5号館を出て

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 外務省が接待用のワインを約8000本も蓄えていることが鈴木宗男議員に暴露されて、新聞各紙もおもしろい話題として報道していますが、その陰にある外務省の巨悪を暴こうとしているマスコミはあるのでしょうか。

 さすがに昔は外務省にかなりの力を持っていたと言われるだけのことはあって、外務省のことは裏の裏まで詳しいようです。、「ワイン8000本も何に使うんでしょうか。在勤手当も平均すると1人807万円にもなる。これを国民のみなさまが妥当だと判断するでしょうか」という言い方には、昔は自分も仲間として一緒にやっていたくせにと思われる方も多いと思います。

 私も個人的には、鈴木宗男代議士の思想や信条に与するものではありませんが、今回の彼の行動で外務省の膿が少しでも絞り出されるのだとしたら、どんどんやって欲しいという気持ちです。いわば毒を持って毒を制す、という気分でしょうか。

 10月28日の週間金曜日には、鈴木議員の声として「私はこれまで、守ってはならない官僚の特権を守ってしまった。これからは知る限り『外務省の真実』を明らかにします」と書かれています。

 選挙で正当に選ばれた国会議員が、国民の利益になる行動をしている以上、思想・信条を越えてそれをサポートするのも選挙民の知恵というもののような気がします。

 一言余計なことを言えば、できれば相打ちになってくれると最高なんですけどね。
# by stochinai | 2005-11-10 15:01 | 札幌・北海道 | Comments(1)

初雪だより

 予報通り、初雪が降っています。
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 淡雪です。
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 イチョウ並木にも初雪が降ります。
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 パーキング上の車の上や芝生には、けっこう積もりました。
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 本格的に積もるのは、もう1ヶ月以上先になると思いますが、札幌平地からの初雪だよりです。
# by stochinai | 2005-11-09 11:58 | 札幌・北海道 | Comments(4)
 一週間ほど前のニュースで北海道の小中学校の学力テストの結果が、全国に比べて低いということが報道されていました。例えば道新は「道教委学力テスト 正答率は全国下回る 小中の4-7割 記述式『苦手』傾向も」という記事を書いています。

 こうした記事では、最後に教員の指導などに問題があるのではないかという結論になるのが「普通」ですが、この記事でも「道教委はこうした結果を、今後の学習指導の改善に役立てる考えだ」と結んでいます。

 しかし、そもそも学力テストの結果(それが必ずしも「学力」だとは私は思いませんが)の差が、学校の学習指導が原因であるということは、論理的につながるものなのでしょうか。

 私の経験では、同じ札幌市でも地域ごとに学力の差があるということを良く見聞きしています。つまり、新興住宅地で一戸建てが多いところの小中学生は「勉強」が良くできて、古くからの地域で密集したアパートなどが多い地域では子ども達が荒れているばかりではなく「学習困難児童・生徒」が多いという話です。

 このことは、今や広く言われている親の収入や親の学歴、親の職業などによって子どもの「学力・学習能力」に大きな差があるということに符合することであり、とても良く納得できます。

 そうだとすると、経済的に落ち込んでいて全国と比べると所得も低く、生活保護世帯の数が大阪府についで2番目に多い北海道の子ども達が学力テストの成績が全国平均よりも低いという結果は、まったく驚くに値しないことなのではないでしょうか。

 つまりこの結果は、北海道の先生の学習指導が特に下手だということの根拠にはまったくならないと考えるのが妥当ということにならないでしょうか。

 今後は学力テストの結果を評価するに当たっては、親の学歴・所得・現職などとの相関を考えた上で、それらによるバイアスを差し引いて解析した上でコメントをしてもらいたいものだと思います。

 学力テストを実施すると聞いた時から悪い予感がしていたのですが、学力テストを実施する側は子どもの「学力低下」を暴き、その原因を教員の能力不足と結論した上で、「教育改革」の道具にするというストーリーを最初から用意していたのではないかと思われます。

 そうでなければ、今や有名になった「東大生の親の所得と学歴が他大学に比べると高い」文部科学省が2004年に発表した「2002年度学生生活調査」によると、国公立大学生と私立大学生では、家庭の年収は約150万円の違いがあるが、国立大学生でも、家庭の年収は全世帯平均(総務省統計局資料)より約200万円多いという結果が示されているにもかかわらず、「北海道の子ども達の学力低下→教員の指導力不足」などという、素人の井戸端論議のような短絡的な結果を拙速に出せるはずはないと思うのです。

 まあ、それにあっさりと乗ってしまうマスコミも情けないのですが、今回は教育委員会だけを責めておきたいと思います。

 ただ、この話には大きなお笑いのような「落ち」があります。北海道の小中学生の「学力」は全国に比べてかなり低いという結果が出て、子ども達の勉強時間も短いという結果は出たのですが、「高校は各教科とも全国とほぼ同じだった」というのです。

 だったら、全然問題ないじゃないですか。教育委員会、残念~!
# by stochinai | 2005-11-08 22:22 | 教育 | Comments(6)

日の暮の背中淋しき紅葉哉            小林一茶


by stochinai