5号館を出て

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手稲の嶺黄昏こめぬ

 日が落ちると、ジャケットなしではつらいくらい寒くなってきました。

 札幌に西にそびえる手稲山(ていねやま)の山頂にはたくさんのアンテナが立っており、札幌の西を示すランドマークになっています。夏の間は石狩湾に落ちていた太陽も、最近は手稲に落ちるようになってきました。そのせいもあって、日が一気に短くなってきた感じです。理学部5号館の私の部屋から見た光景です。
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 北大関係者ならば、この光景をみると恵迪寮歌「都ぞ弥生」の二番を思い出すのではないでしょうか。



豊かに稔れる石狩の野に 雁遥々沈みてゆけば

羊群声なく牧舎に帰り 手稲の嶺黄昏こめぬ

雄々しく聳ゆる楡の梢 打ち振る野分に破壊の葉音の

さやめく甍に久遠の光り

おごそかに 北極星を仰ぐ哉

 漢字の読みがあっていないと、雰囲気が出ませんので、失礼かとは思いますが、ルビ入りも載せておきます。


豊かに稔(みの)れる石狩の野に 雁(かりがね)遥々(はるばる)沈みてゆけば
羊群(ようぐん)声なく牧舎(ぼくしゃ)に帰り 手稲(ていね)の嶺(いただき)黄昏(たそがれ)こめぬ
雄々しく聳(そび)ゆる楡(にれ)の梢(こずえ) 打振る野分(のわき)に破壊(はゑ)の葉音(はおと)の
さやめく甍(いらか)に久遠(くをん)の光り
おごそかに 北極星を仰ぐ哉(かな)

by stochinai | 2006-09-30 17:46 | 札幌・北海道 | Comments(0)

脇が甘すぎる野党議員

 足腰がガタガタに弱そうな安倍政権が誕生した初日から、松岡農水相があやしげなコンサルティング会社からパーティ券代として100万円を受け取っていながら、政治資金収支報告書に記載していなかったということで記者会見で謝罪するという醜態があり、予想通り美しい国を目指す美しくない内閣であることが露呈しております。

 我が伊吹文明文部科学大臣も、第2次森改造内閣で国家公安委員会委員長兼防災担当大臣を勤められた方ですから、今後の文部行政の舵取りもハードなものになることが予想されます。実はこの方が国家公安委員長だった頃に、今回官房長官自民党幹事長をやっておられる中川秀直さんが同じ第2次森改造内閣の時にも内閣官房長官兼沖縄開発庁長官だったことを覚えていらっしゃるでしょうか。それが自宅の愛人と撮った写真が流出したり、かなりダークなスキャンダルの噂にまみれて辞任に追い込まれたという「事件」がありましたが、その時に刑事告発を逃れたのが伊吹文明さんのおかげだったという説を昨日のTBSラジオで勝谷誠彦さんがおっしゃっていました。勝谷さんによれば、今回の文部科学大臣就任は中川さんからのその時の「お礼」なのだそうです。

 あれだけのスキャンダルで辞任した同じ人が、また官房長官要職に返り咲くとは想像できませんでした。我々国民はなめられているということでしょうか。

 というわけで、今回の内閣はこの先かなり続々とスキャンダルが出てくる気配が満載の、かなりもろそうな内閣ですから、野党にとっては突っ込みどころ満載の楽勝ターゲットと言えそうなのに、民主党のホープとして期待されている細野豪志衆院議員と、今週からメンバーを一新したNEWS23のフィールドリポーターに抜てきされた山本モナさんが不倫現場をフライデーされるという大失態が発覚してしまいました。

 辻本清美さんの時もそうでしたが、まったく同じことをやっても自民党議員の場合は追求も甘い上に鉄面皮の輩が多いのでそれほど大騒ぎにならないでうやむやになることも多いのですが、野党議員それもやり手の議員がやった場合には何千倍もの攻撃が恥知らずな自民党議員からこれでもかこれでもかと繰り返されます。

 国民の失望も大きいですから、野党の議員は簡単に葬り去られてしまいます。辻本さんの時も「なんでや!」と叫んでいましたが、それが現実なのです。筋は通りません。

 何回も繰り返されていることですから、野党議員だってそんなことはわかっているはずだと思うのですが、いまだに続くこの脇の甘さはなんということでしょう。人間ですからプライベートでいろんなことがあるでしょうが、有名人であることを自覚するとともに、与党側の人間が四六時中虎視眈々と野党議員のスキャンダルを探しまくっているということを忘れないでいただきたいものです。秘密でできないのなら不倫もあきらめてください。

