カテゴリ:大学・高等教育
- 昼間の大学[ 2012-05-24 23:23 ]
- 双子の先生そろってのご勇退、おめでとうございます[ 2012-05-16 20:12 ]
- HUSCAP に救われた[ 2012-05-11 18:14 ]
- 北大のホームページ刷新と卒業生向けGmail(容量25G!)[ 2012-04-18 20:00 ]
- FD研修会と学科案内[ 2012-02-08 18:48 ]
- 年末の大学[ 2011-12-29 23:36 ]
- ワタシとリレキショ2013[ 2011-12-19 19:26 ]
- 相変わらず厳しい就職戦線[ 2011-11-18 20:13 ]
- 暗室が消えた![ 2011-10-27 17:46 ]
- 大くくり入試の後始末としての学生客引き[ 2011-09-27 19:59 ]
昼間の大学
今日は講義ではなく、高等教育機能推進センター(昔の教養部)に行きました。どの教室でも講義の真っ最中なので、廊下はひとっこひとりいなく静まり返っています。

掲示板に溢れかえるポスターも、学生がいないとなんとなく寂しげです。

理学部へ戻ってきた時、なんとなくツタに元気がないように思えました。

若芽の芽吹きが少ない気がするのです。

大丈夫かと思い、寄ってみました。

もっと寄ってみると、まだ赤い芽が出ているのが確認できました。
まあ、大丈夫なのでしょうね。





まあ、大丈夫なのでしょうね。
双子の先生そろってのご勇退、おめでとうございます
団塊の世代が退職年代ですので、北大でもたくさんの教職員の方々が退職を迎えられました。再雇用制度がありますので、必ずしも全員の方が北大を去られるわけではありませんが、毎年退職される方々が北大の広報誌で退職に際して一言言葉を残される慣習があります。そのせいで、この号はとても厚くなっていました。
年齢的の存じ上げている先生も多いので、なんとはなしにめくっておりましたところ、知らない先生のところですが目がとまりました。

お名前がよく似ておられるだけではなく、写真も似ておられ、なんとなく略歴までもよく似ておられるので、思わず比べてしまいました。
なんと、こんな素晴らしい双子の先生が本学にいらしたとはちっとも知りませんでした。写真を良く見ると、一卵性双生児に違いないと思えてきます。
こういう時代ですから、この先生たちを本学の広報活動に使ったら絶対に評判になっただろうと思うと、なんとなく残念な気もします。(それとも、私が知らないだけで、実は結構有名だったのでしょうか。)
退職の時にようやく知ることができたお二人ですが、お二人揃って健康で退職を迎えられたことを心からお慶び申し上げたいと思います。
それにしても、知らなかったな~。なんとなく、残念!


生年月日 昭和23年5月21日生年月日が同じです。しかも大学も同じ年に同じ学科を卒業されております。その後も病院で助手になったり講師になったり、助教授になったりと、ほとんど同期した経歴をお持ちなのです。
昭和49年3月 北海道大学歯学部歯学科卒業
昭和53年3月 北海道大学大学院歯学研究科博士課程修了
昭和53年3月 歯学博士(北海道大学)
昭和53年4月 北海道大学歯学部附属病院助手
昭和54年4月 北海道大学歯学部助手
昭和55年10月 北海道大学歯学部附属病院講師
昭和61年7月 北海道大学歯学部助教授
平成12年4月 北海道大学大学院歯学研究科助教授
平成19年4月 北海道大学大学院歯学研究科准教授
生年月日 昭和23年5月21日
昭和49年3月 北海道大学歯学部歯学科卒業
昭和53年3月 北海道大学大学院歯学研究科博士課程修了
昭和53年3月 歯学博士(北海道大学)
昭和53年4月 北海道大学歯学部附属病院助手
昭和53年5月 北海道大学歯学部助手
昭和54年4月 北海道大学歯学部附属病院講師
平成2年1月 北海道大学歯学部助教授
平成12年4月 北海道大学大学院歯学研究科助教授
平成19年4月 北海道大学大学院歯学研究科准教授
なんと、こんな素晴らしい双子の先生が本学にいらしたとはちっとも知りませんでした。写真を良く見ると、一卵性双生児に違いないと思えてきます。
こういう時代ですから、この先生たちを本学の広報活動に使ったら絶対に評判になっただろうと思うと、なんとなく残念な気もします。(それとも、私が知らないだけで、実は結構有名だったのでしょうか。)
退職の時にようやく知ることができたお二人ですが、お二人揃って健康で退職を迎えられたことを心からお慶び申し上げたいと思います。
それにしても、知らなかったな~。なんとなく、残念!
HUSCAP に救われた
連休明けにメールボックス(PCのメールボックスではなく、大学にあるリアルな郵便ボックス)に、最近では珍しくなった切手を貼った普通の細長い封筒が入っていました。切手は昨年発行された石割桜(盛岡地方裁判所の構内にあるもので、昨年花は咲いていませんでしたが、実物を見ました)で、差出人も岩手の方でした。季節や地方にピッタリな切手を使われているところにも、差し出された方の細かい気配りを感じます。

