5号館を出て

shinka3.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

<   2009年 10月 ( 63 )   > この月の画像一覧

見納めのイチョウ?

 午前中は晴れていたのですが、午後から曇り始め気温も全然上がりません。夕方には雪が降り出すかもしれません(最高気温が7℃くらいです)。今夜から雪や雨や風になりそうなので、今日が見納めと感じたのか、たくさんの人がイチョウを見に集まっているようです。

 13条門、並木の入り口です。
c0025115_14555582.jpg
 ここから先はヒトの方がイチョウよりも多いので、走り抜けます。
c0025115_15133231.jpg
 そして、ここはイチョウ並木の向こうにあるちょっとした「穴場」です。
c0025115_14583966.jpg
 パッと見て、これがどこかわかったら「北大検定試験2級」合格です(笑)。

 ポプラ並木と花木園で見事に紅葉した大木を取ってみました。2本のポプラの間をまっすぐ向こうにポプラ並木があるのですが、ぴにール温室に阻まれて見えませんね。残念。
c0025115_1523776.jpg
 真っ赤に色づいていたのはこれです。アカナラ(アカガシワ )でしょうか。
c0025115_1563766.jpg
 植物園の正門前から道庁へと続く道には樹齢100年を越えるアカナラの並木があるのだそうです。リンクはストリートビューですが、並木は夏の緑ですね。

 さて、いよいよ今夜は初雪でしょう。
by stochinai | 2009-10-31 15:17 | 札幌・北海道 | Comments(0)

10月30日のtwitter

Fri, Oct 30


  • 20:50  月丸の庭:任期付研究職員の行方 - livedoor Blog(ブログ):「これは秘密結社ショッカーの求人広告というパロディだが、中に「科学者」が正規採用枠として書かれており、年齢制限もない。小さな会社・団体**でよいから、・・・」 http://ow.ly/xAYu

  • 20:40  NHK クリエイティブ・ライブラリー 10/31 オープン! NHKの無料素材サイトということです。ワクワク! http://ow.ly/xAO3

  • 18:41  【R18】原典はこちら: PLoS ONE: Fellatio by Fruit Bats Prolongs Copulation Time http://ow.ly/xyWo

  • 18:41  【R18】コウモリたちの隠された性生活:いちおう生物学的研究結果なのですが・・・ Fellatio keeps male fruit bats keen - life - 29 October 2009 - New Scientist http://ow.ly/xyU4

  • 18:32  本が丸ごとオープン・アクセス!!:IR3S/TIGS叢書No.1「地球温暖化懐疑論批判」 - 東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S) http://ow.ly/xyNl

  • 18:19  ScienceDirect - Cell : あの Cell が twitter へのお誘い(?)の記事を掲載しています。 Should You Be Tweeting? 科学者もつぶやくべきか?  http://ow.ly/xyxO

  • 17:57  ロハス・メディカル|最先端研究開発支援プログラム枠組み変更に東レ榊原社長激しく抵抗:「榊原社長はワーキングチームの一員であり、そして東レ顧問の研究が採択30件の中に含まれている。ちなみに川端達夫・文部科学大臣は、元・東レ社員だ。」興味深い。  http://ow.ly/xyae

  • 12:06  あすから道内荒天 平地で積雪も-北海道新聞[自然・科学] 札幌管区気象台によると31日から11月3日にかけての道内は、発達した低気圧や寒気の影響で荒れた天気となり、平地でも初雪が降り、積雪となるところも出る見込み。 http://ow.ly/xt0X

  • 11:28  10月31日、サッポロファクトリーでジャンボクリスマスツリーの点灯式が行われる。 - 札幌経済新聞 http://ow.ly/xsEN

  • 11:25  オジロジカとでも言うのでしょうか。よく見えないところがリアルなシカのアルビノ:Albino White-Tailed Deer in My Neighborhood - Amazing! on Flickr - Photo Sharing! http://ow.ly/xsCk


