5号館を出て

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内田樹さんのお言葉

 トラックバックするのも恐れ多い内田樹の研究室ブログ様に、忘れてはいけない文章があったので、忘れないうちに切り抜いておきます。

2005年05月15日
会議と対談と「濃い」乗客
からです。大学のことをおっしゃられております。

【その1】
会議に出ると、世の中には三種類の人間がいるということがよくわかる。
「会議を早く終わらせるために発言する人間」と「会議を長引かせるために発言する人間」と「会議を早く終わらせるために何も発言しない人間」である。

【その2】
文科省に毎年1億円ずつ補助金を削られ、年間研究費が15万円しか給付されない地方国立大学(じゃなくて独立行政法人だな)の教員の「生殺し」の苦しみを知らぬのですか(学会に一回出るとその旅費だけで年間研究費が使い切ってしまうんだから)。
聞いてびっくり。
なんとK島大では理系の教員でさえ年間研究費が10万円そこそこという方がおられるのだそうである。

【その3】
このような暴力的な再編プロセスをたどりつつある日本の大学はこのあとも知的センターとしての社会的機能を維持できるのであろうか。
私には何だか不可能なことのように思われる。


 その1に出てくるような不毛な会議を続けるだけで、何一つ力のある対案を出すことができず、その2に見られるような状況に追い込まれた国立大学法人(内田さんは、審議の過程で独立行政法人ではなく国立大学法人という別の法律でしばられる組織になったことを失念しておられるようです。といっても、中身はほとんど同じだから、無視しても構わないといえば、かまわないのでしょうが、、、)が、その3に書かれているように、この先にたとえ「形」が残ったとしても、大学本来の使命である知的センターとしての機能を失い、崩壊するであろうという予言をいただきました。

 たぶん、そうなると私も思います。
# by stochinai | 2005-05-17 16:54 | つぶやき | Comments(1)
 こんな重大なニュースが報道されないなんて、またしても開いた口がふさがりません。

 ヤメ記者弁護士さんが、14日に「セラフィールド漏洩事故についての報道状況:英国あ~んど日本」というエントリーで教えてくれました。

 イギリスのソープ再処理工場で、ウランとプルトニウムを含む高レベル放射性廃液約83立法メートルが漏えいする大事故が発生した事故が、ヤメ記者さんが検索した限りでは日本での報道は共同のみとのこと、グーグルニュースで検索しても、河北新報の有料サイトと中国新聞(すでにリンク切れ)しか出てきません。

 さすがにあちこちのブログでは、いろいろと調べて書いているものが出始めました。

 こういう時にはウルトラマンを呼ぶしかない気もするのですが、とりあえあず原子力資料情報室に行くのが一番です。

 最新ニュースとして2件(そのうち、1件は今日更新)あります。

 ソープ再処理工場で高レベル放射性廃液約83立方メートル漏えい (2005-5-12)

 ソープ再処理工場・使用済燃料硝酸溶液漏えい事故-続報2005/5/16 (2005-5-16)

 いまだに事故は続いているようです。

 どうした、日本のマスコミ!!
# by stochinai | 2005-05-16 21:02 | つぶやき | Comments(2)
 重苦しい記事だと思いました。国側逆転勝訴、工事差し止め取り消し 福岡高裁です。

 干拓工事の差し止めというような「工事中止による経済的損失」が大きいことに対しては、一般の場合よりも高い漁獲量減少と工事との関係を証明ができない以上、差し止めることはできないという論理のようです。

 何をもって「十分な証明」というのかわかりませんが、この論理は科学的に「完全に」解明されていないことに対しては、被害を訴えることは認めないということにも読めます。

 現代の自然科学は、ある意味でまだまだ発展途上ですから、これは科学というものを逆手にとった判決だと思います。

 これでは、大きなお金をつぎ込んだ事業を禁止することは不可能になります。

 力のないものの見方になってくれない裁判所なら、いらないということになりませんか。

追記:新しいエキサイトニュースでは、二人の法学者のコメントが載っています。どちらも、この決定に疑義を持っているようです。

 この決定に賛成する学者のコメントが欲しいところですが、やはりこの決定は科学的だけではなく法学的にもおかしい超政治的判断ということになるのでしょうか。

追記2: この決定の持つ政治的・社会的意味はとても大きいと思います。
 裁判にまで希望を持てなくなったら、力を持たない大多数の国民は無力感にとらわれてしまうと思います。そのことが、この国の未来にとってどのくらい大きな影響を持つかということを、高等裁判所の判事さん達は考えた上で、この決定を下したのでしょうか。

追記3: =社説は語る=に書かれている「年間45億円に満たない農業生産のために、干拓には約2460億円もの巨費をかけ」た事業が、あまりにも大きすぎて止めるわけにはいかなくなったというのが現実なのかもしれません。裁判所もそれが怖くかったのでしょうか。滅び行く巨大恐竜が干潟に埋まってあがいている様子が連想されます。
# by stochinai | 2005-05-16 18:04 | つぶやき | Comments(4)

ひとくきの 白あやめなり いさぎよき     日野草城


by stochinai