達筆な字で書かれた宛先は間違いなく私になっていました。もちろん、差出人に心当たりはありません。ちょっと緊張しながら封を切りました。
文章は、予想通り「突然のお便り、失礼致します」から始まっており、「今までお会いしたことがないと思いますが」というご本人は、大学の11年先輩の方でした。内容は、北海道大学理学部動物学教室で発行していた紀要の論文の別刷りまたはコピーを要求するものでした。
その理由というのが「私も別刷りをいただいて持っていたのですが、昨年3.11の大震災の際の地震で本棚が倒れ、いろいろな文献を失ってしまい、上記別刷りも見当たりません」ということで、もし教室に別刷りがあったらそれを、なかったらコピーを送ってもらえないだろうかというものです。
論文もタイトルなどがはっきりしているものではなく、「40年ほど前の古い論文ですが、石川良輔、坂上昭一両先生が共著で北大・理・動物の紀要に発表さrた、日本産の Bombus (マルハナバチ)についてのモノグラフです」と書いてあるだけです。もちろん当時の別刷りなどが残っているはずもなく、紀要は理学部図書室あるいは図書館本館に行けばあるはずですが、論文の書誌情報を検索してそのデータを持って図書室まで行って、本を借りてコピーして、仮止めして、郵便で送るとなると、かなり大変な作業が想像されます。
ところが、北大の紀要は今やHUSCAPという北大の機関リポジトリにすべて登録されており、日本全国からアクセスすることも可能です。そのようにお知らせする返事を差し上げることもできるのですが、とりあえずここで論文を検索してダウンロードしてみることにしました。
こちらが北大HUSCAPのウェブサイトホームページです。

まず、北大の紀要(理・動物)を選び、Sakagamiだったらたくさんの論文が出てくるだろうと思われましたので、Ishikawaで検索をかけてみると、一発で最初に飛び出してきました。

あとは2クリックで論文本体にたどり着けます。

びっくり。論文はフランス語で書かれていました。
そう言えば、語学の堪能な坂上先生は英語だけではなく、フランス語、ポルトガル語、ドイツ語などでも論文を書かれていたのを思い出しました。何語でも簡単に書けることを楽しんでおられたようだったことを思い出しました。
というわけで、この論文のpdfファイルをダウンロードして、手紙に書かれていたアドレスに添付書類としてお送りしたのですが、この間に要した時間は10分くらいだったでしょうか。
翌日、無事に届きましたというメールをいただき、電子図書館時代を実感しました。もちろん、それも私よりも遥か年上の先輩が添付書類を付けたメールを扱える方だったという条件があってのことですが、今や70代80代の方でもデジタル人が多くなっているようです。
考えてみると、こうした電子図書館や電子メールこそ足腰そして目の弱ってきた老人にやさしい道具であり、そういう方々にこそ必要性が高いものだと再認識した次第です。
私も、極めて短時間でしかもほとんど体を動かさずに、リクエストに答えることができて満足でした。
北大HUSCAPチームの皆さま、お世話になりました。これからもよろしくお願い致します。

文章は、予想通り「突然のお便り、失礼致します」から始まっており、「今までお会いしたことがないと思いますが」というご本人は、大学の11年先輩の方でした。内容は、北海道大学理学部動物学教室で発行していた紀要の論文の別刷りまたはコピーを要求するものでした。
その理由というのが「私も別刷りをいただいて持っていたのですが、昨年3.11の大震災の際の地震で本棚が倒れ、いろいろな文献を失ってしまい、上記別刷りも見当たりません」ということで、もし教室に別刷りがあったらそれを、なかったらコピーを送ってもらえないだろうかというものです。
論文もタイトルなどがはっきりしているものではなく、「40年ほど前の古い論文ですが、石川良輔、坂上昭一両先生が共著で北大・理・動物の紀要に発表さrた、日本産の Bombus (マルハナバチ)についてのモノグラフです」と書いてあるだけです。もちろん当時の別刷りなどが残っているはずもなく、紀要は理学部図書室あるいは図書館本館に行けばあるはずですが、論文の書誌情報を検索してそのデータを持って図書室まで行って、本を借りてコピーして、仮止めして、郵便で送るとなると、かなり大変な作業が想像されます。
ところが、北大の紀要は今やHUSCAPという北大の機関リポジトリにすべて登録されており、日本全国からアクセスすることも可能です。そのようにお知らせする返事を差し上げることもできるのですが、とりあえずここで論文を検索してダウンロードしてみることにしました。
こちらが北大HUSCAPのウェブサイトホームページです。



