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カテゴリ:コミュニケーション

  • CoSTEP開講式「すイエんサーの舞台裏」
    [ 2012-05-12 18:19 ]
  • わかりやすい看板とわかりにくい看板
    [ 2012-04-13 22:19 ]
  • 英語と生物学の勉強そして映画予告 at once
    [ 2012-03-29 20:01 ]
  • 科学技術コミュニケーションの新たな鉱脈
    [ 2012-03-11 00:07 ]
  • 【季節のご挨拶】 今年のテーマは『祈』
    [ 2011-12-02 20:07 ]
  • 自然保護運動組織のロゴの変遷
    [ 2011-04-21 20:24 ]
  • 動画ニュース
    [ 2011-04-15 21:21 ]
  • 短い記事は想像が膨らみすぎる
    [ 2011-03-14 20:33 ]
  • 今年も e-Tax で確定申告
    [ 2011-03-07 21:39 ]
  • ちょっとしたパーティ
    [ 2011-03-05 23:59 ]

CoSTEP開講式「すイエんサーの舞台裏」

 オホーツクや道東ではかなりの積雪になり、サクラの花に雪が積もるなど、ある意味では風流な風景も見られたようですが、春の寒波襲来です。

 室内で時折開くアカバナー(ハイビスカス)の花を見ると、外の寒さを忘れてしまいます。
 その寒さの中、CoSTEPは開講式を迎え、記念の第1回目の講義として、NHK エデュケーショナルのシニアプロデューサーである村松秀さんの特別講義「すイエんサーと科学コミュニケーション」が行われました。これは、CoSTEPの新受講生だけではなく、一般にも公開されていたため約150名ほどの聴衆への講義となりました。話の内容はNHK・Eテレで抜群の人気を誇る「すイエんサー」の舞台裏を担当ディレクターが語ってくれるのですからおもしろくないはずはありません。

 非常に興味深い番組の作り方をしていて、まずセットはどこにでもあるような木製のベンチ1台と撮影者のいない小型の固定カメラ一台のみで、スタジオの外の適当な場所(ロビーとか、廊下とか玄関とか)に置いてやっています。衝撃の発表はこの番組の出演者に渡されるシナリオがないということで、何をするかということすら前もって知らされておらず、ぶっつけ本番で「すイエんサー・ガールズ」がいろいろなことのチャレンジするところを、3人のキャスターとゲストがこちらもぶっつけでコメントを入れていくところをドキュメンタリー風に録画したものを編集して番組にするのだそうです。

 その結果、できあがる番組は情報を提供するのではなく、ガールズたちが「何かをわかる・発見する」プロセスを視聴者も参加した気分になりながら見るというものになっているようです。
 こちら村松さん。
 何度か講演を聞いたことがあるのですが、テレビ番組と同じような流れて聴衆を飽きさせずに引っ張っていくところは、さすがに敏腕ディレクターです。
 大学の講義と違って飽きて眠る人はほとんど見当たりません。

 メイキング・オブ・すイエんサーもおもしろかったのですが、プレゼンの仕方についてもいろいろと参考になることがたくさん発見できました。聴衆を飽きさせないためには、あまり情報を詰め込みすぎずに「ゆるく」やることが良いということはよく分かりましたが、学術講演や大学の講義の場合にはそこそこ情報を詰め込まなければならないので、この方式をまるごといただくわけにはいかないとも感じました。

 NHKからはこんなクリア・ファイルをお土産にいただきました。
 それにしても、寒い一日でした。

 こちらは、数日前の夕方ですが、今日も似たような空模様です。いかにも寒々しく見えないでしょうか。
 中央のビルの左側に光る窓の反射が気になって撮った写真です。

 明日は少しは気温上がってほしいものです。



by stochinai | 2012-05-12 18:19 | コミュニケーション | Trackback | Comments(0)

わかりやすい看板とわかりにくい看板

 道路に雪もなくなると路面にあまり注意を集中し続けなくても良くなるため、自転車に乗りながらもまわりの景色を眺める余裕が出てきます。

 冬の間もずっと見続けていたはずなのに、今日始めた気がついた夜間看板の違いです。

 通勤途中の東区には大きな病院がたくさんありますが、ここには2つの病院が並んでいます。こちらはどこから見ても、なんという名前で何を診てくれる病院かはっきりとわかります。
 その隣にある病院は西から東に向かって走りながら見ると、専門はわかるのですが病院名がないので、ちょっと驚きました。
 後になって、下の写真と見比べるとわかったのですが、見る方角によって情報が限られてしまうというのは看板としてはどうなのかと思ってしまいました。
 これを見てから、上の写真を見直してると、横の文字も読めてくるから不思議です。



by stochinai | 2012-04-13 22:19 | コミュニケーション | Trackback | Comments(0)

