5号館を出て

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カテゴリ:科学一般( 211 )

 1938年創刊の岩波新書は別格として、1962年の中公新書に続き、ブルーバックスは1963年に創刊しました。そして今年1月に出版された山崎晴雄・久保純子著『日本列島100万年史』で2000タイトルを突破したのだそうです。

 ブクログ通信で14日・15日と現在のブルーバックス編集長の篠木和久さんのインタビューが特集されています。



 私もブルーバックスには2006年と2009年に書かせて(編著者と著者として)いただいているので、ブルーバックスには人一倍の思い入れがあります。

 上に挙げた篠木さんのインタビュー記事の中にある「創刊(1963年)〜90年代まで」と「2000年代〜現在まで」のブルーバックス歴史スゴロクがとてもおもしろく、いわば日本の市民が興味を持った科学の歴史が描かれているように思います。

 まずは前半部分がこちらです。(上のインタビュー記事の中のスゴロクはもっともっと大きくなります。)

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 この時代は私を育ててくれたブルーバックスの時代とも言えます。

 そしてこちらが後半部分。

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 ちょっとおこがましいですが、この時代には私も書かせていただいていますので、いわばこちらが伝える側になったブルーバックスの時代でもあります。

 そして、ちょっとテレますが後半のスゴロクには思い出深い「新しい高校理科(物理・化学・生物・地学)教科書」も中央部にドカンと出ています。それだけではなく後半のインタビューでは「21世紀のブルーバックスの一大看板「検定外教科書」シリーズ」として大きく扱われています。

―2000年代は『超ひも理論とはなにか』など定番の科学ものもある一方、確かにそういう傾向が出てきていますね。その他、「検定外教科書シリーズ」も目立ちます。
いわゆる「リメディアル」つまり「学び直し」という、大人がもう一度高校の物理や歴史、数学などを学び直そうというブームがあって、その流れに乗ってよく読まれたシリーズです。2006年に『新しい高校生物の教科書』(栃内新/左巻健男編著)、『新しい高校化学の教科書』(左巻健男編著)、『新しい高校物理の教科書』(山本明利/左巻健男編著)、『新しい高校地学の教科書』(杵島正洋/松本直記/左巻健男編著)の4冊を刊行しました。
―今でも「大人の学び直し」ブームは続いていますよね。
そうですね。いずれも通常のブルーバックスの倍近い分厚さで(笑)、多くの現役教師を執筆者に起用しましたので、編集作業はとても大変でしたが、項目に絞って「なるほど!」と思わず膝を打つようにこだわった本づくりが功を奏して、科学教養書として現在も版を重ねています。「検定外教科書」シリーズはブルーバックスの一大看板ですね。

 そして写真も。

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 このことを知ったのは実は紀伊国屋の電子書籍ショップKinoppyのセールでした。Kinoppyではブルーバックスの通巻2000番出版記念ならびに同時に達成された電子版のブルーバックス配信点数の500点を突破を記念して、2017年1月末までに配信された電子版ブルーバックスを対象に特別価格によるフェアが始まるというニュースからでした。

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 この電子版の中には2009年に出版された拙著「進化から見た病気 「ダーウィン医学」のすすめ 」も含まれていて、通常価格885円のところが619円になっています。実は私自身がこの電子版を持っておらず安くなったので購入しようかと考えているところです。私は電子書籍の多くはAmazonのKindleで買うことが多いので、ふと気になってそちらもチェックしてみたところ、なんと広告もなしに通常価格886円のところが620円になっていました。Kinoppyの方が1円安いのですが、どちらで買おうかちょっと悩んでみます(笑)。

 それはさておき、講談社ではブルーバックス2000番を記念して、電子版小冊子を無料で配布しています。これはKinoppyでもKindleでも無料でダウンロードできます。

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 この本は無料にするにはもったいないくらいの中身が満載ですので、まずはこちらのダウンロードをおすすめして本日のシメといたします。(余談:この中には書かれていませんが、我々の検定外教科書は21世紀発行部数のベスト10には入っていませんが、それぞれがほぼそれに次ぐくらいの冊数が出ているはずです。意外とすごいんだと、ひとりで感心しているところです・・・笑。)







by STOCHINAI | 2017-02-17 22:21 | 科学一般 | Comments(0)