Powered by twtr2src.
by stochinai | 2009-10-31 13:08 | コンピューター・ネット | Comments(0)
 先日、テクノラティが日本から撤退するということで、ask.jp などもなくなっていたのですが、その代わりということかどうかはわかりませんが、株式会社1st Classという「ひとりでやっているんじゃないか」とおもわせるようなホームページの会社が、実に意欲的なブログランキングを開始してくれました。

 ブログ検索の皆声.jp 世界最大規模のブログランキング

 特徴としては、ブログランキングを1週間、1ヶ月、1年のスパンで別々に見せてくれるということのようです。日本で3万のブログがランキングされているということだったので、可能性は高いだろうと思いこのサイトを入れてみました。出ました。出ました。

 「5号館のつぶやき」のブログランク情報詳細
c0025115_20125363.jpg
 1年間と1ヶ月の方は同じくらいのランクの値が出ていますが、1週間のほうは極端にランクが低くなっています。何を意味するのか良くわかりませんが、短い間隔で見るとブログの世界は激動しているということなのでしょうか。

 すこし勉強してから、時々チェックですね。
by stochinai | 2009-10-30 20:12 | コンピューター・ネット | Comments(2)
 毒を持つ哺乳類は数少ないのですが、前にハイチソレノドンという巨大な毒をもつトガリネズミ(?)を話題にしたときにcomplex_catさんから「毒を持つ哺乳類には,いわゆる単孔類に属するカモノハシと,この食虫類に属するブラリナトガリネズミ Blarina brevicauda がおります」と教えていただきました。今回はまさにそのブラリナトガリネズミの登場です。

 こちらがブラリナトガリネズミです。かわいい顔をしているので、まさか毒があるとは思えないところが危険です。
c0025115_19391851.jpg
 (CC) Wikimedia

 このトガリネズミの毒は唾液腺から出される強いタンパク分解酵素活性を持ったカリクレインと呼ばれる酵素に似ており、もともとはおそらく消化酵素として使われていたものが毒に進化したもののようです。酵素が毒に変わった時に起こった変化を調べてみると、酵素のタンパク分解活性中心付近にいくつかのペプチド配列(遺伝子ではDNA配列)が挿入されたもののようです。

 その毒をメキシコドクトカゲ(Mexican beaded lizard: Helodermata horridum)の持つ毒と比べて見たところ、こちらは異なるタンパク分解酵素が祖先になっているにもかかわらず、ブラリナトガリネズミの場合と同じようにタンパク分解活性中心付近にいくつかのペプチド配列が挿入されて毒に変化したことがわかったということで、脊椎動物ではタンパク分解酵素が毒の祖先で、それが毒になるには似たような進化(収斂進化)が起こるという共通の原理があるのではないかという、非常に興味深い論文でした。

 ちなみに、こちらがメキシコドクトカゲの写真ですが、Wikimediaでは著作権を放棄したパブリックドメインになっています。
c0025115_19493138.jpg
 不思議な話に思えるかもしれませんが、毒として働くためにはそんなにいろいろなしくみはあり得ないので、タンパク質で毒を作ろうとするとどうしても同じようなところへと収斂してしまうというのは、進化の話としてはむしろよくあることだと思えます。

 忘れるところでしたが、解説記事と原著論文をお知らせしておきます。

Venomous Shrew And Lizard: Harmless Digestive Enzyme Evolved Twice Into Dangerous Toxin In Two Unrelated Species
ScienceDaily (Oct. 29, 2009)


 原著論文は Current Biology です。

Current Biology, article in press
doi:10.1016/j.cub.2009.09.022

Convergent Evolution of Novel Protein Function in Shrew and Lizard Venom

Yael T. Aminetzach, John R. Srouji, Chung Yin Kong and Hopi E. Hoekstra


 毒は生物学のテーマとしては腐朽ですね。
by stochinai | 2009-10-30 19:59 | 生物学 | Comments(0)

10月29日のtwitter

Thu, Oct 29


  • 20:16  国後で撮影された白いヒグマ(のお尻:笑) HBC NEWSi: 研究チームによりますと国後島には現在およそ300頭のヒグマが生息していてそのうちの1割に当たるおよそ30頭が白いヒグマだということです。  http://ow.ly/xgUX

