5号館を出て

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帰札: 冷える日本

 20℃をちょっと切る涼しい雨の徳島を後にしたのが、午前11時。
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 乗り継ぎの羽田も、雨でした。2時頃の気温はなんと13℃。
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 右端に止まっている飛行機に乗りました。久々に翼の上の機体番号を撮影。
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 JA8978という情報だけで、ネット検索だけで信じられないくらいたくさんの情報が集まるところは、世界中に飛行機ファンがたくさんいるということなのでしょうが、鉄道ファンに比べるとあまり表に出てこないのは単に取材する側の問題でしょうか。

 ともかく、この機体について、ここに簡単な情報があります。もともとはJASのレインボージェットだったもので、そのあとタマゴッチ塗装をされていたことなども写真付きでわかります。

 JETPHOTOS.NET
 AIRLINERS.NET

 トラブルの記録も見つかりましたが、これはいいことなんでしょうね。
 2005 年 11 月 2 日 JL1870(鹿児島-羽田)
  JA8978/B777-200 エンジン PW4074

 上昇中、左エンジンのオイル残量が0を示し、ENG OIL TEMP L のメッセージが表示されたので左エンジンの出力を絞った。しかしオイル温度が低下しないため、大阪空港へシングルエンジンで緊急着陸した。ベアリングのカーボンシールが破損し、その破片がフィルターの目詰まりを引き起こしたため、オイルが循環しなくなった。
 帰ってきた札幌は、5時頃なんと10℃を切っていました。日本中が寒かったんですね。
by stochinai | 2008-05-31 23:31 | 札幌・北海道 | Comments(0)

徳島の七不思議

 前回、徳島に来た時にも「徳島でびっくり3題」というエントリーを書きました。その時は、「亀井静香、ヤラカスシティホール、崖っぷち犬」という特に関連のない三題話となっていました。

 今日は、学会最終日で今日中に帰る人のためにプログラムはちょっと早めに終わりましたが、札幌まで帰る私はもう一泊します。というわけで、ちょっと時間ができたので学会場から大きく遠回りして、眉山の麓の小路を行き当たりばったりで歩いてみました。

 ほんの一時間半くらいの散歩だったのですが、なんとも不思議な光景に出会いました。題して、徳島の七不思議です。出会った順に、ご紹介します。

 まずは、小手調べです。レトロな看板。店ができた頃は、昭和が始まったばかりだったのでしょうか。でも、オーディオという言葉が使われ始めたのはそんなに古くないような気もするので、ひょっとすると昔は「昭和ラヂオ」とでもいう名前だったのかもしれませんね。
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 次は、ほかの地域でも珍しくないのかもしれませんが、私は初めて見ました。川に注ぎ込む下水管に住むハトです。奥には雛でもいそうな挙動をしていました。
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 しばらく住宅街を歩いていると、なんと端切れやさんが密集しているところがありました。このあたりから、異次元に迷い込んだような気がしてきます。
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 この次が、本日のハイライト「謎のミニチュア城」です。
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 あまりにも不思議だったので、「眉山 ふもと 城 ミニチュア」でググってみたところ、見事にみつかりました。ここです。これは2002年9月に撮影されたものということで、今日の写真と比べてみると、赤い塔がすっかり草に埋もれています。次の写真と比べてみてください。
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 ミニ城の間を眉山に登る石段が走っています。
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 この石段の行き着く先が気になるところですが、しばらく行ったところにある神社の階段の行き着く先と、ミニ城の階段の行き着く先が同じところへ向かっているようにも思えました。しかし、個人のお宅のようでにも思えましたので、確かめてはおりません。
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 この神社へ続く道が、なんと川それも吉野川水系という由緒正しい水系で、さらには土石流の危険がある「渓流」に指定されているのは驚きました。大丈夫なんでしょうか。
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 さて、阿波踊りセンターのちょっと手前にはお寺が密集して建っている地域(寺町)があります。さすがに年期のはいった墓地がたくさんあり、まさに四国というようなお墓にも出会いました。
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 ここまでですでに六不思議に出会い、もう充分という気分になっていたのですが、お墓の近くで野ざらしになったショーケース入りの五月人形を見つけてしまいました。
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 ボロボロの段ボールからむき出しになったガラスのショーケースの中の5月人形は、衣装も含めて驚くほどピカピカでまったく野ざらしになっていた気配がないのが、なんとも不気味ではありました。