月齢16日

 ややこしくて頭の中が整理できていませんが、今月15日が中秋の名月の十五夜だったらしいのですが、今月の満月は昨夜の17日ということでした。あいにく昨夜は雲が厚く月は見えませんでしたが、今夜は時折雲に隠れながらも月齢16日から17日あたりのやや欠け気味の丸い月を見ることができました。

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 右上のほうから欠けてきているのでしょうか。逆に欠けてきているところを拡大してみると、月の表面の凹凸が見えて面白いです。(コンデジでもここまで撮れるとは、我ながらちょっと驚いています。)

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 今日は曇のち晴れの予報が出ていたにもかかわらず、朝からどんよりと暗く、庭の雲も気象庁の予報はまったく信用できないというふうに窓ガラスのすぐ前にガラスに平行に巣を張っていました。

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 天気予報をあざ笑うように朝から小雨も降り始めました。クモは動じることもなく雨をやり過ごしていましたが、よく見ると巣の張り方がかなりいい加減で焦って張ったことが推測されました(笑)。

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 クモも明け方までは今日は晴れると思っていたのかもしれませんが、明け始めてこれはダメだと軒下に巣を張り替えたのかもしれません。意外と「人間的」なクモに親近感を感じた朝でした。

 さて、今朝は最低気温が15℃を大きく割って12.5℃まで下がりました。これは屋外の動植物にとってはかなりの「事件」です。寒さに弱い植物はどんどん枯れ始めてきました。

 私もちょっと焦って、今日はまず今年根を出したオジギソウを取り込んでみました。

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 メダカや熱帯植物はそろそろ取り込まなくてはならないと思っています。少なくとも気分だけは忙しくなっています。







by STOCHINAI | 2016-09-18 21:07 | 科学一般 | Comments(0)
 南の方特に東京方面からの桜便りが毎日のように届くようになるこの時期は、北海道が北であることをひときわ感じる季節でもあります。もちろん、あちこちでシラーやクロッカスは咲き始めてはいるのですが、サクラが咲くことが「春が来た」ことの代表的表現になっている日本では北海道にはまだ春が来ていないということを意味しています。そんな札幌でも先月末の27日頃からは最高気温が10℃くらいの暖かさが続いてきていました。

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 昨日も最低気温こそ2.5℃(プラスです)ではありましたが、最高気温が12.8℃の暖かな一日となりました。ところが今日は最低気温こそプラスの3.5℃とそれほど低くはなかったものの、最高気温が7.3℃にとどまりました。それだけなら、まあ普通の札幌の春の気温ということですむのですが、今日は一日中南東から南南東の強い風(秒速7-8メートルから10メートルくらい)が吹き続けており、体感温度は5℃以下が続いた一日となりました。

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 気象庁からの発表はまだないようですが、まさに札幌での「春一番」だったような気がします。

 というわけで、今日は庭に出て仕事をする気にもなれず一日中家の中にこもっておりました。

 主に、大学から引き上げてきた荷物と、その結果うちから追い出さなければならない荷物の振り分けをやっていました。今回のポリシーは、「もう家庭の荷物は増やさない」というポリシーにしましたので、新しく増えた荷物と同等あるいはそれ以上の荷物を処分することがミッションです。

 大変な作業ではありますが、大学でおよそ95%の私物を廃棄して研究室を閉鎖してきたことを考えると、気分的にはかなり楽だということを発見しました。具体的作業はそれなりの知的・精神的・肉体的作業が伴いますので短時間では終了しそうもありませんが、予測としては家を広くすることができそうな気もしています。

 新幹線で大きな失敗を犯し始めているJR北海道を横目で見ながら、「できるならば叶えたい希望」と「できないことはやらないという覚悟」の切り分けができるならば、未来設計は難しくないはずだと思いながら、処分するものと残すものを切り分けております(笑)。

 作業に疲れてふと部屋の壁を見ると、春に向けてぐんぐんと伸び始めたフクシアの枝先が美しかったので一枚撮ってみました。

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 西洋の植物ですが、なんとなく「和」を感じさせられるのは、感じるこちらが「和人」だからでしょうね。

 いろんなことをいままでよりもゆっくりとしたペースで眺められることが、「退職」の最大の成果なのかもしれません。なにせ、毎日が日曜日なのですから。








by STOCHINAI | 2016-04-02 22:32 | 科学一般 | Comments(2)