そう言えば、語学の堪能な坂上先生は英語だけではなく、フランス語、ポルトガル語、ドイツ語などでも論文を書かれていたのを思い出しました。何語でも簡単に書けることを楽しんでおられたようだったことを思い出しました。
というわけで、この論文のpdfファイルをダウンロードして、手紙に書かれていたアドレスに添付書類としてお送りしたのですが、この間に要した時間は10分くらいだったでしょうか。
翌日、無事に届きましたというメールをいただき、電子図書館時代を実感しました。もちろん、それも私よりも遥か年上の先輩が添付書類を付けたメールを扱える方だったという条件があってのことですが、今や70代80代の方でもデジタル人が多くなっているようです。
考えてみると、こうした電子図書館や電子メールこそ足腰そして目の弱ってきた老人にやさしい道具であり、そういう方々にこそ必要性が高いものだと再認識した次第です。
私も、極めて短時間でしかもほとんど体を動かさずに、リクエストに答えることができて満足でした。
北大HUSCAPチームの皆さま、お世話になりました。これからもよろしくお願い致します。
北大のホームページ刷新と卒業生向けGmail(容量25G!)
北大のホームページがバージョンアップしています。
メインの写真が理学部の有名のシダレザクラなので、一瞬理学部のホームページかと思ってしまいましたが、間違いなく北大のメインサイトです。いろいろと変わっていて、使いやすいボタンが増えている気がしました。時節柄でしょうか、こんなのも増えていました。

広いキャンパスがあるのですから、もっともっと自然エネルギーで発電したら良いと思うのですが、私の知らないところで着々と準備が進んでいるものと期待します。
上にもありますが、このページの一番下のところに同窓生・卒業生向けのリンクがあります。

この「卒業生向けインターネットサービス@Frontier(アットフロンティア)」はGmailを使った生涯使えるメールサービスで、私はできてかなり早い時期に登録してあったのですが、全然使っていませんでした。

というわけで、久々にログインしてみると、北大のメールマガジンが配信されており23号分たまっておりました(笑)。
ずーっとメールボックスをたどって一番下までいってみると、なんとも驚くべき衝撃のデータを発見しました。

メールボックスの使用量を示しているのですが、がんばって23MBも使っているのに使用%は全体の0%です。
なんと、このメールボックスは使える容量が25.6GBなのでした。これが、あの噂に聞くGoogle Appsの25ギガのメールボックスなのですね。
これなら、一生使っても使い切れないと思われましたので、早速普段使っているGmailのバックアップボックスにすることにしました。
北大卒業生の皆さまは、ぜひご活用ください。


上にもありますが、このページの一番下のところに同窓生・卒業生向けのリンクがあります。


ずーっとメールボックスをたどって一番下までいってみると、なんとも驚くべき衝撃のデータを発見しました。
なんと、このメールボックスは使える容量が25.6GBなのでした。これが、あの噂に聞くGoogle Appsの25ギガのメールボックスなのですね。
これなら、一生使っても使い切れないと思われましたので、早速普段使っているGmailのバックアップボックスにすることにしました。
北大卒業生の皆さまは、ぜひご活用ください。
FD研修会と学科案内
今日は午後から大学院の自然史科学専攻が主催するFD研修会が行われました。

最近は毎年、専攻や学科単位でFD研修会をやるようになっているのですが、その背景には大学設置基準の快晴による「義務付け」があったということは「目からウロコ」でした。

だったら、大学全体としてあるいは日本全体としてもっと真面目に取り組まなければならないのにと思ったのですが、次のスライドで目から2枚目のウロコが落ちました。

大学設置基準を大綱化し、国立大学を法人化することによって、文科省は表向き「各大学を指導しない」ことにしたのだそうです。
だから、文科省からFDをやりなさいという強い指導はこないのだそうですが、もしもFDをやらなかったら外部評価で指摘され、その結果として文科省はその大学に対する支援(つまり財政的補助)を低下させるということになるのだそうです。
というわけで、口では言わないけれどもやらないと大学はどんどん先細りするという仕掛けができあがっているということが良くわかりました。かなり恐ろしい支配の仕方ですね。
では、どうやってFDをやったら良いのかというと、全国に先駆けてFDの歴史がある北海道大学には立派なマニュアルがありました。
北海道大学FDマニュアル
これは、北海道大学内に限らず全国の大学の皆さんは必見だと思います。こういいうものを惜しげもなく公開しているのは、さすが我が大学は太っ腹だと思います。(とは言っても、このページはかなり地味なので、発見するのは簡単ではないかもしれませんが・・・。)
背筋の寒くなるような講演を聞いた後は、大くくりで入学してきた全学教育の1年生が学部学科を選ぶお手伝いをするための学科説明会です(今年度は、何回やったことでしょう!)。

先ほどの話を聞いた後ですから、学生に対する対応も一段と親切になっているかというと、なかなかそこは自覚できませんでした。やはりFD研修は講演を聞くだけではダメで、実際に体験的実習をしなければならないということはわかりました。
学生を育てるという実践を手を抜くことなく行いながら、自分たちも成長するためのFDを行わなければならないという立場の我々もなかなか大変だと感じた今日一日だったのでした(汗)。



だから、文科省からFDをやりなさいという強い指導はこないのだそうですが、もしもFDをやらなかったら外部評価で指摘され、その結果として文科省はその大学に対する支援(つまり財政的補助)を低下させるということになるのだそうです。
というわけで、口では言わないけれどもやらないと大学はどんどん先細りするという仕掛けができあがっているということが良くわかりました。かなり恐ろしい支配の仕方ですね。
では、どうやってFDをやったら良いのかというと、全国に先駆けてFDの歴史がある北海道大学には立派なマニュアルがありました。
これは、北海道大学内に限らず全国の大学の皆さんは必見だと思います。こういいうものを惜しげもなく公開しているのは、さすが我が大学は太っ腹だと思います。(とは言っても、このページはかなり地味なので、発見するのは簡単ではないかもしれませんが・・・。)
背筋の寒くなるような講演を聞いた後は、大くくりで入学してきた全学教育の1年生が学部学科を選ぶお手伝いをするための学科説明会です(今年度は、何回やったことでしょう!)。