 野党議員ひとりがスキャンダルにまみれるたびに、自民党政権の崩壊が大きく遠のくように感じられます。そういう意味では、こんなつまらないスキャンダルで失脚するということは議員個人の失敗ではなく、野党に期待する国民に対する裏切り行為と言わざるを得ません。

 野党のみなさん、お願いですから自民党を利するようなスキャンダルだけはもう勘弁してください。
by stochinai | 2006-09-29 23:25 | つぶやき | Comments(4)

767と777

 昨日、朝8時の便で神戸に飛んで、今日10時40分の便で帰ってきました。札幌へつくなり、5分くらいの休憩を取る時間がやっとで、全学教育「進化するコアカリキュラム」最終年度報告書作りの編集委員会に参加しました。お察しのとおり、編集委員会などというものに出ると、どっさりと宿題をもらうものです。なんか、笑うしかない感じです。

 というわけで頭が働かないので、昨日神戸空港で撮った飛行機の写真で本日のエントリーといたします。

 まずは、乗って神戸に着いたボーイング767-300ポケモン機です。
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 クリックするとかなり大きくなります。

 そのとなりに、JALのボーイング777-289です。この位置から撮れるのは珍しいと思います。
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 機体番号も確認できるので検索してみて驚きました。この機種の写真がこんなにたくさん撮られているのです。

 AIRLINERS.NET

 そして、さらに驚くことに、この機が昔はJASのものだったことや、何度も塗り変わっていることもわかります。しかも、途中でJASとJALの両方のロゴが機体に描かれていた時期があることもわかります(2003年12月)。

 これからは、機体番号に注目ですね。
by stochinai | 2006-09-28 21:39 | つぶやき | Comments(6)
 今日は神戸にいます。今回は一泊だけで、朝には札幌に帰ります。今月12日から始まったロード生活は明日28日でようやく一区切りになりますが、その間1日中札幌にいることができたのはたった4日間だけでした。

 その時間を含め、私が大阪大学の事件について最初のエントリーを書いた9月7日から27日までの20日間に、このサイトに35000近くのアクセス(PV)がありました。もちろん、大阪大学関係のエントリーはたった3編ですので、すべてのアクセスがそれらに対するものではありませんが、それでも延べ数で万単位の方が読んでくださったのだと思います。

 しかし、その3編に対していただいたトラックバックやコメントは数十に過ぎません。ということは、99%以上の方がただ静かに読んでくださっているということです。その行儀の良さに対しては、もちろん感謝の気持ちが大きいのですが、反面私の考えに対してあるに違いない反論や批判、時には非難や怒りの気持ちなどが伝わってこないというもどかしさも感じます。

 私の書くことなど、ある意味で非常に狭い見識から書かれた、偏見に満ちた一方的な意見にすぎないと思いますので、それに対して読まれた方の大多数が同意しているとはとても思えません。

 わざわざ読んでくださっているのですから、ブログやネット上の情報など取るに足らないと思っていらっしゃる方はそれほど多くないと思うのですが、なぜ気軽に意見を書いていただけないのかを考えてみると、研究者をとりまく環境で仕事を得ようと思っている人が意見を言いにくいという現実がここにまで引きずられているのかもしれないと感じることもあります。

 もしも、そのようなことを思って書きたいことも書かないでおられる方がいらっしゃいましたら、匿名でかまいません。一回限りで使い捨てるハンドルネームで結構ですので、どんなご意見でも書いていただけると大変に嬉しいです。

 今回の大阪大学の事件では、調査委員会が今までになく緻密な調査を行い、教授のねつ造を証明し、懲戒免職処分へと導くことができました。このことは、今までの大学や研究機関で起こった同様の事件のようないい加減な調査や処分ではすまないところまで自分たちが追い込まれてきていると、研究者側が認識してきたことを意味していると考えることもできます。しかし、多くの人が指摘しているように、助手の方が自殺されたことと今回の事件の関係を解明するという意味ではまったく不十分な報告しかされていません。

 ここでもう一歩大阪大学を動かして、自殺の真相すなわちそこに論文のねつ造や教授がどのようにかかわっているのかを明らかにさせるためには、たくさんの人々の声が巻き起こることが必要だと思います。