久々に東京へのフライト

 明日の午前中、某研修会で講演を頼まれているため、本日東京入りしました。結構久しぶりの東京だったような気がします。

 こちらは新千歳空港で見かけたジャンボジェット。

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 中華航空でしょうか。

 こちらは新しいカメラの望遠性能のチェックを兼ねて写した全日空の機長さん。

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 かなりはっきりと捉えることができるようです。

 空港のロビーではスター・ウォーズの新作の宣伝をしていました。

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 が、注目して欲しいのはこちら。

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 北大公認のクッキーが、(その信頼性についてはいろいろと言われているようですが)某お菓子の国際品評会で3年連続最高の金賞を受賞しているという看板です。

 ちょっと時間があったので、空港の新しい部分の3階にまで行ってみると、存在だけは知っていたものの見てみるとちょっとびっくりぽんの温泉が確かにありました。

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 そして飛行機に乗ってみると、なんと787でした。最初の頃は「乗りたい」と思っていたもののすっかり忘れていましたが、確かに787でした。

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 窓の外にエンジンが見えていたので動画撮影(2-3秒です)。




 夕食は関係者と品川です。

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 すっかりクリスマス仕様の街になっていました。

 そして、宿舎はこちら。

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 今夜のうちに話すべきこと以上のことを吐き出してしまったので、明日はどうなることやら?







by STOCHINAI | 2015-12-02 23:59 | 科学一般 | Comments(0)
 秋が足踏みをしています。ガスってはいますが、ここ数日の暖かさで、手稲山頂の雪が消えてしまったように見えます。

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 さすがにイチョウ並木の葉はほとんど落ちてしまったようで、枝についている黄色いものはほとんどがギンナンの実です。

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 暖かいことを幸いにかどうかはわかりませんが、これから次々と行われるサイエンス・カフェや、本家の博物館は休館中ではありますが「博物館土曜セミナー」の案内が飛び込んできました。


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テーマ:「数学のメガネで生物を見てみよう!~数理モデルで解き明かす自然界の謎~」日 時:2015年11月19日(木)18:00~19:30(開場17:30)
場 所:紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデン(中央区北5条西5-7 sapporo55ビル)
ゲスト:秋山正和さん(北海道大学電子科学研究所附属社会創造数学研究センター助教)
聞き手:石村源生(CoSTEP 准教授)

 続いて来月に入ると、連続してイベントがあります。まずは12月に入ってすぐのサイエンス・カフェ です。

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テーマ:第85回 サイエンス・カフェ札幌「ラベルのない肉」〜細胞から見る食肉〜
日 時:2015年12月6日(木) 14:00~15:30(開場13:30)
場 所:紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデン(中央区北5条西5-7 sapporo55ビル)
ゲスト:西邑隆徳さん(北海道大学農学研究院 教授/筋細胞生物学)

 そして、お待ちかねの恐竜がトリになったお話の博物館セミナーです。場所は博物館ではないので、お間違えのないように。

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道民カレッジ連携講座土曜市民セミナー「大学博物館 研究最前線」
第6回「恐竜の鳥化―脳、内臓、翼の進化―」
【日  時】2015年12月12日(土)13:30~15:00頃 (13:00頃入場可能)
【会  場】人文・社会科学総合教育研究棟1階 W103 ※総合博物館の向かいの建物です。
【講  師】小林快次(古脊椎動物学)

 勉学の秋、サイエンスでお楽しみください。








by STOCHINAI | 2015-11-16 18:52 | 科学一般 | Comments(0)
 春分の日と秋分の日は休みになるのでマスコミ的にも意識されることが多いのですが、夏至は休みになりませんのでついつい見過ごされることが多いようです。実は明日が公式には夏至の日ということになっていますが、「夏至の瞬間ポイント」は日付が変わってすぐの明日午前1時38分なのだそうです。というわけで、今日と明日が今年で一番昼が長い一日ということになるのでしょうか、個人的には今日・明日が夏至ポイントだと意識しています。

 植物と付き合っているとこの夏至ポイントというのは大きな境目で、世界の見え方がガラリと変わる境目ということを意識せざるを得ない一年のターニングポイントになり、ついついまわりを見る目も違ってくるものです。

 植物にとってはこの日を境に、短日のものと長日のものが花を咲かせるか咲かせないかを決める、文字通り生死を分ける重要な日になるわけで、動物側から見ると想像を絶する重要な境目となるのかもしれません。植物目線で庭を眺めていると、この時期はなにげない光景を見ても、いろいろと感慨深い思い込みをしてしまいがちな「かけだし園芸家」の私です。