  • 18:40  漏れたのは高レベル廃液 青森県六ケ所村の再処理工場 - 47NEWS(よんななニュース)試運転中の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)にある高レベル放射性廃液のガラス固化体を作る建屋内で漏れた液体は高レベル放射性廃液だったと発表。 http://ow.ly/xgln

  • 12:48  もう35歳になったんですか! 35th Anniversary Hello Kitty Colors | ハローキティ誕生35周年記念サイト http://ow.ly/xeha

  • 12:22  理系の人材、バイオ企業に 来月、札幌で就職セミナー-北海道新聞 [対象者は理系専攻の大学院生と大学生、修士・博士課程を修了し企業に勤めていない人で、先着順に30人程度を募集] http://ow.ly/xe7e

  • 06:52  ポスドクは一万人がいいのか? - Cerebral secreta: 某科学史家の冒言録:65歳以上の教員の大部分は、私大であり、その半分近くが人文社会系である。たとえば理学系だけ見てみると、65歳以上の教員はたったの740名にすぎず・・・ http://ow.ly/xbj6

  • 06:45  20歳になったアルビノ・ザトウクジラのMigaloo情報です。(約1月前) White whale Migaloo seen getting bullish in a bid to mate | The Courier-Mail http://ow.ly/xbfp


Powered by twtr2src.
by stochinai | 2009-10-30 12:25 | コンピューター・ネット | Comments(0)
 ちょっと公的な所用があって、午後に大通公園よりも南の方まで行ってきました。

 そこで見かけた不思議な光景です。
c0025115_2151768.jpg
 下の地図の緑の矢印のところから、南側を撮したものです。
c0025115_21121278.jpg
 ごらんのとおり、道路の西側のイチョウは見事に黄葉していますが、東側の並木は一本だけ少し色づいているものがあったものの、まだまだ濃い緑いろのものがほとんどでした。

 今度は、同じ場所から北側に向きを変えて撮してみました。
c0025115_21141544.jpg
 こちらもやはり西側の並木が真っ黄色ですが、東側は緑のままです。

 ところがよく見ると、西側にあるにもかかわらず、並木の端の交差点のところにある1本だけが東側の木と同じように緑のままです。さらに、交差点を越えた向こうにもイチョウの並木があるのですが、そちらは道路の両側のものが同じように、ほとんどが緑色です。

 北大のイチョウ並木でも、毎年のように早く色づく木や、なかなか色づかない木が決まっていますので、おそらくこの並木の木もたまたま早く黄葉するものとそうではないものが連続的に植えられたということのように思われますが、このように連続して並んでいるとかなりインパクトのある光景になります。

 来週の天気予報には雪だるまマークが出ています。冬はもうすぐ。今日は緑でも、数日のうちにすべてのイチョウの葉は黄色に変わり、あっというまに散ってしまいます。

 秋は短く、ぼやぼやしているとすべてを見逃してしまう北海道です。
by stochinai | 2009-10-29 21:25 | 札幌・北海道 | Comments(4)

10月28日のtwitter

Wed, Oct 28


  • 17:23  北海道ゲートキーパー研修:「自殺予防ゲートキーパー」とは、地域や医療・保健・福祉、労働、教育等、様々な分野における相談支援活動において、自殺のサインに気づき、見守り、必要に応じて関係する専門相談機関へつなぐなどの役割が期待される人材です。  http://ow.ly/x1lw

  • 17:17  北海道の灯油価格について:店頭でリットル67.4円。配達で68.8円だそうです。 http://ow.ly/x1j9 こっちのpdfグラフがわかりやすいですね。 http://ow.ly/x1jY

  • 09:28  カレーに含まれるクルクミンががん細胞を殺すという「ニュース」 from BBC。過去に何度も聞いたような話ですが。: BBC NEWS | Health | Curry spice 'kills cancer cells' http://ow.ly/wYuq

  • 09:15  来月のスケジュールが狂う可能性はかなりあると思います。: 天皇在位20年の11月12日の祝日 自民党が国会に提出: 夜明け前 http://ow.ly/wYoA