 大阪大学の関係者も、毎日目を皿のようにしてあちこちのブログを読んでいると思います。それを考えると、ひとりでも多くの人が、ブログのコメント欄を通じて自分たちの声を挙げていくことは無駄にはならないと思います。

 たとえ短いコメントでも、うねりのように次から次へと書き込まれていけば、関係者も無視し続けることはできなくなると思います。

 それを信じて、書きましょう。たった一言ずつでもかまいません。このブログでなくてもかまいせん。何万人もの一言コメントがあちこちで小さな火の手となって、大阪大学を包囲してくれると思います。
by stochinai | 2006-09-27 23:52 | つぶやき | Comments(21)

人事委員会の責任

 内閣が新しくなったようですが、それよりも前に安倍さんがすべきだったことは、国会解散と総選挙だと思います。小泉さんは、総選挙の洗礼を受けていますから首相として、選挙という手続きによって国民に支持されたということは言えると思いますが、自民党の中で総裁が変わったこととその総裁が国民に首相として支持されているかどうかはわからないわけですから、筋としてはやはり国会解散総選挙をやって、改めて総理大臣として国民に信を問うのが適切だと思います。国会が代議員制の国民投票であるという解釈も成り立たないわけではありませんし、小泉政治を完全に継承するので、首相がだれであっても政策方針は変わらないというのであれば、まあ次の選挙までのつなぎ内閣というのなら、これはこれで良いのかもしれません。

 それにしても、内閣というものは変わるたびに頼りなく思えてくるのは、こちらが歳をとったせいばかりとも言えない気がします。とりあえず、やってみなければわからないという意見も正論でありますので、新しい内閣には良い政治をお願いしたいところです。よろしくお願いします。

 さて、先日来日本の大学・研究現場を不安に陥れている大阪大学論文ねつ造および助手の方が死に追いやられた事件ですが、当の研究科に置かれた研究公正委員会の調査報告書および研究科長の近藤さんの談話「真理を探究する科学研究の公正な発展のために」を読むと、論文のねつ造に関しては、それなりに素早く適切な決着を付いたと感じられます。

 報道によると研究科教授会は、杉野教授を懲戒解雇とする処分案を決め、本人に通知したようです。今までは、論文ねつ造が明らかになったケースでも、短期間の休職処分くらいしか出されないのが日本の大学のやり方でしたから、それに比べるとまあ妥当なところだと思います。

 しかし、この問題が大きな波紋を起こしているのは、論文ねつ造よりもそれを告発した助手の方が自殺をしたということなのですから、それに対して論文ねつ造との関連が見いだせなかったからといって、これで幕引きになるのだとしたら、せっかくの調査委員会報告や研究科長のコメントに対する前向きの評価は失望へと変わることになるでしょう。

 前のエントリーのコメント欄にも書いたように、教授の論文ねつ造と助手の方の死に関係があると思っている人の方が圧倒的に多いという状況は否定できないと思いますので、その件を明らかにするための主に第3者からなる調査委員会を発足させていただけないものでしょうか。

 それと、もう一つ提案があります。それは、問題の教授を選出した人事委員会を再招集して、その方達に教授を選出した過程に問題はなかったかどうかを点検評価してもらいたいということです。そもそも大学の人事は、ほとんどの場合が研究者のみで構成された人事委員会で行われ、選考結果は明らかにされますが選考の過程が明らかにされるなどということは聞いたことがありません。逆にいうと、人事委員会が公正な人事をやっているかどうかをチェックするしくみが事実上ないということです。

 確かに、その後問題が起こらなければ、その人事は成功だったということになりますので、人事委員会の評価は可となると思いますが、今回の教授を選考した人事委員会の評価はとりあえず不可だと思うのです。だからといって、その人事委員会のメンバーをいきなり処分するというのも酷な話だとおもいますので、教授を選考した人事委員会がきちんとした人事を行っていたかどうかについてメンバーに弁護の機会を与えるという意味においても、選考過程を再調査して欲しいと思います。

 大学の人事委員会の不透明性については、それこそ大学の伝説あるいは7不思議のひとつとして、現場に近い人間にはあまりにも普通のこととして考えられていることです。今回の助手の方の死に関しても、ひょっとすると大学の人事における不透明性(助教授以下の人事は、当該講座の教授がすべての権限を持っている場合が未だに多いのです)も関係があるかもしれません。