 やっぱり霊場ということなのでしょうか。

1. オーディオ昭和
2. 土管鳩
3. 端切れ銀座
4. ミニチュア城
5. 土石流危険渓流道路
6. お墓の山
7. 野ざらし5月人形

by stochinai | 2008-05-30 22:56 | スマイル | Comments(0)

学会2日目

 2日目は、プレナリー・レクチャーといって、その道のスタブリッシュメントによる研究の講演が午前と午後にありました。ほとんどは、発生生物学の大御所による壮大な研究の概観講演という、「例によって」という感じの講義だったのですが、最後に登場したのがあの「眼の誕生」の著者のAndrew Parkerさんでした。これについては、仙台通信さんがとても良い感想をかいておられますので、そちらをごらん下さい。仙台通信さんは書かれておられませんが、ご自身が「眼の誕生 In the Blink of an Eye」を読んで感動したことなどを交えて質問されておられました。その、ファンのような姿勢に私はとても好感が持てました。

 その後は、ポスターセッションや懇親会があったのですが、外国でポスドクを続けておられた方で、比較的最近日本にポジションを得て帰って来られた方お二人に声をかけていただいたり、昔学会のポスターでディスカッションをさせていただいた方に、(私はほとんど忘れていたのですが)「あの時はうれしかったんです」などと言われたりと、人の名前を覚えるのが苦手な私にとって冷や汗の出るようなこともままありましたが、総じてグッドニュースが多い一日でした。

 懇親会では、やはりお約束の阿波踊りが登場しました。
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 子ども踊りもなかなかのものでしたが、
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 やはり、若い娘さんの踊りが魅力的なものだと感じる私は、やはりおっさんということになるのでしょう。下は、最後に全員が総出演したところです。
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 このあと、皆さんが会場に降りてこられて学会員を巻き込んで踊りの渦を作って、大騒ぎでした。こういうところを見ると、阿波踊りというものは、まさに盆踊りの阿波版なのだと感じました。

 最後に、踊りの伴奏をつとめられていた方達のお一人が紹介されて、三味線のソロ演奏も弘されたのですが、その方がなんと昨年私を徳島に呼んでいただいた徳島大学ゲノム機能研究センター遺伝子実験施設/大学院医科学教育部免疫系発生学分野のT浜先生でした。最初は、我が目を疑ったのですが、本当だとわかった時には驚きを越えてぶっ飛んでしまいました。

 これも間違いなく大学の地域貢献のひとつだと実感した次第です。

 頭を冷やしながら、ホテルへ帰る途中で見た新町川の風景です。
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 夜が静かな、良い街だと思います。

 いよいよ、明日は最終日です。
by stochinai | 2008-05-29 23:57 | つぶやき | Comments(1)

梅雨入りを目撃する

 朝から風の強い日でしたが、天気予報の通り午後から雨が降り出しました。ニュースによると、どうやら徳島では梅雨入りが宣言されたようですが、現地で梅雨入りとか梅雨明けとかに立ち会ったのは、生まれて初めてのような気がします。梅雨入りということは、この雨を境にこれからずっと雨が続くということなのでしょうか。記念に現在の雨雲レーダー像を転載しておきます。
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 これから明日の午前中にかけて、大雨や雷が予想されているのだそうで、ちょっと怖いです。

 さて、英語で行われる発生生物学会の1日目ですが、意外なほどなんとかなっているというのが正直な印象です。この調子だと、その気になれば日本の大学以降の高等教育は英語でもやれるのかもしれないという気持ちも頭をもたげてきます。小学校に英語教育を導入することにしても、それを「英語ができる、できない」で評価するというような馬鹿げたことをするのでなければ素直に入れてもいいのではないかとも思いますが、日本の教育ではすぐにそうしたことの能力差を人間の差としてしまいがちですので、「国際化」の前にそちらを改めるのが先だとは思います。

 シンポジウムで一緒になったドイツの研究者は、「自分の研究室では、技術職員を含めて英語だけで通している。もちろん、セミナーや会議もだ」と言っていました。我々のような英語圏以外の人間が国際化するためには、英語を受け入れることがもっとも現実的な解であることは間違いのない事実なのでしょう。