学生を育てるという実践を手を抜くことなく行いながら、自分たちも成長するためのFDを行わなければならないという立場の我々もなかなか大変だと感じた今日一日だったのでした(汗)。
年末の大学
仕事納めも終わり、人気の少なくなった大学です。午後から出かけたのですが、途中からかなりの雪になりました。

帰る頃には雪は止んでいたのですが、10cmくらいの積雪になっていて、深雪のところは自転車にはつらかったです。この写真は博物館(旧理学部)北側の駐車場から、理学部2号館と5号館を仰ぎみたところです。手前の2号館の上空に三日月がかかっているのがおわかりいただけるでしょうか。なかなか風流な写真になりました。
理学部から、北大を南北に縦断する中央道路に出て、南の方向を見たところです。

人気のいなくなったキャンパスですが、ジョギングする人がまだいました。突き当りがクラーク会館です。
こちらはイチョウ並木で有名な13条門の検問所です。

ここから左に折れて北大病院の前から東へと向かいます。
これは、北大病院の入り口へと向かう門から東を見たところです。北12条と北13条の間を走る道路です。

私の家までは、あと6キロほど北東へ走ります。
新雪が積もっていると少し時間がかかりますが、雪が止んでいるので雪景色を楽しみなからのサイクリングを楽しんでいくことにします。

理学部から、北大を南北に縦断する中央道路に出て、南の方向を見たところです。

こちらはイチョウ並木で有名な13条門の検問所です。

これは、北大病院の入り口へと向かう門から東を見たところです。北12条と北13条の間を走る道路です。

新雪が積もっていると少し時間がかかりますが、雪が止んでいるので雪景色を楽しみなからのサイクリングを楽しんでいくことにします。
ワタシとリレキショ2013
新しい就活サービスが誕生したようです。
「ワタシとリレキショ」

簡単なのはいいのですが、たった15分で作成した履歴書を見て企業から連絡が来るものでしょうか。あるいは、それで連絡をくれる企業というものがあったとしても、いったい応募者に何を期待するというのでしょうか。
簡単な説明があります。

どういう履歴書を書くのか、一応教育的立場から知る必要も感じましたので、自分で登録してみました。
facebook からもログインできるようになっていますが、facebook の情報が自動的に流れるのを防ぐためにfacebook からではなく、独自に会員登録をしました。facebook のアカウントを持っていても、最初は独自登録しておいたほうが安全だと思います。登録後、仮登録のメールがくることになっているのですが、なかなか来ないと思っていたら案の定、迷惑メールフォルダーに振り分けられていました。
なんとか本登録にこぎつけるための個人情報入力のところまでたどりつきましたが、そこで入力する項目は普通の履歴書で想定される以外のものは見当たらず、これでは重要な情報はやはり「学歴」なのではないかと感じました。

とすれば、なんのことはない、向こうから連絡がくるのは、学歴を機械的に見て応募者集めが行われるだけなのかもしれません。
企業の方へというページがあります。

やはり、公募することなく履歴書を閲覧し、希望の学生だけに声をかけることの利便性をうたっています。
しかしそれだけでは、特に目新しいこともなさそうですが、その下にあるこれがおそらくこのサービスの売りだと思われます。

日本でこの手の人集めがうまくいくかどうかはまったく未知だと思いますが、予想通りのサービス開始だと感じました。(私の率直な感想は、たぶんうまくいかないだろう、というものですが。)さらに、会社がfacebookを使って学生を集めることのコマーシャル効果も狙っているようです。
しかし、いろいろなチャンネルを使って人材を集めるということは、学生などの応募者にとっても、企業にとっても悪いことではないと思うので、なんでもどんどんやっていいのではないかと思います。
ただし、やはりこうした「就活」の場合は応募者側が主導権を持って、「自分を売り込んで」いって欲しいというのが、送り出す側の教員としての感情です。そのためには、このようなサービスに対しては卒業年度や卒業前年度ではなく、大学に入ったらすぐ、あるいは高校生の頃から使い慣れているべきかもしれないと思います。
長い時間をかけて、SNSの中で自分の意識的にプロフィールを育てていくという行動をとるならば、大学4年間にはいろいろな活動をしなkればならないという自覚も芽生えるでしょう。
ただし、そのためには自分の個人情報を他人にさらすわけですから、そのためのリテラシーをしっかり持っていなければなりません。SNSというのは、時には自分がダメな人間であることを宣伝するメディアになってしまうという恐ろしさもあるものですから、右も左もわからないうちからメディアに実名で登場することは必ずしもお勧めできることではありません。
しかし、逆に自分を売りだそうと思ったら、なるべく早い時期から時間をかけてメディアに露出し、自分の特技で有名になっていることができれば、自分のキャリアを作っていくべき場所を見つける可能性も高まると思います。
少なくとも今のような一括募集・一括採用などという「就活」が崩壊するのは時間の問題だと思いますし、たとえ一括募集・一括採用の状況下でもすでにメディアの世界で他人よりも頭ひとつもふたつも抜け出て有名になっているならば、いろいろな意味でマッチングもうまくいきやすく、また出会いのチャンスもグンと高まるだろうことは想像に難くありません。
使い方はかならずしも簡単ではないかもしれませんが、これから就職・転職しようと考えている人は、SNSリテラシーも養っておかなくてはならないのだと思います。大変かもしれませんが、その積極性そのものもあなたを評価するものさしの一つになっていることを忘れないでください。
大学1年生にこそ経験しておいて欲しいサイトです。
「ワタシとリレキショ」

