5号館を出て

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ブログへ引っ越します

 本日をもって、このつぶやきコーナーを閉鎖します。(これは、引っ越し元へのメッセージですので、翻訳すると「本日からこのブログを正式公開します」です。)

 とは言っても、おしゃべりな私が沈黙できるはずもありません。この小さな枠に囲まれた小さなコラムの中から広々とした新しい空間へと引っ越すことにしました。(つまり、こちらへ引っ越してきました。)

 実は、一月ほど前からこの「つぶやき」とまったく同じものを「5号館のつぶやき」というブログに重複して掲載していました。(このブログのことです。)そちらも、アドレスを知っている人には見ることができたのですが、いちおう「未公開」ということになっておりましたので、検索しても見えない存在でした。

 ブログというものは、世界標準のインターフェースを持っていますので、いったん公開してしまうとどんどんと情報が拡がっていく性格を持っています。また、ブログの標準仕様ではトラックバックという「被引用」と、掲示板のようなコメントという設備が用意されていますので、そうしたものがどのように機能するのかということをいろいろと調べてもいました。

 その間にも大混乱の中で閉鎖に追い込まれたサイトを目撃したりと、不安な材料にも巡り合いました。

 とは言っても、あちこちのブログと木霊のように響き合うトラックバックとコメントのやりとりを見ていると、やっぱりそのブログの醍醐味にわくわくすることもありました。

 今までは、私のつぶやきに対する意見は個人的なメールと言う形でフィードバックしてくるしかなかったのですが、これからはトラックバックと掲示板のようなコメント欄での、かなりスピーディなやり取りが可能になります。

 ただし、私という存在が突然暇になったわけでもありませんので、トラックバックやコメントが多くなってきた時にすべてに速やかに対応することはできないであろうことは今から予想できます。それが、二つ目の不安材料です。

 それにもかかわらず、やってみようという気になった経緯は、去年の12月1日のつぶやき「あなたもジャーナリスト」をお読みいただければ分かるかもしれません。

 大手の新聞やNHKなどのマスコミが機能していないことが明らかになっている今こそ、懐かしい言葉ですが小さなコミュニケーションのツールとしてのミニコミが、今本当の意味で万人の手に渡される時代がようやく訪れた気がしています。

 戦争の足音が聞こえたり、自己責任という名のジコチューがはびこったり、「お金で買えないものなんてない」とおっしゃるドラエモンのような人がもてはやされたり、小学生でも笑い出しそうな「議論」が国会で交わされていたり、異常にたくさんの人がお札をコピーして使ったり、毎日のように女性や子どもを巻き込んだ殺人事件や心中事件が起こったり、大企業の社長が詐欺をしたり、誰が見てもおかしな時代になっているからこそ、誰でもが自分の身近で起こったことに対して、できる限り遠くまで届く声を発することが求められているのだと思います。

 普段はきわめてプライベートな日記を書いている人も、たまには多くの人に訴えたい記事を書くことがあると思います。そんなことがあったら気軽に、あちこちにリンクやトラックバックを張ることで、日曜ジャーナリストになれるのもブログの良いところだと思います。あちこちのブログを散策しては、ちょこちょこと茶々を入れる感じでコメントを入れるのも、また良しです。最後は「みんながジャーナリスト」になれば良いのだと思っています。三日坊主でもかまわないと思います。気が向いた時に、気軽に日本全体に対して意見を発信できる場所ができたのだと思います。

 井戸端議論を、一緒に楽しんでみませんか。
by stochinai | 2005-01-31 22:32 | つぶやき | Comments(2)
 「札幌から ニュースの現場で考えること」に愛媛県警・実名告発した仙波氏の新ポストという記事が載っています。

 マスコミのニュースでも取り上げられていましたが、裏金問題を「告発」した愛媛県警の巡査部長が突然、「鉄道警察隊」から「県警本部地域課通信指令室」に異動命令が出たというのです。

