5号館を出て

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こども達のネットワーク

 今朝、配信されてきた毎日教育メールの記事に、携帯「チェーンメール」でイラク邦人殺害の画像出回るというものがありました。

 実は、我が家の娘達の携帯にも殺害動画があるサイトのアドレスや、殺害現場写真が送られたきたというような話は聞いていたので、このニュースそのものにはそれほど驚きませんでしたが、ニュースになったことによりまたあちこちの教育委員会などが動き出してアホな対応が始まるのではないかと危惧しております。

 昔から、子ども達の間では独特のニュース(怪談系やオカルト系が多い)がものすごい勢いで拡がるという現象は知られており、多くの子ども達が携帯を持つようになった現在、そのニュースが携帯チェーンメールとして拡がっていくのは必然だと思います。

 子ども達に携帯やコンピューターの「正しい」取り扱い方を教育しなければならないなど、一部の教育管理者が騒ぎ出すのも予想されるのですが、子ども達のうわさ話を阻止することができないのと同じように、携帯やメールによる情報伝達を阻止することなどできるはずはありません。

 唯一の解決方法は、子どもたち自身のしっかりとした人格を育てるということでしかないので、いろいろなルールを作ったところで何の効果も期待できないでしょう。

 ましてや現時点で行われているような、携帯電話の学校への持ち込み、校内での使用を禁止するなどという対応では、携帯使用が陰に隠れるだけだし、今回のような「事件」の場合には校外で見たり転送したりするのはいいのかということになってしまいます。違いますよね。

 おまけに、先日の奈良の少女誘拐殺人事件があったせいで、今後はむしろ子ども達には積極的にGPS携帯などを持たせるという動きになるでしょうから、それと子ども達のチェーンメールを防ごうなどという話は完全に矛盾したことになってしまいます。

 もともと、大人の社会の電話会社が金儲けのために始めた携帯電話の普及なのですから、子どもは禁止などということは最初からあり得ない選択だったのではないでしょうか。むしろ、現在の主なる使用者は子どもになってしまっていると思います。

 韓国では、数年前から携帯を使ったカンニング事件が多発しており、日本でも起こっていないとは言えません。単に摘発がないだけだと思います。

 こういう状況になってしまった以上、我々としても子ども達は携帯を持っているという前提で動き始めたほうが現実的な対応だと思います。

 講義中に居眠りしている学生に、メールを送ってやったらそれ以降、講義に集中してくれたり、手を挙げるのが苦手な今の学生に、講義の中で意見があったらメールを下さいと言ったら、意外とみんなが乗ってきたりということも笑い話ではなく現実に考えても良い時代が来つつあると感じます。

 携帯の普及にどう対応するかが試されているのは、子ども達というよりは我々大人達なのです。
# by stochinai | 2004-11-24 17:23 | 教育 | Comments(0)

雑酒増税

 明日、2コマもある講義の準備をしながら、聞くともなく横でかかっているテレビのニュースが聞こえてきました。

 去年の発泡酒増税に続いて、最近売れ行きが良いビールタイプの雑酒にも増税しようという政府税調の答申が出たとか出るとかいうニュースだったようです。

 税金の収入が悪くなってきているので、取れるところからはどんどん取ろうという政府の姿勢はわかっているつもりで、いずれなんやかやと理由をつけて「儲けているところ」からは税金を取ろうとしているのは知っていましたので、それほど驚くに値しないニュースだったのですが、その中で税調の委員長だかなんかだという石というおっさんが出てきて言った言葉を聞いて、思わず切れそうになりました。

 言葉そのものは良く覚えていませんが、あのようなビールの味を忘れさせるような酒を出すこと自体が問題なので、税金を高くして(製造自体を否定していることを思い知らせて)やるというような発言だったと思います。

 この人は、一橋大学かなんかの学長だったはずで、国立大学法人化の時にも第3者を装って法人化を推進していた人ですが、これほどまでに恥知らずなことを言うとはまったくあきれました。御用学者を見たければ彼を見ればよいという見本のような人です。