簡単な説明があります。

facebook からもログインできるようになっていますが、facebook の情報が自動的に流れるのを防ぐためにfacebook からではなく、独自に会員登録をしました。facebook のアカウントを持っていても、最初は独自登録しておいたほうが安全だと思います。登録後、仮登録のメールがくることになっているのですが、なかなか来ないと思っていたら案の定、迷惑メールフォルダーに振り分けられていました。
なんとか本登録にこぎつけるための個人情報入力のところまでたどりつきましたが、そこで入力する項目は普通の履歴書で想定される以外のものは見当たらず、これでは重要な情報はやはり「学歴」なのではないかと感じました。

企業の方へというページがあります。

しかしそれだけでは、特に目新しいこともなさそうですが、その下にあるこれがおそらくこのサービスの売りだと思われます。

しかし、いろいろなチャンネルを使って人材を集めるということは、学生などの応募者にとっても、企業にとっても悪いことではないと思うので、なんでもどんどんやっていいのではないかと思います。
ただし、やはりこうした「就活」の場合は応募者側が主導権を持って、「自分を売り込んで」いって欲しいというのが、送り出す側の教員としての感情です。そのためには、このようなサービスに対しては卒業年度や卒業前年度ではなく、大学に入ったらすぐ、あるいは高校生の頃から使い慣れているべきかもしれないと思います。
長い時間をかけて、SNSの中で自分の意識的にプロフィールを育てていくという行動をとるならば、大学4年間にはいろいろな活動をしなkればならないという自覚も芽生えるでしょう。
ただし、そのためには自分の個人情報を他人にさらすわけですから、そのためのリテラシーをしっかり持っていなければなりません。SNSというのは、時には自分がダメな人間であることを宣伝するメディアになってしまうという恐ろしさもあるものですから、右も左もわからないうちからメディアに実名で登場することは必ずしもお勧めできることではありません。
しかし、逆に自分を売りだそうと思ったら、なるべく早い時期から時間をかけてメディアに露出し、自分の特技で有名になっていることができれば、自分のキャリアを作っていくべき場所を見つける可能性も高まると思います。
少なくとも今のような一括募集・一括採用などという「就活」が崩壊するのは時間の問題だと思いますし、たとえ一括募集・一括採用の状況下でもすでにメディアの世界で他人よりも頭ひとつもふたつも抜け出て有名になっているならば、いろいろな意味でマッチングもうまくいきやすく、また出会いのチャンスもグンと高まるだろうことは想像に難くありません。
使い方はかならずしも簡単ではないかもしれませんが、これから就職・転職しようと考えている人は、SNSリテラシーも養っておかなくてはならないのだと思います。大変かもしれませんが、その積極性そのものもあなたを評価するものさしの一つになっていることを忘れないでください。
大学1年生にこそ経験しておいて欲しいサイトです。
相変わらず厳しい就職戦線
10月1日時点での、来春卒業予定の大学生の就職内定率が発表になりました。2011年10月1日時点で59.9%。現行の統計を取り始めた1996年度以降では最悪だった昨年度に次ぐ低い水準だったそうですが、報道機関によって強調の仕方がちょっと違うところがおもしろいと思いました。
J-Castニュース
来春大卒の就職内定率59.9% 過去2番目の低さ
毎日jp
就職内定率:新卒大学生は59.9% 3年ぶりに上昇
記事の内容はほとんど同じなのですが、調査をした文科省・厚労省のうち、毎日に載っている文科省のコメントでは「厳しい状況は変わらず、底を打ったとは言えない」と言っているので、やはり状況は厳しいという認識が正しいようで、来春卒業を予定している約55万人のうち、約17万人が内定を得られていないということです。毎日jpに出ているグラフを引用させていただきます。