 数日前までは「異動はない」と内示されていたそうですので、誰が考えてもこの異動が告発に関係したものだと思うはずです。逆に、県警がこの告発を真剣に取り上げようと考えているのであるならば、異動しそうな人であっても問題に決着が着くまでは異動を保留するという対応をするのが常識というものでしょう。

 さすがにブログの著者は現役の新聞記者ですから、適切な解説をしてくれています。「通常、通信指令室主任は警部補ポストである。従って、通常なら仙波氏はこのポストに居る間に巡査部長から1階級昇進しても不思議ではない。逆に言えばそういう「昇進」をエサに」巡査部長がこれ以上発言をエスカレートさせるのを阻止しようとしているのか、あるいは裏金作りに協力してこなかったために、これまで昇進がなかったということはないというアリバイ作りのように思える、というのが記事の前半です。

 私はこのニュースを見聞きした時に、反射的に報復人事が行われたのではないかと思いました。告発した人の心理から考えてみると報復人事と言えないこともないかもしれませんが、事実上は栄転だとすると単純な報復人事と断言することはできなくなります。短絡的な思考を反省しました。

 しかし重要なのはそのことではなく、後半です。マスコミではほとんど全く取り上げられてはいませんが「おそらく、いや、間違いなく、本人には空前の嫌がらせが続いているに違いないと思うからだ」という下りです。私もそうだろうとは推測していましたけれども、マスコミに上がってこない限り知ることのできない、一般のニュースよりも遙かに重要な告発の行方です。

 記事の著者は北海道警の裏金作り告発の告発に大きな貢献をした記者です。一連の告発過程の中では、北海道警のOB二人が実名で登場し、さらに大勢の現職警察官が北海道監査委員の特別監査に対し、匿名で真実を語っています。著者は、そうした現場を見ている人です。その人が「その後、こうした道警関係者の人々のもとには、実にひどい手紙やファクスが届いている。・・・・・・・人間、ここまで品性下劣になれるのか、と思うほどの内容である」。そして「想像だが、仙波氏(愛媛県警を告発した人)のもとでも同様のことが起きているのではないか。或いは、これから起きるのかもしれない」と語るのですから迫力があります。

 この話を読んで、イラク人質事件の時の大バッシング大会や、北朝鮮拉致家族が小泉総理を非難した時に起きたバッシング、そしてNHK問題(経費の使い込み、海老沢会長引退、さらに海老沢顧問就任そして辞任:これは個人と言うよりNHKの窓口に意見が送られたものが多かったようなので、ちょっと意味が違うかもしれません)の時にあったという、大量の電話・メール・ファックスによる個人的意見表明を思い出しました。

 様々な事件や人々の意見に対して、国民の一人一人が意見を持つのは良いことだと思います。多くの人はそうした意見を、身近にいる人々と話し合ったりするだけで終わるのだと思います。さらに大きく突き動かされた人は、新聞に投書したり、最近ならばブログや掲示板に書き込むということもありますが、いずれも健全な民主主義下における意見表明の方法だと思います。

 私は、個々人がマスコミなどのメディアから得た情報に対して意見を持った場合には、基本的にはマス・メディアを通じて意見を戻すのがルールだと思っています。

 それが、どうして日本では(外国でもそういうのがあるのかもしれませんが、あまり聞いたことがありません)、事件の当事者に対して個人的に意見を送ってしまうのでしょうか。自分も身元を明かした上で、フェアに意見を伝えたいと思って、そうしている人もいるのかも知れませんが、非難や時には脅迫めいた意見を述べる人の多くは匿名のようです。

 特定に個人に向けて匿名で意見を送りつけるというなどということが、日常的に起こることの原因の一つに、この国に一般市民の意見を適切に吸い上げるシステムがないことがあるような気がします。そうしたシステムを確立するために、マスコミにも大いにがんばってもらいたいとは思いますが、我々市民の一人一人が公共に向けて意見をいう場を自ら作り上げている努力も必要なのだと思います。