  • 07:48  ロンドンの近くにいて有名だったアルビノのリスが交通事故死だそうです。残念。 Dorking's famous albino squirrel is dead http://ow.ly/wXFy


Powered by twtr2src.
by stochinai | 2009-10-29 13:24 | コンピューター・ネット | Comments(0)
 著作物使用許諾申請書類在中という封書が、ある出版社から届きました。だいたい著作権がらみの話題はろくなことではないとおそるおそる開いてみたのですが、どうやら著作権がらみでクレームをつけられているというようなことではないようです。
c0025115_20501945.jpg
 (C) photoXpress

 発信元は高校生向けを中心にした教育図書出版社で、このたびは高校生を対象とした現代文の国語教材として、なんと私の本の中の文章を使いたいという申し出です。
 ウヒャー
 というのが正直な感想です。

 生物学についてなら、他人様にお話しすることも少しはできる自信ならありますが、国語ですよ、しかも高校生向けの現代文教材とは、穴があったら入りたい気分です。

 掲載したいという資料はもちろん、「進化から見た病気」なのですが、26ページから28ページまでを延々と引用(というよりは、転載ですね)して使いたいということです。

 まあ、冷静に考えてみるとあの文章は私一人の力でできあがったものではなく、講談社で編集を担当してくれたKさん(旧姓Sさん)との共同作業ですので、それを考えると私一人が照れるのもちょっと筋違いかもしれません。

 本が売れて「印税」という形でお金になるのはわかっていましたが、このような形でも「不労所得」が生じ得るということは初めて実感しました。恐るべき著作権の世界です。

 とまあ、大騒ぎしておりますが、定性的には大騒ぎすべき事なのですが、定量的(?)には微笑ましいエピソードなのです。というのは、その使用料がいかにもリーズナブルだからです。
教材全体・解答解説冊子およびFD、CD-ROMへの許諾は*千円、ダウンロードによる使用についても許諾いただきました場合は*千円を加算して・・・・
 これを読んで肩の力が抜けました。まあ、妥当な値付けだと思います(苦笑)。

 著作の一部を無断で大学の入試などに使われたとかで起こったトラブルが、新聞などに載っていることがありますが、違う世界の出来事だと思っていました。大作家の場合などは違うのかもしれませんが、私の場合は「私のようなものが書いた駄文などで良いのですか?」という気持ちが先に立って、お金をいただくなどという発想がそもそもないところへ降ってわいたような手紙が舞い込み、こうしてブログの記事がひとつできただけでも大収穫というものです。

 とまあ「私の文章で高校の現代文の参考書って大丈夫なのかな~」と思っていたのですが、はたと気がつきました。

 「この文章のまずいところを述べよ」という使い方だってできるんですよね(^^;)。

 件の参考書が出版されても、見ないことにしておきましょう(笑)。
by stochinai | 2009-10-28 21:07 | その他 | Comments(6)

10月27日のtwitter

Tue, Oct 27


  • 23:01  イコキロは元気です|双子の白クマ赤ちゃん通信|sapporo.100miles.jp 札幌100マイル: もう寅年の年賀状も出ています。 http://ow.ly/wPsJ

  • 19:39  9月の自殺者、初の前年比減 最悪ペース、若干鈍化 - 47NEWS(よんななニュース) 「警察庁も暫定集計であるため、9月に自殺者が前年比で若干減った原因は「つかみかねる」としている。」 私は政権交代が小さな希望になったと見ています。 http://ow.ly/wNa3

  • 15:55  これは神々しい!アルビノ・ムースに超接近 Albino Moose (White Moose) http://ow.ly/wLHH

  • 09:15  末は博士か大臣か - 吐息の日々~労働日誌~:『日本・・「学歴社会」・・の実態は出身大学名が幅を利かせているにすぎず、焦点は相変わらず学士過程教育』 「銘柄大学を大学院大学にすればグローバル人材を大学院で育成するシステムに転換できるんですか?」 http://ow.ly/wJ9Z

  • 09:01  大学倒産時代!: 212通信:結局、天下り先確保のために、新設大学・学部の増加に敢えて、目をつぶってきたのではないかという指摘です。 http://ow.ly/wJ3s