これを見てわかるように、この後就職希望の大学生はどんどんと就職が決まったり、一部は大学院へ進学を決めたりで、4月1日の卒業後の時点には史上最悪と言われた今年の春でも91.0%まで行っているので、来春の卒業予定者についてもこの先値はどんどん上がっていくことが期待されるのですが、予断は許されないところだと思います。
この夏から秋に行われた、全国の大学院の入学試験では昨年と比べるとかなりたくさん受験生が増えたという声も聞かれたので、それにもかかわらず就職率が低いということだとしたら、やはり今年の就職戦線は低迷を続けていると見るべきなのかもしれません。
先日話題にした博士・ポスドクの就職も依然として厳しい状態も続いていますが、要するに雇用が増えなければ失業者は減らないという、あたりまえの状態が続いているということだと思いますが、単純な私の頭で考えても大元の職の総量が増えないのであれば、残された手段はワークシェアリングしかないという気がします。
そもそも、現状を見ると正規雇用で働いている人は、おおむね働き過ぎやサービス残業があたりまえになっています。給料が上がらずに働かされているという現実は良いことだとは思えませんが、とりあえず過労死するよりは、給料が下がっても良いから、首にされずに少しは楽になりたいと思っている人は多いと思います。
一方で、雇用すらされない人は、給料は安くてもいいから、とりあえず少しでも働かせて欲しいと思っているのではないでしょうか。
その連立方程式を解く解が、ワークシェアリングだと思います。(漫画はこちらからお借りしました。日経進学Navi)

ポスドクの方々に関しても、我々の給料を下げつつ勤務時間も減らしていただき、研究や研究者養成指導といった若さと体力を要求されるところは若い博士・ポスドクの方が担当し、我々は年期がものを言う幅広い基礎教育や大学運営などを中心に仕事を分担することができれば少しは事態が好転するのではないかと思います。
そもそも、大学にかぎらず「先生」というものは給料体系を変えずに、いくら仕事のレパートリーや量を増やしても、それに対応するだけの能力とやる気を持っている人が多いので、文科省はそれに甘えて人も給料も増やさずにどんどん仕事だけを増やしてここまできてしまったのが間違いだったと思います。
その結果、大学では絶対的に人不足に陥って、大学院生にただで研究をさせることが日常化したり、小中高校では、精神に変調を来すほどのハードな状況に追い込まれたあげく、着任後早々に退職する人が増えたりしているのではないでしょうか。
日本全体で、思いっきり職業を再編しなければならないのだと思います。
スローガンは、「みんな一緒に貧乏になってワークシェアリングしませんか」でしょうか。
J-Castニュース
来春大卒の就職内定率59.9% 過去2番目の低さ
毎日jp
就職内定率:新卒大学生は59.9% 3年ぶりに上昇
記事の内容はほとんど同じなのですが、調査をした文科省・厚労省のうち、毎日に載っている文科省のコメントでは「厳しい状況は変わらず、底を打ったとは言えない」と言っているので、やはり状況は厳しいという認識が正しいようで、来春卒業を予定している約55万人のうち、約17万人が内定を得られていないということです。毎日jpに出ているグラフを引用させていただきます。

この夏から秋に行われた、全国の大学院の入学試験では昨年と比べるとかなりたくさん受験生が増えたという声も聞かれたので、それにもかかわらず就職率が低いということだとしたら、やはり今年の就職戦線は低迷を続けていると見るべきなのかもしれません。
先日話題にした博士・ポスドクの就職も依然として厳しい状態も続いていますが、要するに雇用が増えなければ失業者は減らないという、あたりまえの状態が続いているということだと思いますが、単純な私の頭で考えても大元の職の総量が増えないのであれば、残された手段はワークシェアリングしかないという気がします。
そもそも、現状を見ると正規雇用で働いている人は、おおむね働き過ぎやサービス残業があたりまえになっています。給料が上がらずに働かされているという現実は良いことだとは思えませんが、とりあえず過労死するよりは、給料が下がっても良いから、首にされずに少しは楽になりたいと思っている人は多いと思います。
一方で、雇用すらされない人は、給料は安くてもいいから、とりあえず少しでも働かせて欲しいと思っているのではないでしょうか。
その連立方程式を解く解が、ワークシェアリングだと思います。(漫画はこちらからお借りしました。日経進学Navi)

そもそも、大学にかぎらず「先生」というものは給料体系を変えずに、いくら仕事のレパートリーや量を増やしても、それに対応するだけの能力とやる気を持っている人が多いので、文科省はそれに甘えて人も給料も増やさずにどんどん仕事だけを増やしてここまできてしまったのが間違いだったと思います。
その結果、大学では絶対的に人不足に陥って、大学院生にただで研究をさせることが日常化したり、小中高校では、精神に変調を来すほどのハードな状況に追い込まれたあげく、着任後早々に退職する人が増えたりしているのではないでしょうか。
日本全体で、思いっきり職業を再編しなければならないのだと思います。
スローガンは、「みんな一緒に貧乏になってワークシェアリングしませんか」でしょうか。
暗室が消えた!
私の部屋の隣も、私の部屋と同じ大きさなのですが、前後に半分ずつの2つの部屋に分けられています。その部屋に今日、工事が入りました。これは、アフター・ザ・工事の写真です。

奥に実験室っぽい流しがある以外は、特にどうということのない部屋に見えるかもしれませんが、実はこの部屋の窓は真っ暗に封印されて暗室になっていました。
流しの上の壁についているものを見て、ピンとくる人もいると思います。