 考えてみるとこの「つぶやき」も、私という人間がテロや脅迫などといった不健全な方法での意見表明を阻止するための防波堤になっているのかもしれません(^^;)。脅迫メールや匿名の暴言など掲示板に書いている人も、そんな暇があったらブログでも開設してみると良いのではないでしょうか。責任もくると思いますけれども、意見の重みも匿名メールよりはずっと増すと思うのですが、どうでしょう。
by stochinai | 2005-01-31 00:41 | つぶやき | Comments(1)

イラク選挙

 選挙を控えて厳戒態勢に入るというのも珍しいことだと思いますが、イラクはそうなっているようです。選挙控えイラク厳戒態勢 夜間外出禁止、商店は休業によると、「国民議会選挙を30日にひかえたイラクでは、28日午後7時(日本時間29日午前1時)から全土に夜間外出禁止令が敷かれ、厳戒態勢に入った。外出禁止令は翌朝6時までで、4日間実施される。さらに29日からは、すべての商店が休業し、官公庁も休み。空港、国境の閉鎖も始まった」のだそうです。

 「多くの市民は27日までに3、4日分のパンや缶詰など食糧と水を買いだめし、自宅での籠城(ろうじょう)に備えている」とのことですが、そんな状況の中で家から出て投票所へ行こうという人が出てくるでしょうか。

 あるジャーナリストに送られたバグダッドからのメールにある、「あまりに多くの人々が投票所が爆破されることを怖がっている。私の家族は投票には行かないと決めた」という言葉は真に迫っていると思います。

 国連のアナン国連事務総長がイラク国民に対してビデオ・メッセージを流して、強く投票呼びかけたということですが、無責任ではないでしょうか。投票所に向かったために事故にあった住民に「今回の選挙は暴力や混乱を乗り越える好機となる」などと呑気なことを言うつもりなのでしょうか。国連の責任問題にもなりかねません。

 スンニ派は選挙のボイコットを呼びかけており、もちろん立候補もしていませんので、選挙が成立した場合も選ばれる国民議会の議員はシーア派とクルド系住民ということになります。

 つまり、たとえ形式的に民主的な選挙が行われたと主張したところで、選挙後にテロがなくなることはあり得ないと思います。

 テロに屈しないと叫んでみたところで、選挙反対派が明日の選挙に向けて今までにない最大限のテロを計画していることは火を見るよりも明らかですし、今日も既に多くの爆弾事件が起こっているとニュースが報じています。

 選挙を守るためにイラク治安部隊や米軍など30万人の軍隊がイラク全土に展開するということですが、まさか武器をもって人々を投票所に駆り出すなどということはしないでしょうね。

 選挙が公正に行われるかどうかを監視する国際監視団が30人居るのだそうです。しかし、ニュースによればイラク選挙、監視できず 選管発表と実態は乖離とのことで、「治安悪化などの影響で実際には投票所を巡回する国際監視員が存在せず、中立的なイラク人による監視もほとんど行われないことが分かった」のだそうです。

 選挙をやろうとする側には、意地のようなものがあるのかもしれません。人が死ぬことに対しても鈍感になっているのかもしれません。しかし、冷静に考えると決して引き合わない選挙を強行するのは、幻の大量破壊兵器を追って始めた戦争の尻ぬぐいとしては、やめられないということなのかもしれません。山本・ブッシュ・リンダですね。
by stochinai | 2005-01-29 18:04 | つぶやき | Comments(0)

パワーポイント症候群

 本日、博士号審査の最終試験がありました。制度として博士号授与は、3月、6月、9月、12月と4回あるのですが、学部の卒業や大学院修士過程の修了と同じこの次期に申請する人が多いので、春の審査会はなかなか大変なのです。生物科学専攻(生物)としては、本日9人の審査がありました。ひとり約30分で、およそ5時間かかりました。