英語と生物学の勉強そして映画予告 at once

 TEDはただ見ているだけでも、プレゼンの勉強になりますが、たくさんあるので困っている人は多いと思います。私もそれほどいつもチェックしているわけではありません。そんな私やあなたのために素晴らしいサイトが立ち上がっていました。

 Oops! Study TED of the Day
毎日TEDのプレゼンを1本アップしていきます。その名も「TED of the Day」。「TEDを観て色々なことを学びたいけど、なかなか続かない」「TEDって名前聞いたことあるけど、どれから見たら良いかわからない」という方は是非毎日チェックしてみてください。

また、動画とともにプレゼン内に出てきた英文をピックアップして「Phrase of the Day」としてまとめています。せっかくプレゼンを観たのなら、英語の表現を一つくらい覚えたいですからね(笑)
 さらにそのTED of the Dayを英語教材化してくれるという大感激のサービスまでもが提供されています。

 まずはこちらをご覧下さい。

 TED of the Day #015 「受粉の隠れた美しさ」

 字幕付きですので、これを繰り返し見るだけでも十分にプレゼンと英語の勉強になります。そしてさらに、それを完全教材化してくれたものがこちらです。

 TEDで学ぶ「受粉の隠れた美しさ」

 なんとここまでというサービスになっています。
動画の下には、プレゼン内に出てきた英文をピックアップしてまとめた「Phrase of the Day」や、英語と日本語のスクリプト、プレゼン内に出てきた英単語を使った、英英辞典の定義から単語を当てる「英単語クイズ」があります。mp4のダウンロード先、mp3のダウンロード先も付けておくので、欲しい人はそちらも活用してください。TEDで生きた英語を学びましょう。
 ここに書かれているように、mp4やmp3でダウンロードできるのですが、お手軽にYouTubeというわけにいかないだろうかと思うと、(字幕はありませんが)それもあるのです!!

 というわけで、YouTubeをここに貼っておきます。



 むしろ字幕のないこちらのほうが英語の勉強にないいかもしれません。

 後半に出てくる、受粉をめぐる様々な動物のとても美しい映像はどうやらWings of Lifeという映画の一部を使っているようです。Disneynature映画の紹介サイトもありました。

 WINGS OF LIFE: A love story that feeds the Earth.

 上のサイトに予告編もありますが、それよりはTEDで使われていた動画の方が長くてスゴイと思いました。生物学の講義で使いたいなと思っていたらなんとその部分だけの動画もTEDの演者である、Louie Schwartzbergさん本人の手でアップロードされておりましたので、それも貼っておきます。



 ひと粒で4回おいしいお話でした。


by stochinai | 2012-03-29 20:01 | コミュニケーション | Trackback | Comments(0)

科学技術コミュニケーションの新たな鉱脈

 今日はCoSTEP7期生の修了式で、修了生の成果発表会もあったのですが、そちらはパスして1:30からのシンポジウム「新たな鉱脈を探ろう ~科学技術コミュニケーションの担い手、手法、アイデア~」を聞かせてもらいました。

 司会の古田さんの導入のあいさつの後、杉山さんがこれからの科学技術コミュニケーションの姿のひとつとして、誰でもが自由に参画しながら、自由に映像や電子書籍を作り配信していく姿を紹介されました。CoSTEPの活動を知っている我々にとっては想定内の科学技術コミュニケーションのこれからの姿だと思いました。

 こうした、言わば予定調和のCoSTEP論の後に出てきたゲストの3人のお話はある意味で非常に現実的であり、刺激的でもありました。まずは、NHK出版で編集をしておられる、福田直子さん。
 我々には馴染み深い『科学は誰のものか』(平川秀幸)、『こころは遺伝子でどこまで決まるのか』(宮川剛)、『日本の魚は大丈夫か』(勝川俊雄)などを編集された方で、出版というある意味では小回りの効かないコミュニケーションの持つ重要性を語られました。

 続いて生重幸恵さん。
 迫力のある語りで、現在実践しておられる学校教育支援を通した地域活性化活動についてのお話をされましたが、文科省や企業からの補助金を頼っての活動が多いという現実はあるものの、実際の現場で動いている方々が「食べていける」ことができることの意味の大きさは伝わってきました。