オレンジ色の光を放っている小さな光源ライトです。実際に部屋を暗くして使う時にはこんな感じです。

ライトの右側に書かれたHANZAの文字を見て、懐かしいと思う人は我々とそう年齢が違わない方かもしれません。
HANZA
カメラや写真用品のアクセサリを販売している会社で、暗室用品などはかなりのシェアを持っていたと思います。HANZAのホームページを見ても「販売終了」の文字が氾濫しており、この先それほど長くは持たないだろうと感じられます。
我々が大学院に入った頃には、写真の撮影と現像・焼付・文字入れなどはすべて自前で行なっていました。基本的にはモノクロ写真でしたが、後期にはカラーの撮影と時にはカラーの現像もちょっとやった記憶があります。特に我々のような形態学を主とする研究室では光学顕微鏡、電子顕微鏡、電気泳動のゲル撮影、グラフや表の作成、学会発表用のスライド作成など、自分たちの手で行う写真関連の技術が研究生活のかなり大きな部分を占めていました。研究室に入ったら、まずはガラス器具の洗浄と写真テクニックを教わるといっても過言ではない時代ががほんの20年くらい前まではあったのです。
そんな時代に育った我々ですから、このビルに移ってきた11年前にはすでにデジタルカメラの時代が来ていたにもかかわらず、当然のごとくに研究室の中に暗室を用意したのです。結果的にその暗室で写真の現像や焼付はほとんど行われることがなく(覚えているだけでも、ほんの数回でした)、暗室はエチディウム・ブロマイド染色したDNAの電気泳動の蛍光写真を撮影するための部屋となっていました。その蛍光写真も今や暗室を必要としなくなり、さらにはエチディウム・ブロマイド自体も使われなくなってきています。
そういう写真を使わない時代になっても、暗室を使う実験をやっている研究室もありますが、我々の周辺ではとうとう暗室というものが無用の長物になってしまった象徴が今日の工事だったと言えるでしょう。
流しの下には、捨てられそこねた暗室用品がまだ残っていました。洗濯ばさみは現像したフィルムや印画紙の乾燥のためにぶら下げる道具です。印画紙を切るカッターや現像の時のイーゼルなども無造作に重ねられています。遅かれ早かれ捨てられてしまうでしょう。

暗室に入るドアの上には、中にある電灯がつくと消えて、消えて真っ暗になると点灯する赤いライトがまだ生きていました。

ほとんど使われることなく今日に至っていますので、「使用中」の文字がやたらときれいなままです。

暗室がなくなりました。

流しの上の壁についているものを見て、ピンとくる人もいると思います。


HANZA
カメラや写真用品のアクセサリを販売している会社で、暗室用品などはかなりのシェアを持っていたと思います。HANZAのホームページを見ても「販売終了」の文字が氾濫しており、この先それほど長くは持たないだろうと感じられます。
我々が大学院に入った頃には、写真の撮影と現像・焼付・文字入れなどはすべて自前で行なっていました。基本的にはモノクロ写真でしたが、後期にはカラーの撮影と時にはカラーの現像もちょっとやった記憶があります。特に我々のような形態学を主とする研究室では光学顕微鏡、電子顕微鏡、電気泳動のゲル撮影、グラフや表の作成、学会発表用のスライド作成など、自分たちの手で行う写真関連の技術が研究生活のかなり大きな部分を占めていました。研究室に入ったら、まずはガラス器具の洗浄と写真テクニックを教わるといっても過言ではない時代ががほんの20年くらい前まではあったのです。
そんな時代に育った我々ですから、このビルに移ってきた11年前にはすでにデジタルカメラの時代が来ていたにもかかわらず、当然のごとくに研究室の中に暗室を用意したのです。結果的にその暗室で写真の現像や焼付はほとんど行われることがなく(覚えているだけでも、ほんの数回でした)、暗室はエチディウム・ブロマイド染色したDNAの電気泳動の蛍光写真を撮影するための部屋となっていました。その蛍光写真も今や暗室を必要としなくなり、さらにはエチディウム・ブロマイド自体も使われなくなってきています。
そういう写真を使わない時代になっても、暗室を使う実験をやっている研究室もありますが、我々の周辺ではとうとう暗室というものが無用の長物になってしまった象徴が今日の工事だったと言えるでしょう。
流しの下には、捨てられそこねた暗室用品がまだ残っていました。洗濯ばさみは現像したフィルムや印画紙の乾燥のためにぶら下げる道具です。印画紙を切るカッターや現像の時のイーゼルなども無造作に重ねられています。遅かれ早かれ捨てられてしまうでしょう。



大くくり入試の後始末としての学生客引き
北海道大学では今年の春の入試から学部ごとに学生を募集する従来の入学試験制度を大幅に縮小し、「文系」「理系」枠での入試を行った学部などがたくさんあります。その結果として,今年の1年生が学部に進学する来年の春には膨大な数の学生の進学振り分け作業が待っています。

この振り分けは学生にとっては希望する学部学科にいけるかどうかを決める重要なポイントになるだけでなく,学生を受け入れる学部学科にとっては,どのくらいの数の「優秀な学生」を囲い込むことができるかによって,その将来が大きく左右される重要な節目になると信じられている気配を感じます。(私個人としてはそれほどとは思っていないのですが,多くの先生方を見ているとそのように感じられます。)