 大学で学問をやっているはずの人間が、人間の文化や嗜好の領域を税金でコントロールすることが当然であるかのごときことを言うとは、まったく信じられません。彼の住んでいるところの知事と似ていることに驚きました。あの知事は、反大学・反知性の人ですが、石さんは知性を商売にして生きているいる人ですから、そんな発言をするということが学者としては命取りであるということがわからないとも思えません。もし、確信犯としてやっているのなら、A級戦犯と言えますね。

 それにしても、そんな下品な酒(発泡酒や雑酒)を飲むやつは信じられないといいながら、そこから税金を取ってその税金で自分たちの懐を潤そうというのですから、さらに下品だということがわからないんですかね。彼らのように、高いビール以外は飲めないという高級な人々こそ、お金もたくさんあるのでしょうからこのさいビールの税金を高くするようにしてはどうでしょう。

 こういう私も、タバコの税金を上げるという話の時には、タバコはからだに悪いから、まあ税金を上げてタバコを止める人が出るのなら、それはそれで良いかと思っていました。

 しかし、今回の雑酒という酒が下品だから税金を上げてやるという石君の発言を聞いて、自分が間違っていることに気が付きました。タバコを吸うか止めるかは他人に迷惑をかけないならば自己決定すべき問題です。税金でコントロールすることは、やはり正しくありません。

 今、政府関係者のやるべきことは、税金を上げることではなく、税金の無駄遣いを止めることです。そっちの方がはるかに緊急の課題のはずなのに、やりませんねえ。(当たり前か!)
# by stochinai | 2004-11-23 17:23 | つぶやき | Comments(0)

ロップイヤー・ラビット

 連休の谷間の月曜日ですが、なんだか最近は曜日感覚がはっきりしなくなっています。いけないことだと思っています。スローに生きなくちゃ。

 今朝、大学へ来てみるとゴミ捨て場付近の芝生の上に野良ウサギがいて、のんきに草を食べていました。

 長い耳が首の下まで垂れている南方系の顔をしているので、北海道にいるエゾノウサギであるはずもなく、冬が近づいて捨てられてしまったペットではないかというふうに見えました。

 なんとなく全体に汚れており、少なくとも数日間はこのあたりをさまよっていた感じがします。研究室の学生などにメールで連絡をしておきましたら、午後になって自分でもウサギを飼育しているM本と、自分でも赤ちゃんを飼育(?)しているT尾のふたりが、ウサギを発見・回収してきました。

 意外とというか、当たり前というか人に良くなれていて、飼育室に入れたら暖かいのか(外は夜は零下になります)、うつらうつらと眠ってばかりいます。お腹も空いているらしく、どんなエサでも良く食べます。美男子ではないですが、愛嬌のある顔をしているので、そのうちもらい手も見つかるでしょう。

 さて、今日は痛快なニュースが入っています。朝日のチリ大統領、ブッシュ氏警備担当者に激怒 晩餐会中止にと、毎日の米チリ夕食会:米側の警備強化要求で「格下げ」にをご覧下さい。

 よその国に来てまで、自分の国でのやり方をゴリ押ししようとするアメリカのやり方に、南米チリの大統領が怒りまくって「あんたの歓迎パーティは中止!」と宣告したのです。

 貧乏でもプライドの高い国の政治家は、やっぱり違いますねえ。中道左派政権だからという説もありますが、そんなことではなく独立国はどのようにすべきかということを心得ているように思えます。

 こういうのを「普通の国」というのであって、戦争ができる国とか徴兵制がある国とかになることは、決して普通の国のあるべき姿だとは思いません。

 まずは、国際的プライドの回復からやりましょう。K泉君。
# by stochinai | 2004-11-22 17:26 | つぶやき | Comments(0)

ふと咲けば山茶花の散りはじめかな        平井照敏


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