 研究科長である近藤さんの談話の中にある「研究室の閉鎖性の排除」や、「調査の公正性の保証」に加えて、大学内における人事も是非とも透明にしていただきたいと思います。

【トラックバック送付先】
 大阪大学大学院生命科学研究科からの報告書
 大阪大論文ねつ造:教授は懲戒解雇
 大阪大学大学院生命機能研究科「調査報告書」の外部公開を歓迎
 Natureの糾弾に阪大はどう応えるのか
 Just say No
by stochinai | 2006-09-26 20:19 | 大学・高等教育 | Comments(5)

札幌へ

 松江駅前のベンチに誰が忘れたのか、いかにも秋らしい忘れ物です。
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 帰りの飛行機もずっと窓際だったのですが、ラッキーなことにまた富士山を見ることができました。富士山は静岡側から見るのが美しいという言葉を実感しながら、まるで水墨画のような美しさにずっと見とれていました。雲のかかり方などは、よく絵の題材になっているものがウソではないことを証明しています。あまりにも美しいので、できるだけ大きいまま載せておきます。
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 クリックすると800x600のサイズになると思います。

 本州の北端あたりにも、美しい高山があります。行きの時にも気になっていたのですが、どうやら青森の名山、岩木山のようです。こちらも同じ大きさで載せておきます。山頂に噴煙のような雲が見えますが、良く出るのでしょうか。グーグルマップで「岩木山」を検索してみても、同じような雲が山頂からわいている衛星写真が出てきます。
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 特に、狙ったわけではないのですが、来年の動物学会はこの山の麓にある弘前大学で開催される予定です。
by stochinai | 2006-09-25 23:59 | つぶやき | Comments(2)

さらば松江

 ようやく動物学会の全日程が終了しました。今日の午後は、動物学広場と言って、地元の子どもに動物学を広報するための催しものがありました。簡単に言ってしまうと、動物と遊んでもらう企画です。私も動物を見たり触ったりするのが好きなものですから、毎年こっそりと見にいっています。今年の収穫は、袋(卵嚢)の中で発生して、動いているサメの赤ちゃんでした。固定標本や写真や動画は見たことがあるのですが、生きたものを見たのは初めてです。すごい。

 あとは、サメの子どもを自由にさわれるコーナーとか、小学生には受けそうなものがたくさんありました。遊ぶ方は楽しいのですが、こういう企画を準備するのはほんとうに大変なのです。ほんとうにご苦労さまでした。

 さて、動物学広場がまだ続いている島根大学を後にしましたが、ここでは土日のバス運行が極端に少なくなっていますし、連日の学会ですっかり運動不足になってしまっているので、ホテルまで歩いてみることにしました。この町も基本的には碁盤の目になっているので、何となく歩いていてもいずれは目的地にたどりつけると、札幌住まいの私には思えたことも理由の一つです。

 民家の庭先を眺めながら歩くと、人々の生活が見えてくるのも楽しいものです。ある家の玄関先でおもしろいものを見つけました。
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 実の根元が枝分かれしていて、それを耳に見立てると動物の顔のようにも見えます。熟すと黄色くなるので、和製英語だという説もありますが英語ではキツネの顔(フォックス・フェイス)というツノナス(角茄子)です。これも、写真で見たことがありますが、実物を見たのは初めてです。

 実は歩いてみると、大学はそれほど遠くにあったわけではなく、駅まで40分くらいで着いてしまいました。何本もの川にかかった橋を歩いて渡るのもとても良い気持ちでした。

 学会が終わって人口が約1000人減った町は、さらに静かになったようです。夜の駅は人もぐっと少なくなっています。
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 人気のない駅というものは物寂しいものです。

 駅前にプラタナスが植わっているのですが、ここで懐かしい(?)におい(匂いというよりは臭い)に再会しました。
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 札幌でも夏を過ぎたあたりから、天使病院の横を通るたびに「なんか変な臭い」がすると思っていたのですが、それがどうやらプラタナスと関係あるらしいと気が付きました。