 最後は札幌M高校出身の常見陽平さん。
 今や就活のオーソリティとして有名な方ですが、科学技術コミュニケーションで「食っていく」にはどういうことが必要で重要なのかということについて、ご自身の経験を踏まえて極めて実践的なアドバイスをしていただきました。

 その後のパネルディスカッションは、激論になったというよりは科学技術コミュニケーションで食っていくためにはどういうことが必要で、どうして行ったらよいのかという意味で、おおむね皆さんの意見は収束していたような気がします。
 もちろんコミュニケーターになったからといって簡単に食べていけるものではないとしても、科学技術コミュニケーションそのものは人々にとって必要なものであることは間違いなく、それを持続可能な状態で維持していくことは人類にとって重要な意義があるものである以上、さまざまな工夫をしつつコミュニケーターとして生き延びていくことは、自分一人にとってだけではなく社会的に十分に社会的意義があるのだということが同意されたのではないかと思います。

 このことは、CoSTEPの修了生にとっては間違いなく大きな贈り物になったと思います。

 修了、おめでとうございました。



by stochinai | 2012-03-11 00:07 | コミュニケーション | Trackback | Comments(0)

【季節のご挨拶】 今年のテーマは『祈』

 今年も、製作者がみずから年末恒例のグリーティングカードを届けてくださいました。(比較的大きなファイルのまま掲載していますので、図をクリックして拡大し、プレス印刷の風合いをじっくりと味わってみてください。)
 さすがに今年は、ハッピー・クリスマスやニューイヤーというわけにもいかないということで、「祈」をテーマに北関東大震災および関連の事故で被災された方への鎮魂のカードになったそうです。

 それぞれの千羽鶴にものすごい個性と表情が感じられて、ちょっと怖い気もするような凄みも感じられます。

 なぜかこのカードを見て、子どもの頃に読んで、ろうそくの持つ魔力のようなものを感じた小川未明の「赤いろうそくと人魚」を思い出しました。この童話にも、海の恐ろしさが出てきますが、人間の力ではどうすることもできない自然の力の恐ろしさを、いろいろな伝説で後世に伝えようとしてきた人々の知恵を垣間見ることができます。

 確かに人間が空を飛ぶようになったり、原子力からエネルギーを取り出せるようになりはしましたが、飛行機や原発の事故に対して素手で戦うことなどできないひ弱な存在であることは、裸で暮らしていた昔と変わらない事実であり、地震や津波に対して為す術もなく抵抗出来なかった3.11の出来事を新しい伝説として後世に伝えていくことができないならば、もはや滅びるだけの存在になってしまったと言えるのかもしれません。

 さて、我々日本人はどの道を選ぶのでしょうか。 
 これは今日の夕日ですが、これを見て人間の小ささ、自然の大きさを感じながら、自分たちにふさわしい謙虚な生き方を選べるでしょうか。

 昨年のグリーティングカードを取り出してみると、3.11を経験する前とした後で年末を迎える我々の心象風景が大きく変わってしまっていることを感じます。
 来年の今頃までには、こうしたメルヘンの世界に素直に戻ることができるほど、回復していたいものです。


by stochinai | 2011-12-02 20:07 | コミュニケーション | Trackback | Comments(1)

自然保護運動組織のロゴの変遷

 今日出た今週のNatureは表紙が「博士の未来」という、ある意味非常に悲観的な現実を象徴するデザイン(博士授与の学位記が未来を見通す望遠鏡になっている)で、中にもいくつかの博士関係の論説が載っていますが、世界的に同じような博士問題が起こっているようです。
 今日はその問題はさておき、それらと並んで世界の自然保護運動組織が使っているロゴが時代とともにどのように変遷してきたかという、広い意味での科学コミュニケーション(環境、政治、デザイン)の象徴ともいうべきテーマを扱った論文から、そこで引用されたロゴを見ながら頭を休めていただきたいと思います。

 これは、タイトルの上にどかっと出てきた the World Wide Fund for Nature (WWF) のロゴです。実は最初に出てきたWWFのパンダは、例外的に変化の少ないロゴの代表でした。
 約10年から15年おきくらいに変わってきたWWFのパンダはあまり変わっていないようにも見えますが、よく見ると結構変わっていて、最初のパンダはかなりリアルですが、最新のものはかなりシンポライズされたデザインに変わっていて、その前の変更の時から加わったWWFのフォントも、より図案化されたものになっています。時代とともに、垢抜けしてきたのが一目でわかります。

