング・サービス シェアモ(ShareMo)』 プレスリリースpdf
サイトに入ってみると、商品の一覧が出てきて、あたかもオークションサイトのような雰囲気がありますが、すべての品物は基本的に無料です。(ただ、シェア対象のほとんどが0クラスになっていますが、時々10000クラスと表示されているものがあって、ちょっと気にはなりますw。)
とりあえず、私が理解したことは、要するに不要品の無料リサイクル・サイトということです。無料ではありますが、中でポイントは動きます。
自分ではいらなくなったけれども、まだ使いたいと思う人がいるのではないかというものを持っている人は、商品情報・写真とともにそれをサイトに出品します。誰かが気になってくれて、使ってみたいということになれば、料金着払いで送ります(シェア)。そうすると出品者が1000Rというポイントを獲得します。
着払いで受け取った人はその時点で100Rをもらえます。気に入ったら2000Rで引き取ることができますが、ポイントを持っていなければ現金で買ったりすることはできないようです。
気に入らなければ、それをまたサイトに再出品して、次にシェアしたいという人に送ったら、送った人、次にシェアする人、そして最初の出品者それぞれに100Rずつポイントがつきます。
ポイントがたまると、国際環境NGOである FoE Japan に寄付が行われるとのことですが、これで参加者のポイントが減るということはなさそうです。
「保有しているポイント(R)によって、会員のランクが決まり、ランクによってシェアできる商品が異なる」という注意書きがありましたので、おそらく上に書いた「シェア対象:10000クラス」というのは、貯金ポイントが10000R以上ある人限定ということではないかと思います。(結構、いいものが出ています。)
心配な点は、誰もシェアを希望してくれないとポイントがもらえないし、不要品のリサイクルにもならないということと、シェアしてみたものの、次に誰も受け取ってくれないということになると、そのものが「引退」ということになり、不要品が自分のところに残ると言うことになります。これはちょっとした「悲劇」かもしれません(笑)。
また、たまったポイントはチャリティ団体に被災地にも寄付できると書いてあります。
さて、この事業のビジネスモデルはどうなっているのでしょう。もちろん、スポンサーがあるのでしょうが、このサイトのムーブメントが盛んになると、まず郵便局などの配送業者が儲かりますので、そういう業者がスポンサーになっているのかもしれません。また、これはセキュリティなどの関係からか、携帯電話からでなければ使えない仕様になっていますので、携帯会社もスポンサーになっている可能性もあります。
オフィシャルなサポーターとしては、So-net, FoE Japan, MYLOHAS, greenbird が出ています。
さて、このムーブメントが成功するかどうかは未知な感じがしますが、どこかの宅配業者が集配してくれることで、商品の配送手続きが簡単になったら、意外と利用者は増えるかもしれないという気がしました。
しばらくはウォッチしてみたいと思います。
by stochinai
| 2008-07-10 19:40
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