 というわけで、今日の目線はちょっとバイアスかかりまくりかもしれません。

 今日、最初に目にしたのは、主の見えないクモの巣でした。

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 クモはもちろん植物の害虫を捕食してくれるヒーローですが、意外と愛されない存在なのが気の毒です。

 私は個人的には植物を種から育てるのが好きなのですが、種をまいたわけでもない雑草がたくましく、いくらでも生えてくるのと比べると、自分でまいた種というものはなかなか育ってくれないものです。

 そんな中でようやく芽を出してくれた種は、傍から見ている方から見ると想像を絶するほどのかわいさがあるものです。

 そんなわけで、親ばかのようにみえることを覚悟で、このところの芽生えをいくつかご紹介します。

 これは、いただいたペパーミントの種から出てきた芽生えです。

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 まわりの培養土の粒と比べていただけるとおわかりかもしれませんが、これはかなり小さな芽生えで、気が付かなければあっという間に枯死させてしまいそうなレベルです。

 それに比べると、こちらのマツバボタンもかなり小さな芽生えなのですが、かなり大きいと思えてしまいます。

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 そして、そういうものから比べると、小学校時代からお馴染みのアサガオなどは「巨大」と言えるほどのものだとわかります。こちらが和もの。

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 そして、こちらが西洋系のものです。

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 それに比べるとちょっと小ぶりですが、ヒャクニチソウもまあまあ大きめの芽生えですね。

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 芽生えばかりではありません。この時期の庭は大騒ぎです。

 こちらは剪定して切り落とした枝を水に挿しておいたゼラニウムの枝です。

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 ハイボール・グラスに挿しておいただけなのですが、この時期の枝からは意外と簡単に根が出てくることがあります。

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 こうなったら、後は鉢に植えるだけ。簡単に繁殖できてしまいます。

 いろいろ花も咲いています。こちらはブラックベリーです。プランターで栽培を始めたのですが、今やそこから外に出て繁殖したものの方が多くなってしまいました。

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 野良ブラックベリーもおいしさは同じです。

 今朝から開き始めたダッチアイリス。

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 夕方には大きく開きました。

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 オランダ由来なのかもしれませんが、「和」を強く感じさせられる花です。


 そして最後のおまけですが、花の土を買った時についてきたおまけの「害虫ホイホイ」というような接着力によって害虫を駆除しますというサンプル品の設置1週間の玄関フード内における成果です。まったく毒物を使っておらず、接着力だけによる駆除なので安全を強調されていた製品ですが、結果はこの極小のカ(蚊)が1匹でした。

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 まあ、使わなくてもいいんじゃないの、という結果だったと思います(笑)。







by STOCHINAI | 2015-06-21 23:03 | 科学一般 | Comments(0)
 情報提供の基本的対象がジャーナリスト(科学技術関連のテーマを扱うブロガーなども含まれるところが新しいと思いますが)であるということもあって、SMC JAPAN (一般社団法人サイエンス・メディア・センター)の認知度はいまいち高くはないという印象を持っています。

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 サイエンス・メディア・センターの活動はイギリスで始まりましたが、オーストラリア、ニュージーランド、カナダに広がり、次いで日本でも立ち上げられたというグローバルなものです。日本では2010年10月にJST(科学技術振興機構)RISTEX(社会技術研究開発センター )の「科学技術と人間」領域(領域総括:村上陽一郎)研究開発プロジェクト『科学技術情報ハブとしてのサイエンス・メディア・センターの構築』(代表:瀬川至朗・早稲田大学大学院ジャーナリズムコース教授)の中から生まれました。

 当然、こうしたプロジェクトには年限があり経済的支援も終わりになります。SMCの活動は基本的にマン・パワーでなされているものですから、最低限でもそうした役割を担う人の生活を(たとえその一部だとしても)支えるサポートがなければ維持することはできません。このままでは今年の8月で活動が続けられなくなるという状況まで追い込まれてしまっているということです。