 その後、そのドイツの研究者が自分のコンピューターがインターネットにつながらないというので、ホテルまでついていってトラブルシューティングしてあげました。トラブルの原因はたいしたことではなかったのですが、私にとってはドイツのウィンドウズを操作してコントロールパネルなどの設定をするのが一仕事でした。こうしてみると、やっぱり英語は楽だと感じるのですから、勝手なものです。

 学会場の東側には広い公園があって、おそらく阿波踊りなんかをやるのではないかという感じで単に広い舗装がされています。そこから見た、南国的な景色です。
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 この写真では良くわからないと思いますが、写真の右端の突き当たりにあるビルをキングコングがよじ登っていました。
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 これは、どういう意味があるのかわからないのですが、とりあえずおもしろいものを見つけたということでメモしておきます。

 さて、明日は嵐の中の学会ということになりそうですが、どうなりますことか。
by stochinai | 2008-05-28 22:32 | つぶやき | Comments(3)

徳島

 第41回発生生物学会に参加するために徳島に入りました。最終日に市民講演会「発生生物学から見た生物の世界」がありますが、それを除くと公用語が英語(つまり、発表も議論も英語でやる)で行われます。今回は、国際発生生物学会が共催で、外国の方もいらっしゃるのですが、日本発生生物学会はこれからは国内の大会もすべて英語で行うという方針になったようです。日本人しかいないところで、つたない英語でやりとりするというのもなかなか微妙な気持ちがするものなのですが、こうした国際化が国内の他の学会にも波及するかどうかは不透明ですね。

 徳島は去年の3月にも来ているので、いろいろと知っていることもあるのですが、もちろんまだまだ知らないことのほうが多いので、旅行者気分を味わっています。

 こちらが、去年の記録です。すでに、いろいろと忘れていました(汗)。
 徳島
 徳島でびっくり3題すっかり忘れていたのですが、亀井静香さんを目撃していました。
 徳島で見つけた春

 札幌からは直通の飛行機がないので、羽田乗り継ぎです。今回は、乗り継ぎの合間にJALの搭乗ゲートの中にあるラウンジを利用させてもらいました。
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 空いていて、無線LANも快調でしたので、もっとゆっくりしても良い気分でしたが、すぐに機上の人に。

 雲の上に頭を出した富士山の雪も、だいぶ解けていました。
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 あまり乗らないJALなのですが、徳島へはJALでなければアクセスできません。JALのチケットレス・サービス「タッチ&ゴー」というのを使ったら、セキュリティゲートのところで発券された控えの裏がマクドナルドの無料券になっていましたので、何年ぶりかでマックを食べました。ポテトが多すぎて、ちょっともてあまし気味でしたが、定価570円のセットがタダですから、すごいサービスですね。
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 明日は9時からここ「徳島県郷土文化会館」で学会です。
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 さて、発表の準備もしなくちゃ。
by stochinai | 2008-05-27 23:52 | 生物学 | Comments(5)
 あの番組は何度か見たことがあります。ちょっとつり上がった眼鏡をかけて、白衣を着ていたアナウンサーの人ですね。川田亜子さんとおっしゃるのですか。ご冥福をお祈りいたします。

 ネプ理科という番組を見ていて、セクハラギリギリの扱いをされていると感じたことを思い出しましたが、そういうことも悩みのひとつにあったのかもしれません。

 最近、はやっている理科系のバラエティ番組の中でも、動物が出てくるものでは、その行動が興味深いので生殖関係がネタとして扱われることが多くなるのはやむを得ないと思うのですが、バラエティ番組のターゲットが子どもではなく大人になっている時には、どうしてもギリギリエロネタが顔をのぞかせることが多いと思います。また、そう言う時には、女性アナウンサーをターゲットに盛り上がることもしばしばあり、時々見ていられない気分になることがあります。

 科学がバラエティで扱われること自体は、特に否定しませんが、それと関係なく番組の中で、パワハラ・セクハラもどきのシナリオが進行することは、やはり許してはならないと思います。