 続いては Birdlife International というトリの保護団体です。これも具象から抽象へとかわっています。
 次は Conservation International というところです。
 これはまた、ジャングルが丸と棒と極端に単純化してしまいました。
 次の Marine Conservation Society というところは、リアルなヤドカリが、デザイン化されたイルカとヒトが仲良く泳いでいるところです。
 こちら、Durrell Wildlife Conservation Trust はマダガスカルで絶滅したドードーです。最初からかなりデザイン化されていたのですが、こんどは一筆書きの墨絵のようになりました。

 2羽の白鳥が飛んでいた Wildfowl & Wetlands Trust はそのシルエットをそのまま利用しています。
 The Woodland Trust は木が葉っぱになりました。
 続く6つは、2回の変遷のあるものです。最初は British Trust for Ornithology というトリの愛護団体です。
 どんどん単純化しています。

 次の International Union for the Conservation of Nature は最初こそデザイン化されたアーティチョークの蕾をデザインしたものを使ってはいますが、次からは自然をデザインすることは完全にあきらめて文字だけで済ませています。
 ある意味、いさぎよいですが、銀行か何かと間違われそうなロゴではあります。

 次の Royal Society for the Protection of Birds のシンボルはソリハシセイタカシギという鳥だそうですが、典型的な愛鳥団体ロゴですね。
 こちらも単純化の歴史を歩んでいます。

 The Woodland Trust と同じようなカシワの葉っぱをモチーフにした The Nature Conservancy ですが、これは他の大多数の団体とは逆に段々と複雑化してきています。
 こういう例もあるのですね。

 オリックスをつかっているのは、Fauna and Flora International です。
 これもデザイン化の道を走ってきましたね。

 最後の Friends of the Earth International が使った最初のロゴをよく見ると2羽の鳥が張っているひもか棒のようなものにカメがかみついてぶら下がっています。何か有名なお話のワン・シーンのようにも思えますが、その挿し絵の版画のようなものが使われています。
 次に変わったロゴではヒトのてのひらのようにも、また鳥が太陽を背景に飛んでいるようにも見える抽象性の高いロゴに3か国語で「地球の友達」という団体の名前が書かれており、国際性が強調されています。そして、最後にはただの丸になってしまって今日に至っているようです。

 というわけで、組織のロゴは時代とともにその文化的背景に強く支配されつつも、伝統をどのようにつないでいくかというせめぎあいの中で生まれてくるものですから、うまくできたものは非常に強いインパクトを持って我々に訴えかけてくるというわけです。

 これも、重要なサイエンス・コミュニケーションの一分野だと思います。

 引用元はこちらです。

The art of conservation

Henry Nicholls
Nature 472, 287–289 (21 April 2011) doi:10.1038/472287a
Published online 20 April 2011


by stochinai | 2011-04-21 20:24 | コミュニケーション | Trackback | Comments(0)

動画ニュース

 私が小さい頃はテレビが普及していなかったので、動画のニュースは映画館で見るものでした。札幌には今や三越に吸収されてしまった「丸井」というデパート(札幌市民は親しみを込めて「丸井さん」と呼んでいました。関東の丸井とは全くの別物)の中に「丸井ニュース劇場」という、マンガ映画などの短編映画とニュース映画を上映している小さな映画館がありました。ウェブで調べてみると、このように書かれています(二番街商店街 商店街のあゆみ)。
昭和三十年代の子どもたちにとりわけ人気を博したのは、丸井六階(後に七階)にあった「道新ニュース劇場」(北海道新聞社が経営)で、約五・六分のニュース映画を中心にディズニー映画(ウッドペッカーなど)の短編アニメなどを上映していた。入場料金が破格の安さ、ベンチのような硬い椅子だったが、まだテレビが家庭に普及する前のせいもあって、子どもたちに絶大なる人気だった。
 「道新ニュース劇場」という名前もかすかに覚えていますが、やはり私にとっては「丸井ニュース劇場」で、木製の長いベンチ式の椅子という記述はまさに私の記憶に完全一致というところです。

 当時の動画ニュースはおそらく何週間遅れで配信され、それを何週間も繰り返し流していたものと思いますが、その雰囲気を今に伝えてくれる動画がYouTubeにありました。