 そこで現在は上記のリンクをクリックすると、ちょっと悲しいお知らせが現れます。

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 そこに、書かれているSMCリサーチ。マネージャーの田中幹人さんの文章の一部を引用します。
 現在のSMCJは、持続性という大きな難題を抱えています。これまでは、主に「組織の機能構築」プロジェクトに関する公的研究資金にて運営をしてまいりました。しかし、こうした公的研究資金は、新規開発には向いていますが、継続的活動の支援は難しいという特性があります。
 SMCの機能が成熟してきたために、かえって公的資金は頼みにできないという状況になっており、そこで「組織を存続するための資金調達」が重要な課題となっています。そのためのさまざまな努力はしておりますが、現状のままでは、本年8月をもってSMCJの全活動を終了しなくてはならないところまできております。
 政府広報でも担当しているのでない限り、政府からの継続的な支援は得られるはずもなく、ましてやいかなる政治的・経済的組織からも独立して「公平・中立」な立場を貫こうとすると、ますます資金難に陥ることは想像に難くないところです。

 その活動の性質上SMCの活動を支えるためには、「ひも付き」の疑いの生じる私企業から大型の資金援助などを受けるわけにはいかないわけで、唯一の方法は小口の寄付(団体一口5万円、個人一口1万円)ということになります。同じページから賛助会員の申込書が入手できます。

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 とにかく、1日でも長くこの活動をつなげていき、最終的にはサステナブルな組織に育て上げることが、日本にとっての大きな財産になっていくと思います。

 その「証拠」をご覧になりたければ、最近SMCから発信されたサイエンス・アラートの記事のいくつかをお読みいだだければたちどころに理解されることと思います。

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 最新の科学技術関連のニュースに対する国内外の専門科の適切なコメントがギュウギュウ詰めになっているのがおわかりになると思います。SMCを通じて、普通ならば原著論文を読み解ける人でもないとなかなか接することのできない新しく深い科学技術情報に、誰でもが簡単にアクセスできるのです。

 ある意味で、油が乗ってきていてSMCが絶好調になってきている今、これがなくなるのはとてももったいないと感じています。

 いろいろな災害に見舞われ、日本にも「寄付」ということへのリズムができつつある今、有意義な相手先としてSMCもご検討いただきたく思います。

(なお、サイトを回ればわかりますが、私はいちおうSMCの理事という立場におりますので、この記事にもそうしたバイアスがかかっていることがありうることを前提にお読みいただけると幸いです。)







by STOCHINAI | 2015-05-29 19:47 | 科学一般 | Comments(0)

怪奇月食?

 子供の頃、文字を読まず(あるいは読めず)にいたせいで誤解していた言葉がたくさんあります。「かいきげっしょく」などという言葉は、かなり理科のリテラシーが付いてから聞いた言葉だったような気がするので、私個人としては特に問題を感じていないのですが、今の子供達が「かいぎげっしょく」という言葉を聞かされたら、10人中9人くらいまでは「怪奇月食」というイメージを持つだろうと、いつも思います。

 若干のモヤがかかっている感じでしたが、幸いなことに札幌には月の観察を妨げる雲はなく、7時過ぎに始まった月食もほぼクリアに観測できました。

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 これは、午後7時過ぎに月食が始まった頃に撮った写真で、左下の方から暗くなり始めたことがわかります。

 こちらは半分を越えて欠けた頃です。

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 さらに、完全に「怪奇」ではない「皆既」状態になった時間帯の様子です。

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 報道されていたこととはちょっと異なり、完全に暗くなることもなくいつまでも月の左上だけがぼんやりと明るい状態が続いていました。もちろん、真っ暗になった月が赤く見えてくるということもありませんでした。

 しばらく経ってから見にいくと、左下の方から明るい部分が広がっているようでしたので、左上に明るい部分が残ったまま、左下の部分からさらに明るい部分が広がってくるという経緯だったのではないかと思われます。


 また月食とは関係ないのですが、最近このあたりにもヒヨドリがたくさん飛んでくるようになったので、今日リンゴを置いてみたところ、さっそくやってきて食べてくれました。

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 これがヒヨドリがついばんだリンゴのかけらですが、傷んで茶色になった部分を残して、上手に果肉を食べています。なんとなく、このリンゴの様子が今日の皆既月食の月の形と似ているような気がしたので並べてみることにしました。

 そして、さらに関係のないことですが、凍結しながらも玄関で冬を越した2匹のキンギョ(1匹は2冬目です)も元気を取り戻してきたようなので、水槽の水を交換して(正確には新しい水を張った別の水槽に移動)やりました。

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 これから彼らは次の冬まで屋外で生活することになります。






by STOCHINAI | 2015-04-04 22:56 | 科学一般 | Comments(0)
 今日は「チキンラーメン」と「カップヌードル」を開発した、故安藤百福さんの生まれた日なのだそうで、これはもう今日を世界的に「インスタントラーメン記念日」にすべきだと思えるくらいです。

 例によってGoogleも協賛しており、ホームページではアニメ付きのドゥードゥルが表示されます。

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 3分間待つだけでできるインスタントラーメンのアニメが出てきて楽しませてもらいましたが、その後なんどかアクセスする度に異なるパターンのアニメが出てきて、GoogleのSEにはインスタントラーメン・フリークがたくさんいることが推測されました(笑)。

 こちらは掘っ立て小屋の粗末な研究室か?