 あちこちにあるプラタナスの並木の近くを通るたびに同じ臭いがするのです。ここ、松江駅前のプラタナスの小さな林(?)を通る時も同じ臭いがしました。

 まだ確かめたわけではありませんが、春先には臭わなかったような記憶があるので、やはり実が臭うのかもしれません。最初に嗅いだ時には、何かが腐っているのかと思ったようなにおいですが、これがプラタナスの(実の?)においだとわかってからは、なんとなくこのにおいも悪くないと思えるようになりました。

 松江の最後の夜も更けてきました。明日の午前中には松江にさようならです。ほんとうに素晴らしい町でした。お世話になりました。
by stochinai | 2006-09-24 23:48 | つぶやき | Comments(1)

月照寺

 学会の空き時間(そんなものあるのか^^;)を利用して先日のエントリーに対するsemiquinoneさんのコメントに追い立てられるように月照寺を訪ねました。

 本日午後のイベントはお城のそばの県民開会で開かれました。地図で見る限り、そこから歩いて行けるような気がしましたので、なんとなく西に向かって歩いてみたら、それっぽいお寺に突き当たりました。

 残念ながらここは、月照寺ではなく清光院というお寺だったのですが、りっぱな階段や山門があったので、除いて覗いてみることにしました。
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 中はりっぱではありますが、普通の人のお墓がたくさんあり、お墓参りに来ているひともけっこういらっしゃいました。お墓参りの方が水をくみ上げるために現役で使われている、かつては「ハイテク」だったポンプを発見、感動しました。
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 地図によると月照寺はちょっと北にあるようなので、歩いてみました。途中には立派な竹林。
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 月照寺では入場料を500円取られましたが、ほぼ貸し切り状態でゆっくりと散策できました。中には、こん感じの墓所がたくさんありました。
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 墓巡りをする途中では、ヤマガラ、メジロ、キジバトなどの鳥がいて、意外な近さまで逃げないことにも驚きました。手洗いのわき水の中にはニホンザリガニがたくさんいました。
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 その近くには真っ赤に熟したナンテンのような実がきれいに色づいていました。
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 月照寺の目玉と言われている大亀の寿蔵碑はさすがに迫力で、これを見るだけでもここに来る価値があったと思わせられました。
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 顔のアップです。
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 そういえば、広島でこれとそっくりな亀の碑を見たことを思い出しました。やはり、日本と朝鮮はつながっているのですね。

 夜に懇親会が行われたフォーゲルパークという、巨大温室にはフクロウやミミズクがたくさんいました。その中の一匹、ハリーポッターにも出ていたシロフクロウに登場してもらいましょう「。
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 今日の懇親会の後には、別の懇親会もあり、ちょっと飲み過ぎたかもしれません。寝不足でも、明日は朝からまじめに出なければ、、、、。
by stochinai | 2006-09-23 23:59 | つぶやき | Comments(3)
 昨日の読売新聞で、大阪大学の「論文ねつ造・取り下げ・助手自殺事件」について、調査結果が出たと報道されていました。記事によると、大阪大生命機能研究科の研究公正委員会は、論文責任者の男性教授が単独で論文のデータを捏造(ねつぞう)、改ざんした上、共著者4人に無断で投稿していたと断定した、とのことです。
 委員会の調査では、論文のデータの捏造、改ざんは教授が単独で行い、共著者の関与はなかった。また、教授は共著者から、本来必要な原稿の確認や投稿の同意を取らず、無断で論文に名前を加えていた。不正行為があった論文は、酵母の染色体DNAの複製に関するもので、教授と助手、過去に研究室に在籍した3人の計5人の連名。7月12日に生化学の専門誌「ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー」電子版に発表されたが、教授名で8月2日に取り下げられた。
 今日になって続報があり、「杉野明雄教授らが米国の専門誌に発表した2本の論文について、教授が単独でデータとなる画像などを改ざんしていた」ということが、発表されています。

 要するに、この教授は論文ねつ造の常習犯だったということなのでしょう。100歩譲って、ねつ造がこの2本の論文だけだったとしても、科学の世界からは永久追放にする必要があります。それが科学の世界を守るために、科学者が自ら下すべき制裁だと思います。それができないということは、彼を含む科学の世界が死ぬことを意味します。

 科学の世界における処分としては、それでいいのではないかと思います。

 そして、次は権力者として彼が助手を死に追いやったことの責任を問う必要があると思います。

 報道によると、大学院の研究科長である近藤さんは、「論文と自殺を結びつけるものは把握していない」と発表しているようですが、この件に関してはほとんどの人がねつ造論文と教授が助手の自殺に大きく関係していると感じていると思います。