 タイミング的に福島原発がらみになってしまいましたが、「死の灰」とか「原子病」とか今はニュースにはほとんど出てこない言葉ですが、人々の恐怖心は今でもそういった言葉で表されるものではないかと感じさせれれるという意味で、新鮮に聞こえる部分もあったりします。

 今日は私があまりニュースに接しなかったせいもあるのかもしれませんが、福島原発からの情報はほとんど入ってきておりませんが、現地では一瞬も休むことができない戦いが続いているのだと思います。考えてみれば、そんなことを何ヶ月も何年も続けるということ自体が「ありえない」ことのはずなのに、我々の文明はその「ありえない」方法で戦う術しか持っていないというのもまた現実なのかもしれません。

 長期戦が避けられないと言うことであるならば、願わくは現地で戦っておられる人々もきちんと交代要員が確保されて、休み休みの戦いをされることを願うしかありません。

 出口のない戦いという意味では、第二次世界大戦末期もこんな感じだったのではないかと、少なくとも感情的には思えてくる、今日この頃です。
by stochinai | 2011-04-15 21:21 | コミュニケーション | Trackback | Comments(0)

短い記事は想像が膨らみすぎる

 つい今しがた、このようなニュースが飛び込んできました。
 ニュースというものは、知りたい情報が盛りこまれていないと、フラストレーションがたまるとともに、不要な間違い情報を生み出すもとになります。

 イライラしていると、すぐに改訂版が出ました。
 上の記事では「被曝した患者1人」となっているのが、下の記事では「被曝した自衛隊員1人」と変わっています。

 ということは、記事に書いていないのは非常に不満ですが、この自衛隊員は一昨日の1号機か今日の3号機の爆発によってケガをした隊員ということだと思われますが、「一定程度の被曝が認められ、放射性物質が傷口から入るなどの内部被曝の可能性がある」と書かれている記事の雰囲気では、目視によっても放射線障害が疑われる状況があったと推測されます。

 放医研は「高度な被曝医療ができ、重篤な患者の治療を担う施設」ですから、たとえ原子力発電所であったといっても、単なる水素爆発による外傷ならば放医研にまで運び込むことはないと思われます。もしも、そうならば今回の3号機においては急性の放射線障害が起こされるような非常に強い線原となりうる放射性物質の放出があったことを推測しても無理はないと言えるのではないでしょうか。

 いわゆる「火傷」症状が出るような放射線障害ということになると、炉心から爆発物が飛び出してきた恐れを感じさせられます。

 今外国人記者クラブで行われている原子炉設計者の後藤政志さんが、会見の中で携帯電話を見ながらNHKのニュースで2号機で核燃料が水面から露出したと報道しているのを発見して、会見の最中でありながらかなり動揺した様子を見せられたことでも、私はかなり不安な気持ちにさせられてしまいました。

 ケガをされた自衛隊員の方は、原発にはなんの責任もないのに、日本と日本人を救うために文字通り命がけで炉を冷やすために突入されたのだと思います。その責任感には頭が下がるとともに、ある意味では我々の代わりに放射線物質を含む爆発でケガをされたことに非常に申し訳ない気持ちにもさせられます。

 何もないときには、たしかに二酸化炭素の放出も少ない「エコロジカル」な発電のように見えるのかもしれませんが、いったんことがあるとこれほどまでにコストのかかる原子力発電は、やはり選択すべきではない悪魔の道具のように思えてなりません。

 今は、原発推進の責任を問う気持ちはありません。一刻も早く、できるだけ被害が小さい段階での収束を世界中の英知と努力で目指すべきだと思っています。

 ともかく、地震だけでも大変なのに、原発の事故が拡大していくのを見続けなければならない日々が、一日も早く終わってくれることを祈ります。
by stochinai | 2011-03-14 20:33 | コミュニケーション | Trackback | Comments(3)

今年も e-Tax で確定申告

 昨年、ICカードリーダー・ライターを買って、e-Tax で税金の確定申告をしました。それ以外に、「電子政府」関連でリーダー・ライターを使うことは皆無だったのですが、普段は Edy のチャージなどに重宝して使っていました。ひさびさに、納税作業に使うことになりましたが、一年間使わなかったものですから「利用者識別番号」だとか、もちろんそれに付随した暗証番号などを覚えているはずもありません。

 ところが、今年の1月末に国税庁からと思われるメールが来ました。「思われる」と書いたのは、メールには差出人の署名もなく、いかにもあやしげな文面のものだったからです。ここに全文を転記してみます。
Subject: 【お知らせ】e‐Taxをご利用の方へ