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 続いて宇宙に行ったカップヌードル。

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 最後は(これが最初か?)、すぐに柔らかくなる乾燥麺の微細な構造を見る安藤さん。

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 今やインスタントラーメンは世界中で作られ、売られていますので、これこそノーベル賞ものだったとも言えそうです。

 これだけだと、あまり情報にもなりませんので、今月配信されたニュートン3月号の記事のご紹介です。

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 好きな人にはたまらない動物の透明標本特集がありました。それぞれの写真をクリックすると拡大します。iPadですから、さらに拡大することもできます。これはどれだかわかりますか?

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 デジタル版ニュートンは、一冊500円ですが年間購読すると3600円と一冊300円になりますのでオススメです。

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 図や写真がインタラクティブに動いたり動画があったりして、それを眺めるだけでも毎号300円は安いと思えています。

 宣伝料はもらっていませんが、いまのところコストパーフォーマンスは悪くないというのが私の感想です。






by STOCHINAI | 2015-03-05 19:28 | 科学一般 | Comments(0)
 今日の午後、うれしいものが届けられました。
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 藍色と茜色のタオルです。まずはしっとりと落ち着いた色に魅せられました。

 送り主はCoSTEPの修了生で、その後研修生もやっておられたSさん。科学技術コミュニケーター養成ユニット・プログラムCoSTEP二期の修了生だったと記憶していますが、CoSTEPの始動よりもはるかに前から天然の色を使った染色を手がけられ、その科学・技術に関して日本の国境を越える活動を続けられていた方で、CoSTEPが裸足で逃げ出したくなるような大物だった方ですが、実に謙虚にCoSTEPに参加され、終了後も研修生として関わりを持たれていたかたです。

 研修生の時には、たまたま私がアドバイザーとして指導をする立場になったのですが、その時にもSさんの活動や報告をただ感心しながら聞かせていただくだけしかできなかったのですが、正直に言ってそれだけでも非常に楽しくエキサイティングな時間でした。

 というわけで、指導などということはおこがましく、Sさんが何をやっておられるかを楽しみに待っていただけなのですが、Sさん達の活動がついに無印良品MUJIで商品化されたというご報告だったのでした。

 商品化されたのは藍と茜の2色です。

 こちらは藍。

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 そして、こちらが茜です。

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 自然の色素を使った染色の弱点は、染めの弱さと色落ちだと聞いていますが、商品化されたということは化学染色に負けないくらいの染めあがりと色落ちしない安定感が達成されたということだと思います。

 まずはそれがコマーシャルベースで認定されたということを評価し、喜びたいと思います。

 Sさん達の活動はアースネットワーク Earth Network というサイトで知ることができますが、地道ではありますが、驚くほど活発な活動を国内・海外でやられていることがわかります。

 タオルを包んだ袋にもロゴが貼られていました。

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 Sさんの染め物は伝統的な染色を現代の生物学・化学の言葉で解釈しようとしているところで、そういう点が私にもわかりやすいものだったので、とても共感しやすかったという記憶があります。

 残念ながら無印良品のサイトをみてみるとすでに茜のタオルは売り切れているようですが、藍はまだ少し残っているかもしれません(昨年暮れの状況?)。というわけで、もはや手に入れるのは難しいものを送っていただき、私個人としてはお年玉年賀状はひとつも当たりませんでしが、それよりは何倍もうれしいお年玉を頂いたような気分です。

 今後もセーターなど、続々と製品として我々のもとに届くかたちになるということなので、楽しみにしたいと思っています。

 まずは、お祝いとお礼を申し上げたいと思います。

 おめでとうございました、そして、ありがとうございました。





by STOCHINAI | 2015-01-24 22:27 | 科学一般 | Comments(0)

日の暮の背中淋しき紅葉哉            小林一茶


by stochinai