 少し調べればわかるように、教授は酵母のDNA複製研究における日本の第一人者ですし、近々大阪大学の研究室をたたんで外国で研究を続けることになっていたようです。明らかに研究者の未来を決める力を持った人です。

 つい今し方、朝日コムでも記事が上がりました。
 22日記者会見した同委員会委員長の田中亀代次教授によると、杉野教授は2本の論文について、共著者らが実施したたんぱく質の解析などをした実験の画像データを、パソコンのソフトを使って改ざんしたり、まったく実施していない実験データを付け加えたりしていた。こうした不正が少なくとも八つの実験結果について認められた。杉野教授が認めていない捏造、改ざんについても、「十分な証拠に基づき、捏造という結論に達した」と説明した。

 田中教授は「共著者たちの努力と成果を踏みにじるもので、名誉と将来を甚だしく傷つけた」と述べた。助手の自殺との関連は認められなかったというが、「積極的に調査に協力してくれた助手が亡くなったことは委員会として痛恨の極み」と話した。
 この記事から推測すると、調査委員会による調査が始まったことが助手の方を死に追いやることに関係しているような気もします。

 あくまでも推測ですが、調査委員会とねつ造教授の間にはさまれて、自分の科学と正義を守ることが、自分と家族の未来を守ることにならないことに絶望したのかもしれません。もちろん、一番悪いのはねつ造教授に決まっているのですが、ねつ造を調査する委員会に協力した助手が正しい行動をしても(あるいはすればするほど)、研究者としての将来が閉ざされていってしまうという信じがたい現実が彼を押しつぶしてしまったような気がしてなりません。

 この国では、力のない者が権力の悪を告発して痛手を負わせたとしても、告発した者も回復不能なダメージを負ってしまうということが良くあります。

 こんなことを繰り返していては、ねつ造もなくならないし、告発者も増えてこないような気がします。

 勇気を持って告発した助手の身分ならびに将来を保障するような対応ができないのであれば、調査委員会にも責任があると言われても仕方がないのではないでしょうか。

 とりあえず、大阪大学が全力を挙げて遺族の方々の未来を保障してあげて欲しいと思います。

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 大阪大学大学院生命科学研究科からの報告書
by stochinai | 2006-09-22 23:22 | 大学・高等教育 | Comments(12)

松江2日目

 今日は午前中に時間があったので、学会会場である島根大学へ行く前にちょっと市内を見て歩きました。

 駅前から「まつえウォーカー」という乗り放題150円の循環バスにのり、宍道湖のほとりをちょっとだけ走り、北へ上って小泉八雲記念館の前でおりて、中は見ずにそこらを歩き回りながら、松江城を突き抜けて県民会館からまたバスに乗りました。
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 小泉八雲記念館前には、サルスベリ(百日紅のどこをどう読むとさるすべりになるのでしょう)の花が咲いていました。こういう花を見ると、やっぱり私はピンクの花が好きなんだなあと思います。
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 ふらふらと歩いていると、近くの民家にザクロの花と実がなっています。初めて見たのですが、すぐにわかりました。
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 松江城も裏口から入ってしまったので、ちょっと意外なアングルかもしれませんが、美しいお城です。
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 石垣の裾に、おそらく瓦だと思われるものがびっしりと埋められていましたが、これは何かのオマジナイでしょうか。それとも、水はけのための仕掛けでしょうか。苔むして、なかなか美しいのですが、不思議な感じのものでした。
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 さて、本業の学会ではまず国際シンポジウムで、サカナの性分化の可塑性の話を聞いて途中退室、動物学会の宝である学術雑誌をどのように公開・活用していくべきかというシンポジウムに参加しました。

 こちらでは、現時点においてすでに想像を越えた価値を持っている100年以上も蓄積された動物学の学術論文は、未来においても想定外のニーズが生じる可能性があることが想定されるため、そうした「宝」としての学術論文をどうやって活用していったら良いのかということを議論しました。同時にそのことは、我々の義務であり、また光栄なる権利でもあると感じました。

 こういうのをほんとうの「世界遺産」というのでしょうね。
by stochinai | 2006-09-21 23:41 | つぶやき | Comments(6)

青鬼灯 秘かに育ち 居りにけり      中島たけし


by stochinai