 国税電子申告・納税システム(e‐Tax)をご利用いただきありがとうございます。
 申告のお知らせがありますので、お手数ですが、受付システムへログインしていただき、メニューからメッセージボックス一覧表示を選択しメッセージボックスの内容をご確認ください。

 受付システムへのログインはこちらから → http://www.e-tax.nta.go.jp/

※ このメールに対する返信は受け付けておりません。
 まあ、おそらく国税庁が発信したものだとは思ったのですが、リテラシーの貧困さは情けなく感じました。

 それでも、いちおうリンクアドレスに飛んでみました。
 相変わらず、選択肢がたくさんあって、初心者にはとてもフレンドリーとは言えないホーム画面です。

 そもそも、このメイルにあるメッセージボックスはどこにあるんだ、と探してみると真ん中あたりにある緑のバナーがそうみたいです。

 そして、そのすぐ上にあるピンクにかこまれた中にあるベージュのバナーが、すでに e-Tax を利用したことのある我々が確定申告書を作成するためのボタンでした。その先には、ちょっとうれしい仕掛けがありました。
 下の右側には、昨年・一昨年のデータを利用して今年の申告書を作成するためのリンクがあるのです。

 とはいっても、昨年・一昨年のデータファイルってどんなものだったかの記憶がなく、いくつかのファイルを適当に突っ込んでは叱られて、ようやくたどり着きました。

 もちろん、数値データは昨年のものが使えるわけではないのですが、ほんの少しでも枠の中に文字が埋まっていると、とても勇気がわいてくるものです。収入項目も控除項目もそれほどたくさんあるわけではないので、ほんの2-3時間でデータの打ち込みは終わりました。

 そこからは、印刷や封筒にいれたり、宛名を書いたりという手間がまったく不要ですので、3回か4回のクリックを繰り返しただけで、どうやら「終了」のようです。

 先ほどのメッセージボックスに新しいメールが届いていました。
送信されたデータを受け付けました。

なお、後日、内容の確認のため、担当職員からご連絡させて
いただく場合がありますので、ご了承ください。
 ちょっとあっけない幕切れでしたが、どうやら、「すべてが終わった」みたいです。

 お小遣い程度の収入しかない私ですが、還付金ではなく納税をする羽目になってしまいました。ほんのちょっとの額なのですが、こんな小額でも収めないと「脱税」という違法行為として逮捕されたり有罪にされたりということが可能だということがとても恐ろしいことだと思います。

 そして、見逃すことも、逮捕することも行政側の恣意で行えるということこそが今の日本でもっとも恐ろしいことだと感じさせられる「事件」が毎日のように起こっているのをみると、ちょっとでもスキを作っていたらいつ血祭りに挙げられてもおかしくないのが、今のこの国だと感じるのですが、それっておかしくないですか?
by stochinai | 2011-03-07 21:39 | コミュニケーション | Trackback | Comments(1)

ちょっとしたパーティ

 いつもながらM姫の提案で、新しいコミュニケーションスタイルの模索が始まりました。

 「ちょっとしたパーティ」

 今日はその第1回目です。場所はココ
 いつものサイエンスカフェでは考えられない、「ドレスコード」までがあるパーティです。

 ちょっと豪華な料理を味わいながら、サイエンスがらみの話題はいつものカフェのようにというチャレンジングな目標が設定されています。
 ちょっとおしゃれをして、ちょっと豪華な食事をしながら、ちょっと知的な話を楽しみたい、そんなM姫の企画なのだったのだと思います。

 今日は、それにちょっとだけお祝いの企画もそえて、ちょっとちょっとの多いトライアルでしたが、なんとなく新しい展望は見えてきたような気もします。

 今日のテーマは「カゾクのカタチ」ということで、いろいろな動物のカゾクとヒトのカゾクを比較対象しながら、あーでもないこーでもないと誰彼なく語り合いました。実験的にUstreamへの配信も試みながら、つぎつぎとカメラの前に座る人が変わっていくというスタイルはなかなかおもしろい試みでした。

 Ustreamを使いはしたのですが、あえて事前広報はほとんどしませんでしたので、見た方はあまりいらっしゃらなかったようですが、今後はモニターに向こうにいる方にも楽しんでいただき、また参加していただける「ちょっとしたパーティ」を模索してみたいと思います。
by stochinai | 2011-03-05 23:59 | コミュニケーション | Trackback(1) | Comments(1)


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