 最終試験を英語で言うと final defense、最後の防衛です。博士論文に投げられた、すべての疑問・質問・反論に答えることができなければ、審査によって不可となる可能性があることになっています。しかし、この30年間くらい私が実際に見てきた最終試験で、失敗した人はひとりも見たことがありません。ただし、いい加減に審査をしているというわけではなく、たくさんの段階をクリアすることができた人だけが最終試験を受けることができるので、ここまできてダメだしされる人がいないということだと思います。石を投げれば博士に当たると言われるくらい博士が増えてきて、博士の重みが昔に比べると相対的に軽くなっているとしても、博士論文の提出はそれほどイージーなことではありません。

 さすがに今どきですので全員がノートブックを持参して、パワーポイントやキーノートなどのプレゼンソフトを駆使しての発表です。ムービーやアニメなどが取り入れられていることも、全然珍しくなくなりました。

 タイミング良く、今日の理系白書ブログにも、PPT症候群という記事が載っていました。「最近はシンポジウムでも講演でも、パワーポイント(PPT)を使う人が増えた。かくいう私も、これに頼っている。自分が伝えたいことを、整理して伝えられる点は、聴衆に親切だ。何より、『間』がもつのがいい。話術の拙さを補える。聴衆がスクリーンを見てくれるから緊張しなくて済む、というメリットもある」とのことです。

 ひととき問題になった、機器つなぎ換えの後で映像が出てこないというトラブルも、ソフトとハードの改良により、だんだんと少なくなってきました。今日は、ちょっとありましたが、機器やソフトのトラブルというより、人間の緊張に由来するものだったようです。(笑、汗)

 最近は高校生でも、パワーポイントなどを使いこなせる人が増えてきています。全学教育でも、学生にプレゼンテーションをさせるとOHPや実物投影機などに混じってフロッピーディスクやメモリースティックでパワーポイントファイルを持ってくる学生も出てくる時代になりました。しかし、最近のノートパソコンにはフロッピードライブがないものが多いということを知らなかったり、先生がパソコンを持ってきていない可能性などを考えずにフロッピーだけを持参するなどという様子を見ていると、不安になります。彼らは、たとえパワーポイントが使えたとしても、さまざまな状況を想定して、未来を予測し危機管理するなどということがあまりできていないことも知るのでした。(幸せに育てられてきたことも感じます。)

 というわけで理系白書ブログのタイトルの「症候群」でも、パワーポイントを使う危険性を書いているのかと思ったらそうではなく、「ラップトップとプロジェクターをつなぐケーブルを忘れたことに気づき、目の前がスーッと暗くなった」という、あまり本質的ではないトラブルのことが書いてあったのでちょっとがっかりでした。

 さまざまなところで言われていることですが、パワーポイントの恐ろしさは、そこで伝えられる内容とはまったく関係がなく、どんなものでも形だけは様(さま)になってしまうことだろうと思います。

 話を聞かずに、見ていると「おもしろい」プレゼンはとても多くなっているのですが、よくよく話を聞いていても、中味がまったく空疎だったり、言いたいことがまったく伝わってこなかったりというものがやたらと多いのも事実です。特に、文字や画像の出し方にアニメを駆使したものにろくなものがないことが多い、という傾向はありそうです。

 逆に、ソフトの特徴を生かし切って、非常に印象強い説得力を持った発表があることも、また事実です。そういうものに限って、画面提示の修飾テクニックは抑制の効いたものになっています。

 つまり、ソフトとしてのパワーポイントの使いこなしを学ぶ前に、しっかりとしたコミュニケーション技術を身につけることが大切なのだろうと思います。それがあれば、パワーポイントという提示技術を効果的に使うことは簡単なことなのだろうと思います。

 振り返って、コミュニケーション技術が何のために必要なのかを考えると、自分が伝えたいことがあるということが前提になることがわかります。主張がないのならば、コミュニケーション技術は単なるゲームになってしまうでしょう。パワーポイント症候群とは、伝えたい内容ではなく伝える方法が主役になってしまう病気のことなのだと思います。