 そもそも、どうして日本のテレビはなんでもかんでもバラエティにしてしまうのでしょう。

 科学だけではありません。スポーツでも、宗教でも、最後はおもちゃにして侮蔑の笑いを取ることだけが目的なのかと思われることすらあります。

 科学者でもスポーツ選手でも、自分自身でお金を稼ぐことが難しく、スポンサーを捜している身にとって、テレビに出るということは「広報」という面では、間違いもなく影響力が大きいので、オリンピック選手であろうと、真摯な脳科学者であろうと、ノーベル賞受賞者であろうと、メッセージを届けたいと思った時に、テレビからの出演依頼の誘惑はとても大きなものであることは否定しません。

 しかし、たとえ数百万人の人に視聴されたとしても、あっという間に忘れ去られてしまうのもテレビというメディアの宿命で、それだからこそどんどん仕掛けが過激にエスカレートしてしまうのかもしれません。

 確かに、NHKの一部などに非常に良質で、学問的・教育的にも意義の高い番組作りがされていることは事実として認めざるをえないのですが、やはりネットの上でたくさんの方が主張しているように、心ある人は「今のテレビというメディア」からは一定の距離をおくべきなのかもしれません。

 大学もそうですが、中で働く若者(だけではないですが)を殺してしまうような、あるいは見殺しにしてしまうような、そんな組織はろくなもんじゃありません。
by stochinai | 2008-05-26 21:37 | つぶやき | Comments(0)
 何年かぶりに後輩が札幌に来たというので、例外的なことなのですが、日曜日の夜にススキノに出ることになりました。

 明るい時間にススキノを歩くとおもしろいものに出会うものです。ハスカップを使った飲食物はたくさんありますが、さすがに「はすかっぷお茶漬け」は始めて見ました。
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 「シリーズ HUSCAPを食べちゃうのだ」をお書きになっている、あおばと通信のあおばとちゃんにトラックバックを送っておきます。是非とも、食べちゃってください。

 地下鉄駅の駐輪場では、かなり年期のはいったドラえもんが迎えてくれました。
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 ちょっと痛々しいですね。

 帰りは意外と遅くなってしまいました。
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 某地下鉄駅にある駐輪場です。この写真からどこの駅かがわかったら、すごい札幌通(東区通?」)です。(ヒント:東豊線)
by stochinai | 2008-05-25 23:52 | つぶやき | Comments(3)
 タンポポは色もきれいだし、綿毛も美しいですが、あまり愛されていないのがかわいそうです。集団の写真はこちらをご覧下さい。北海道で普通に見られるのは、ヨーロッパからの移入種であるセイヨウタンポポなのでしょうね。

 私はグッと寄ってみました。
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 綿毛になると幾何学模様のようで、これまた美しいです。
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 さらに、一部が飛び出した後は、私のような素人がとっても「絵になる」写真が撮れてしまいます。
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 セイヨウタンポポは3倍体で、単為生殖をするため100%が種子になるそうなので、増えるわjけです。でも、ウサギも大好きですし、もともと野菜として持ち込まれたという説もあるようですので、美味しい食べ方を開発していただくと、少しは愛されるようになるかもしれません。少なくとも、移入種だからといって、撲滅しようという話にはならないのではないでしょうか。

 午後2時からは、CoSTEPが主催するサイエンスカフェ札幌がありました。

 第31回 サイエンスカフェ札幌「君がいなくちゃだめなんだ ~円山動物園と考える生物多様性~」
 サイエンス・カフェ札幌の伝統

 なぜか、紀伊国屋前の会場にはサッポロカイギュウの化石のレプリカがどーんと置かれていました。
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 カフェを意図して置かれたものではないようですが、カフェの雰囲気とぴったり合っているのが不思議でした。
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 カフェのゲストは、円山動物園の飼育員であり、日本放鷹協会認定諏訪流の鷹匠でもある本田直也さんと、酪農学園大学の吉田剛司さん

 本田さんは、動物への愛情はたっぷり感じられるものの、「動物と意志の疎通などない」とクールに言い放ち、だからこそ動物のことを人一倍理解しなければ、彼らを健康に飼育することなどできないと、私としては非常に共感できるスタンスの方でした。希少動物繁殖の名人なのだそうですが、「愛情」だとか「根性」だとかいう言葉ではなく、冷静な理解こそが名人を名人たらしめていることが良くわかりました。とても科学的な方だと感じられましたし、ひょっとすると鷹匠の極意もそのあたりにあるのかもしれません。