Powered by twtr2src.
by stochinai | 2009-10-28 16:19 | コンピューター・ネット | Comments(0)
 思わせぶりなタイトルを書きましたが、解説記事のタイトルもそうなっているので、ご容赦を。

Secrets of a cancer-free rodent がんの恐怖から解き放されたネズミの秘密

 もう一つはこちらです。

Scientists Discover Gene That 'Cancer-proofs' Naked Mole Rat's Cells 科学者がハダカデバネズミでがんを防止する遺伝子を発見

 ハダカデバネズミって、日本でもかなり有名になったので、ご存じの方も多いと思いますが、砂漠の地下に住む社会性(生殖しない個体がいるので「真社会性」と言うのだそうです)ネズミです。こちらにRochester大学提供の写真があります。(Credit: Image courtesy of University of Rochester via Science Daily)
c0025115_22205848.jpg
 原著はオープンアクセスではなさそうですが、要旨はこちらで読めます。

published online before print October 26, 2009, doi: 10.1073/pnas.0905252106

Hypersensitivity to contact inhibition provides a clue to cancer resistance of naked mole-rat ハダカデバネズミは細胞のコンタクト・インヒビション(接触阻害)がとても強いことでがんに対する抵抗性を得ている

Liu et al.


 ネズミの類はだいたい短命なものが多いのですが、このハダカデバネズミは28年以上というネズミ類としては破格の長命を誇っていることでも有名です。さらに、だいたいがんにかかりやすい種が多いネズミの類の中でこれまた破格にがんにかかりにくいことでも有名で、なんとがんというものが見つかったことがないというほどです。研究者たちが、ほかのネズミの細胞ならばあっさりとがんになってしまうような条件でがんウイルスを投与しても、細胞をがん化させることができなかったそうです。

 細胞のレベルでこんなにがんになりにくいのだったら、そこに何かがんにならない秘密があるだろうというところから、この研究が始まりました。

 細胞を試験管(実際はプラスチック皿)の中で培養すると、正常な細胞はガラスやプラスチックの表面に1層に拡がりながら動き回りますが、どんどん細胞の数が増えて他の細胞と接触すると動きがとまり、さらに細胞分裂も止まるという性質があり、これを接触阻害(コンタクト・インヒビション)といいます。細胞ががん化すると、この接触阻害の性質が失われ、他の細胞の上をどんどん歩き回ったり、どんどん増殖して何層にもなった細胞の固まりを作ります。この性質が体内ではがん腫を作ると考えられています。

 ハダカデバネズミの細胞は、試験管の中で他のネズミの細胞よりもずっと低密度のうちから接触阻害を示しますが、それががんになりにくいことと関係があるだろうと研究者たちは考えています。

 試験管の中における早期の接触阻害では、p53とpRbと呼ばれる遺伝子が働き、ヒトやマウスの細胞では、その働きによってp27Kip1という遺伝子が活性化されます。ハダカデバネズミではp27Kip1の代わりにp16lnk4aという遺伝子も働いていることがわかりました。さらにハダカデバネズミでは早期の接触阻害がp16lnk4aで、そしていわゆる接触阻害がp27Kip1でコントロールされていました。ここは、ヒトや他のネズミとはちがうところです。

 この結果から、もしもヒトでもp16lnk4a遺伝子を活性化することができれば、細胞ががんになることが阻止されるかもしれないという期待があるということのようです。

 遺伝子の話が出てこなければ、ハダカデバネズミの細胞はとても培養しにくくて増えにくいのでがん化しにくいというだけではないかという感じもしたのですが、役者が出てくれば結果の当否は世界中の科学者の追試を受けることができますので、単にがんになりにくい不思議な動物がいるという話から、一気に世界的ニュースになりました。

 素人が考えても、ハダカデバネズミでこのp16lnk4aの働きを抑えるとがんになりやすいかどうかをすぐに調べて欲しくなります。

 いずれにせよ、続編が楽しみな論文です。
by stochinai | 2009-10-27 22:55 | 生物学 | Comments(0)

ふと咲けば山茶花の散りはじめかな        平井照敏


by stochinai