 #まだまだ手探りでブログの練習をしています。この記事を理系白書からのトラックバックにしようと情報を送ってみたのですが、失敗したようです。マイクロソフトネットは、見知らぬヒトからのトラックバックは受け付けないのかもしれません。それとも、こちらが公開していないのでダメなのかな?良くわかりません。
by stochinai | 2005-01-28 23:37 | コンピューター・ネット | Comments(0)

静かな学長選挙

 北大の学長が総長と呼ばれるようになったのは、それほど昔の話ではありません。それまでは学長と呼ばれていたものが、当時のH学長が東大や京大では学長のことを総長と読んでいるので、(「自分もそう呼ばれたい」とまで言ったかどうかは定かではありませんが)同じ旧帝大の北海道大学でも学長のことを総長と呼ぶことにしたいと提案し、あっさり決まってしまいました。

 学長と総長とどこが違うのかは、いまだにわかりませんが北大が自分で総長と呼ぶことに決めたら、新聞などでもそのように呼んでくれるようになったようです。学長に比べ偉そうに響く総長ですが、ヤクザとか暴走族でも親分を総長と呼ぶことがあるようなので、私は個人的には好きではない呼び方です。だいたい、中味の変更なしに昨日まで学長と呼ばれていた人が、次の日から総長と呼ばれるようになったといういきさつも気に入りません。

 というわけで、私は今でも総長という名前に馴染んでいないのですが、公告が回ってきました。「第一次候補者にかかわる所見等の送付について」という文書です。(学長は総長と呼ぶのですが、副学長は副総長とは呼ばないのも、不思議です。)

 それによると「公示によりすでにご承知のことと思われますが、来る2月1日(火)に時期総長候補者の選考に係る学内意向聴取(投票)が実施されます」とのことです。

 今年の学長選挙はいつになく静かだと思っていたら、どうもいつの間にか選挙はなくなってしまっていたようです。「当該意向聴取は、総長選考会議委員による投票に先立ち、同委員が参考とするために行われる重要な手続きであります」とのこと。つまり、我々が2月1日に投票するのは、学長候補者の意向調査(人気投票)に過ぎないということでしょう。

 その投票の結果を、参考にするのかしないのかはさておき、その後に「選考会議による選考」というものがあるようで、そこでの投票が学長を決めることになると思われます。今日のニュースで、東北大学では学長選挙が廃止になると大々的に報じられていますが、我々が投票できる「学長選挙」も人気投票にすぎないのだとすると、北海道大学でも学長選挙が廃止になったと理解できます。

 で、そこで出てきている第一次候補者というのがまたまたふざけていて、現職の学長であるN先生と、副学長のF先生でした。(補足:F先生は今は副学長ではなく、博物館長・獣医学部長でした。【2006年11月にさらに訂正・補足】1997-1999、総長補佐;1999-2001,獣医学研究科長;2001-2003,副学長(なんで「副総長」じゃないんでしょう?^^);2003-現在、博物館長、でした。お詫びして、訂正します。)

 どちらも現執行部の方で、副学長の方が反執行部だということなのかもしれませんが、そのふたりのうちから次期学長としてふさわしい方を選べという択一問題は、入試ならば解答なしと言われてしまいそうなチョイスです。

 どおりで学内が静かなわけでした。

 現学長が選ばれた最後の学長選挙の時には、もう少し学内に活気があったことを記憶しています。その時には、現学長は国立大学法人化反対をはっきりと掲げて当選したことを記憶しています。今回、候補者になった副学長はその時にも推薦を受けたのですが候補になることを自ら辞退されていた方です。

 その後、学長は粛々と法人化を推進し、副学長も一緒に行動していたのだと思っていましたが、実は呉越同舟だったということなのでしょうか。

 それにしても、どちらが新しい学長になったとしても、北大の方針が劇的に変わるような気はしません。

 そもそも、こんな「選挙のようなもの」で新しい学長を決めるというセンスがどうも理解できません。法人化したのだから、下々のものが経営陣に口を出すなというのなら、「選挙のようなもの」もやめてしまったほうが良いのではないでしょうか。
by stochinai | 2005-01-27 23:27 | 大学・高等教育 | Comments(0)