この学科定員と募集人員の表をご覧いただければわかるように理系として1027人を募集した中から,我々に関係の深いところでいうと生物科学科(生物学)と生物科学科(高分子機能学)では,後期やAO入試を除いて,合計80名(35名と40名ずつくらい?)がそれぞれの学科へと進学してきます。
というわけで,学科によってはより優秀な学生がひとりでも多く学科にきてくれることを願って,いわゆる「客引き合戦」が起こってしまうというわけです。
1年生の後期新学期が始まる明日を前に,今日は1年生に対する理系の学科紹介が行われました。何と朝の9時から夕方5時過ぎまで,学科紹介のプレゼンテーションと,学生に対する進学相談会が5回繰り返されたのです。さすがに,これだけの作業を特定の人に任せるわけにはいかないということで,5つの研究グループから10人の教員と,5人のTAアルバイトが入れ替わり立ち代わりプレゼンと相談会を担当しました。私は最後の回を担当しましたが,もうこのくらいの時間に来る学生などはいないだろうとタカをくくっていたら,意外にも10名くらいの学生が熱心に聞きにきてくれました。聞くところによると1日で100名を越える参加があったようです,それだけでもう学科進学には3倍くらいの倍率が予想されるという状況です。
前にも書いたことがあると思いますが,私が北大に入学したときにも入試は「理類・文類」というような大くくりの入試で,進学する時の希望学部は全学教育(教養)の成績順に振り分けられていました。ところが,当時は今のような学部や学科の案内や紹介はどという行事があった記憶はなく,まったくほったらかしにされて,進学希望学科の内情などはすべて自分で調べて,あるいはまったく知らないままに成績だけで決めていた友人が多かったと思います。
だからと言って,当時の学生から優秀な研究者が育たなかったかというとそんなことはなく,ノーベル賞を取った鈴木先生も同じような進学振り分け制度で理学部化学科へ進んだのだと思います。おそらく鈴木先生が進学した頃の日本(世界)は化学が全盛期だったはずで,特に誘わなくても優秀な学生は化学科を目指したはずです。
現在でも事情はほとんど変わっていなく,いくら我々が努力しようが,全体として彼らの将来が明るくなることが少しでも期待される学問分野を目指す学生が多いですから,そういう分野ではなんの努力をしなくても優秀な学生が集まってくることが期待されます。
というわけで,気持ちはわからないでもありませんが,我々がいかに汗を流しても,学生の流れに影響を与えることなどはほとんどできないと思います。彼らには学科や学部の正しい情報を与えることが,必要にして十分なのだと思います。
逆に,そういうものを提供しても食いついてこない学生などを呼び込んでも,後々苦労が多くなるだけなのでそれは避けたいというのが私の意見なのですが,マイナーな声にすぎないのかもしれません。やれやれ。


というわけで,学科によってはより優秀な学生がひとりでも多く学科にきてくれることを願って,いわゆる「客引き合戦」が起こってしまうというわけです。
1年生の後期新学期が始まる明日を前に,今日は1年生に対する理系の学科紹介が行われました。何と朝の9時から夕方5時過ぎまで,学科紹介のプレゼンテーションと,学生に対する進学相談会が5回繰り返されたのです。さすがに,これだけの作業を特定の人に任せるわけにはいかないということで,5つの研究グループから10人の教員と,5人のTAアルバイトが入れ替わり立ち代わりプレゼンと相談会を担当しました。私は最後の回を担当しましたが,もうこのくらいの時間に来る学生などはいないだろうとタカをくくっていたら,意外にも10名くらいの学生が熱心に聞きにきてくれました。聞くところによると1日で100名を越える参加があったようです,それだけでもう学科進学には3倍くらいの倍率が予想されるという状況です。
前にも書いたことがあると思いますが,私が北大に入学したときにも入試は「理類・文類」というような大くくりの入試で,進学する時の希望学部は全学教育(教養)の成績順に振り分けられていました。ところが,当時は今のような学部や学科の案内や紹介はどという行事があった記憶はなく,まったくほったらかしにされて,進学希望学科の内情などはすべて自分で調べて,あるいはまったく知らないままに成績だけで決めていた友人が多かったと思います。
だからと言って,当時の学生から優秀な研究者が育たなかったかというとそんなことはなく,ノーベル賞を取った鈴木先生も同じような進学振り分け制度で理学部化学科へ進んだのだと思います。おそらく鈴木先生が進学した頃の日本(世界)は化学が全盛期だったはずで,特に誘わなくても優秀な学生は化学科を目指したはずです。
現在でも事情はほとんど変わっていなく,いくら我々が努力しようが,全体として彼らの将来が明るくなることが少しでも期待される学問分野を目指す学生が多いですから,そういう分野ではなんの努力をしなくても優秀な学生が集まってくることが期待されます。
というわけで,気持ちはわからないでもありませんが,我々がいかに汗を流しても,学生の流れに影響を与えることなどはほとんどできないと思います。彼らには学科や学部の正しい情報を与えることが,必要にして十分なのだと思います。
逆に,そういうものを提供しても食いついてこない学生などを呼び込んでも,後々苦労が多くなるだけなのでそれは避けたいというのが私の意見なのですが,マイナーな声にすぎないのかもしれません。やれやれ。
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