 一方、吉田さんは円山動物園と連携してオオワシ復活プロジェクトに立ち上がったところだそうですが、そうした希少動物の復活とともに、移入動物の問題にも取り組んでおられるとのことです。北海道でも、アライグマなどの移入動物による農業被害などが深刻化していると聞きますが、最初に出てきたセイヨウタンポポなどのようにそもそも撲滅することなど不可能であり、しかもそれほど深刻な被害を生んでいないような生き物もたくさんいるのではないかと思いますし、私としては人が持ち込んだそういう生き物とは、適当なところで共存を考えるしかないのかな、と感じました。

 そう言えば、先日ここで取り上げたトノサマガエルのエントリー(北海道でトノサマガエルが繁殖)は、吉田さんのことを扱った記事へのコメントでした。会場からオオモンシロチョウのことが質問されていましたけれども、例外的なものを除くと移入生物のコントロールは人間の能力を越えているような気がしてなりません。

 
by stochinai | 2008-05-24 17:55 | 札幌・北海道 | Comments(4)
 先日、財務省が国立大学の授業料を私立並みにして、教職員を減らすと大倹約ができるというアドバルーンを上げていましたが、こんどは文科省がアドバルーンを上げているようです。

 4年で教職員2万5000人増 文科省原案 
 政府が初めてつくる教育振興基本計画に向けた文部科学省の原案の概要が分かった。2008~12年度に教職員を2万5千人程度増やし、国内総生産(GDP)に占める教育への公的支出を今後10年で現在の3.5%から5.0%を上回る水準を目指す。
 実現されるのなら、基本的にはとても良いことだと思います。しかし、予想どおり「財政支出を伴う数値目標には財務省が強い抵抗を示しており」ということなので、提案どおりにはならないだろうということが現時点でも見え見えなのが、かなり心配です。

 しかし、財務省が抵抗しているにもかかわらず、教職員定数で具体的な数値が出てきたところは文科省の意気込みを表しているのではないか、とも感じられます。
来年度から段階的に実施される改訂指導要領を円滑に進めるため、(1)授業増への対応で1万3300人(2)英語、理科、算数・数学など、特に授業が増える教科での少人数指導のために8800人(3)小学校高学年で導入される「外国語活動」のため2400人――といった試算を根拠に増員を求めている。これを実現するには、地方負担とあわせ年間約1750億円の支出が必要になる。
 特に(2)のところは、秋田県で博士を今年度から教員に迎え入れて話題になったことと考え合わせると、少しは期待が持てるような気もします。秋田では今年も博士の教員を募集するようですし、博士という「特殊資格」を持っていることで必ずしも教員免許がなくても、全国各地の教育委員会が英断していただければおもしろいことになると思います。というわけで、「英語、理科、算数・数学など、特に授業が増える教科での少人数指導のために8800人」の中に、たとえば3000人でも博士を雇っていただけるというのであれば、博士にとっても朗報ですし、初等・中等教育にとっても変革のきっかけになることが期待できるのではないでしょうか。

 ところが、記事の最後にちょっと脱力することが書かれていまして、「行政改革推進法で10年度まで教職員の削減が定められているため、この数値を基本計画案に書き込むことは断念。13年度以降に取り組む」のだそうです。

 やっぱり、ただのアドバルーンなんでしょうか。
by stochinai | 2008-05-23 21:25 | 教育 | Comments(4)
 ブラザーで洒落たサービスを始めたことを、DesignWorksさんのサイトで知りました。

 おもしろ名刺ジェネレーター「あなた何様」。ここにアクセスして名前を入れるだけです。
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 私もさっそくやってみました。いろいろな名前を入れてみて却下が多い中、これがかなりおもしろいデータを返してくれましたので、ご紹介します。

stochinaiの名刺
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 いろいろな情報を書き込んで、本当の名刺を作ることもできるみたいです。

 一度、遊んでみてください。
by stochinai | 2008-05-23 00:19 | コンピューター・ネット | Comments(0)

青鬼灯 秘かに育ち 居りにけり      中島たけし


by stochinai