書斎を修理に出す

 愛用していた移動書斎の Toshiba Dynabook SS S8 をついに修理に出しました。

 去年の9月はじめにモデムが使えなくなってから、カード型モデムを入れたりしてだましだまし使ってきましたが、最近になってタッチパッドでスクロール(縁の金属を触りながら動かすと画面が上下や左右にスクロールする)機能がダメになったり、さらには液晶の上部にドット落ちや常時点灯ドットがたくさん現れるなど、いろいろ調子が悪くなってきていました。あちらこちらに障害が多発するというのは、人間で言えば老化現象というところなのかもしれませんが、一度ドック入りさせねばとずっと思っておりました。

 講義やセミナーなどの年度内スケジュールが一段落したこともあり、思い切って修理に出すことにしました。

 買ってから、まだ1年半くらいしか経っていないのですが、毎日リュックで背負って自宅と大学を往復するという過酷な使用方法に耐えられる機種ではなかったのかもしれませんが、ともかく正常状態に復帰してもらってから、その後の使い方を考えようと思っています。

 修理に出す前に、まずはプログラムやシステムを除き、ハードディスクの内部をすべて外部ハードディスクにコピーしました。基本的にはマイ・ドキュメントの中味です。しかし、メールソフトの鶴亀はCドライブに TuruKameData というディレクトリを勝手に作り、そこにすべてのデータが入っていたりしますので、それもコピーしておかなければ、過去のメールが失われる恐れがあります。

 修理に出すに当たって、それより何より心配だったのは、ハードディスクの中に個人に関する情報の入ったファイルがあることです。毎日のように起こっている個人情報流出による事件を考えると、修理に出す時にはそれらを削除しておかなければならないと、つくづく思いました。メールはもちろん個人情報の塊なので、ディレクトリごと消しておきました。

 その他に、アドレス帳やシリアルナンバー控え、さまざまな私的文書はあちこちのディレクトリに分散して入っています。できる限り消したつもりですが、チェックのし忘れがないとは断言できません。何10ギガバイトなどというデータの中に何があるかなどということを、人間ひとりの脳で管理しきれるものではありません。不安になります。(それに、消したつもりになっても普通にはアクセスができなくなったというだけで、実はデータのほとんどはそのまま残っているのです、、、。)

 これほど大容量・高性能になったノートパソコンを修理に出すということは、自宅の書斎の中の一切合切を入れたままに、大工さんを入れて家のリフォームをお願いするようなものだと思いました。

 大工さんなら、素性のわかった人がひとりかふたりでしょうし、横で家族が「見張って」いることもできるし、信頼関係がある業者が相手ならそれほどの心配はないかもしれません。

 しかし、パソコンの場合には修理に出してしまった後は監視することがまったく不可能ですので、かなり気持ちの悪いものだと(出してしまってから)つくづく思っています。修理の下請けがあるという噂も聞いたことがあります。

 磁気カードならば5秒で情報のスキミングができるということですから、修理業者がその気になれば、修理を依頼されたコンピューターのデータをどんどんと蓄積することも可能です。優秀な検索ソフトを使えば、修理に出されたあらゆるコンピューターの中から「金になる」データを探し出すことも簡単なのかも知れません。そういうことをやっている「修理業者」がいないとは断言できません。

 医者や公務員などは、業務上得た情報の内容に関する守秘義務があります。そういうところで使っているコンピューターを修理するケースもたくさんあるに違いありません。私はもはや公務員ではありませんが、学生に関する個人情報なども持っておりますので、外に出ないように気を付けているつもりです。しかし、コンピューターが立ち上がらなくなって修理に出す場合などは、バックアップやデータの消去もできないのですから、データ機器の修理業者などにもそうした法的規制をかけておく必要はありそうな気がします。

 こういう時には流出したことがわかるような「おとりのデータ」を忍び込ませておくと良いんでしょうか?ともかく、今回関係すると思われる生協と東芝さん、事故が起こらないように、よろしくお願いします。
by stochinai | 2005-01-26 20:57 | コンピューター・ネット | Comments(0)
 我々はこの国では、内部告発をした人間は告発された側から、人事などについて報復をされることがあるだろうと思っています。それは、正しくないことだけど、あるに違いないと思っています。

 一方で、公益に資する内部情報の通報は正しいことなので、告発した人が不利益を被らないようにということで、公益通報者保護法が作られたのだと思います。しかし、この法律の施行は2006年4月ということですし、法律の内容自体も通報者はまず内部に通報、続いて行政機関者に通報、それがダメだとなってはじめて外部へ通報しても良いという、考えようによっては通報を阻止するように作られた法律のようにも思えます。そのあたりの事情については、私が書いた書評『内部告発の力 公益通報者保護法は何を守るのか』および、その本をお読みいただけるとわかります。

 そのような状況下で、先日NHKを内部告発したチーフ・ディレクターと、愛媛県警を内部告発をした現職の巡査部長さんのことを心配している方も多いと思います。

 一般的に言うと、会社や警察という組織を守るという立場からすれば、内部告発は組織の統一性を壊すものですから、組織という立場に立った人から嫌がられるのは理解できます。

 しかし、組織と正義(倫理)の論理が対立した時に、どちらを選ぶかは個々の人間に任されていることだと思います。

 組織を守り、組織のために一所懸命働く人が、組織の中でどんどん昇進していくのは、ある意味で当たり前のことなのかも知れません。しかし、組織が全体として悪あるいは犯罪を行っている時には、そのような組織を守ることのできる人とできない人が出てくると思います。

 そのようなことのできない人(つまり正義感や倫理観が、金銭感覚や上昇志向などに勝っている人)は、黙って組織を去るか、内部で論争するか、外部へ告発するかという選択を迫られることになります。

 正義感の強い人は、黙って去ることはできないでしょう。そして、間違いなく最初のうちは、組織内部においてさまざまなシチュエーションで闘ってきていると思います。

 その上で、もはや内部からの改革に望みがないという段階に達して、内部告発に踏み切ったのだと推察されます。もちろん、そのような行動を取るからには、組織内部での順調な昇進や昇級などに対するあきらめは、覚悟しているはずです。

 今回のような場合、彼らの内部告発によって守られるのは、我々が供出した視聴料という財産であり、警察を運用するために使われる税金です。そういう意味では、彼らの行動によって利益を得るのは、我々一般の国民です。

 だとするならば、彼らを守るべき責任は利益を受ける我々にあるのではないでしょうか。報復人事は当然あるだろうなどと、寝ぼけたことを言っていないで、そのようなことをさせないような圧力をかけることは、我々利益を守ってもらった人間の義務ですらあるのではないでしょうか。彼らを見殺しにしてはいけないと思います。しっかりと見張って、理不尽な報復が起こらないようにしたいと思います。

 「世界が見ている。恥ずかしいことはするな。やったら、北朝鮮を非難できなくなるぞ」だと思います。
by stochinai | 2005-01-25 22:56 | つぶやき | Comments(0)

日曜日の朝

 日曜日の朝、起きてみると50センチくらい新しい雪が積もっていました。

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 結局、日曜日の昼頃には1メートル20センチくらいの積雪が記録されていたようです。今日も雪は降っているのですが、湿った雪なので積雪はどんどん低くなり、積雪は1メートルを出たり入ったり。

 雪に埋もれていることには違いありませんが、日々様子が変わる今の札幌です。
by stochinai | 2005-01-24 22:55 | つぶやき | Comments(0)

初犯を防止せよ

 性犯罪の再犯をどのように防止するかをめぐっては、いろいろな意見があります。私も、12月30日1月6日18日と書いていますけれども、もちろん結論を出せているわけでもありません。

 そんな中、アメリカ生活の長い読者の方からメールを頂きました。すでに、メーガン法などを肌で感じておられる方のご意見ですので、貴重です。一部を転載させていただきます。

 「NY(ニューヨーク)在住中に私が実際に経験したメーガン法の施行例では、『最近、あなたの近所に第○級の性犯罪前科者が引越してきました』というレターが届きます。犯した犯罪の凶悪性によって、前科者の記述がかわりますがそれほどでもない、のは『白人、○才代の男性』から最も(というかこれ以上具体的な記述はないと思いますが)詳しいのは実名と現住所(アパートNo.まで)です」。

 すごい生々しい現地報告だと思いました。実際に、我々の生活の場にそのような情報が届けられることを考えてみると、これは簡単なことではないと考えさせられます。

 しかし、向こうではその情報はクールに受け止められているようです。「NYですごく意外だったのは、誰もとりたててこの話題を口にしない、というか(乱暴に言えば)どうってことない、という感じでした」という下りを読んで、あちらとこちらの「文化の差」の大きさを感じさせられました。

 法律というものは人間の社会の中にあるものですから、その社会の持つ文化が違う場合には同じ法律でも、ずいぶん違う意味を持ってしまうのではないかと思えます。「日本では、そういう情報を公開された地域住民が相当動揺することが予想されます」には、私も強く同意します。

 それより何より、次の文章はまったくその通りだと思いました。「再犯防止はもちろん大切ですが、警察には初犯防止にも目をもっと向けて欲しいですね。誰か犠牲者が出てからの法律なんて、じゃあその最初の犠牲者を守る手だてはなかったのか?とつっこみたくなります」。この視点は当たり前すぎるのであまり話題にならないのかもしれませんが、もしも再犯防止に努力するのも初犯防止に努力するのも、それほど労力が違わないのだとしたら初犯防止をこそ第一に考えるべきとの意見は、全くの正論だと思います。

 では、どうやって初犯を防ぐのか。その鍵は未遂事件への徹底的な対応だと言います。

 現在の未遂事件がどのように扱われるかは、事件へと発展した(しかも大きく扱われるのは最悪の殺人事件などのケースばかりです)いろいろな実例が教えてくれます。第一に警察の対応が不誠実なことが多すぎるようです。「あなたはどんな服を着ていましたか?」「そうですか、お気の毒に。でも何もなくてよかったですね。ハハハ」「被害届を出してもらわないと、こちらは動けないんですよ」「こっちだって忙しいんだから、大したことじゃないことで被害届は出さないで欲しいんですよね」などなど、警察にも大いに考え直してもらわなければならないと思います。

 次は住民の協力です。それが、まったく期待できないとすればメーガン法などの登場を願うしかないということなのかもしれません。

 日本も最近は「自己責任」とやらで、自分の身は自分で守れという風潮になってきているのですが、そうであるならば政府はいりません。警察もいりません。もちろんNHKもいりません。そうであるなら税金や、視聴料を払う必要はないはずです。その上で、自己責任と言われるのならまだわかりやすいと思います。

 税金や視聴料を払っているということは、総理大臣以下の公務員、および国営放送職員は、その見返りとして我々を守り、我々にサービスする義務を持っていると言うことです。国民を守らないなら、政府も自衛隊も警察もいりません。公務員というのは civil servant 市民の家来なのですから、えらそうに「お上」などと思ってはいけないのです。
by stochinai | 2005-01-24 21:52 | つぶやき | Comments(0)

ついにNo1!

隠れた宝石?

 記念の一枚というところでしょうか。

 7位、4位と動いてしまうと気になるもので、ついついまた覗いてしまいましたところ、なんとあっさりと1位になっていました。

 K倉先生が「そのうち1位になるんじゃないの」と言われた時には、「まっさか~」と大笑いしていたのですが、まさかが現実となりました。

 この先、何があっても「世界一」なんぞという称号を頂くことはないでしょうから、大事にとっておくことにします(^^;)。
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 でも、何だか自分達のことのような気がしないのはどうしてでしょう。
by stochinai | 2005-01-24 18:17 | 生物学 | Comments(0)

青鬼灯 秘かに育ち 居りにけり      中島たけし


by stochinai