2008年 12月 22日
資本主義が滅びたことにはならないのですか
現在のグローバル経済体制のもとでは、株の価値が資本となって取引材料あるいは担保に使えることになっていると思います。
その株価が99%も下がるというのはどういうことなのでしょう。
世界の株価、1年間で半減 アイスランドは99%下落 (朝日コム)
「株価は年初から11月末までに全体で46.14%下落。年間の下落率は02年の19.58%を超え、94年に世界の指数算出を始めて以来最大となる見通し。対象の国・地域すべてがマイナスとなる」ということです。バブル崩壊と言ってしまえばそれまでなのかもしれませんが、そもそも資本主義というものがそのバブルによって成り立っているものということのように思えます。
株の値段というものが、最低限の実物によって保証されているのであれば、株価はそれ以下にはならないはずです。それが100分の1にまで落ちてしまうということは、逆にいうと実際の価値の100倍の値段で市場で取引が行われていたということになります。1の実体に99のバブルが加算されていて、バブル崩壊で100分の1になったのでしょうか。
そんなものが誠実な商取引であるはずはなく、幻覚あるいは詐欺と呼ぶべきものでなないかと感じます。
それが資本主義というものの本質なのかどうかは、不勉強にしてよくわからないのですが、どうもそうではないかという気がします。その短絡的思考をする頭では、バブルが崩壊したということは資本主義が崩壊したということに思えてなりません。
また、我々が託した日本国の税金のかなりの額が、株式などで運用されているという話を聞いたことがあります。そうだとすると、我々の税金の備蓄も激減してしまったということなのでしょうか。
そして、景気対策と言われているものが、崩壊したバブルを復活させようとして、一所懸命に泡を作るための洗剤を投入するというようなことにはなっていないのでしょうか。
もしそうだとしたら、この先もバブル景気とバブルの崩壊が繰り返されるだけだと思えてなりません。
社会主義に続いて資本主義も崩壊してしまったのだとしたら、我々は次の経済制度を考え出さなければならないと思うのですが、そういうことを考えている研究者はいるのでしょうか。
不安でなりません。
その株価が99%も下がるというのはどういうことなのでしょう。
世界の株価、1年間で半減 アイスランドは99%下落 (朝日コム)
「株価は年初から11月末までに全体で46.14%下落。年間の下落率は02年の19.58%を超え、94年に世界の指数算出を始めて以来最大となる見通し。対象の国・地域すべてがマイナスとなる」ということです。バブル崩壊と言ってしまえばそれまでなのかもしれませんが、そもそも資本主義というものがそのバブルによって成り立っているものということのように思えます。
株の値段というものが、最低限の実物によって保証されているのであれば、株価はそれ以下にはならないはずです。それが100分の1にまで落ちてしまうということは、逆にいうと実際の価値の100倍の値段で市場で取引が行われていたということになります。1の実体に99のバブルが加算されていて、バブル崩壊で100分の1になったのでしょうか。
そんなものが誠実な商取引であるはずはなく、幻覚あるいは詐欺と呼ぶべきものでなないかと感じます。
それが資本主義というものの本質なのかどうかは、不勉強にしてよくわからないのですが、どうもそうではないかという気がします。その短絡的思考をする頭では、バブルが崩壊したということは資本主義が崩壊したということに思えてなりません。
また、我々が託した日本国の税金のかなりの額が、株式などで運用されているという話を聞いたことがあります。そうだとすると、我々の税金の備蓄も激減してしまったということなのでしょうか。
そして、景気対策と言われているものが、崩壊したバブルを復活させようとして、一所懸命に泡を作るための洗剤を投入するというようなことにはなっていないのでしょうか。
もしそうだとしたら、この先もバブル景気とバブルの崩壊が繰り返されるだけだと思えてなりません。
社会主義に続いて資本主義も崩壊してしまったのだとしたら、我々は次の経済制度を考え出さなければならないと思うのですが、そういうことを考えている研究者はいるのでしょうか。
不安でなりません。

要はバランスではないでしょうか?アイスランドの例は、リスクの高いデリバティブ等への投資比重が非常に高かったため、バブル崩壊も激しかったと聞いています。円の場合、相対的に円高になっていますので、多少の損失が出たとしても、資産の相対量は逆に増えているような気がします。借金も莫大ですが。。。
バブル景気とバブル崩壊を繰り返しながら全体としては右肩上がりになっていると思います。資本主義は死んでない?
バブル景気とバブル崩壊を繰り返しながら全体としては右肩上がりになっていると思います。資本主義は死んでない?
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経済の基本は需要と供給のバランスだと思いますが
人口爆発と発展途上国の先進国化
特にアジア そしてそれに続いてアフリカもとなると...
地球資源を要する供給がなくなるのは確実で 景気云々よりも
資源不足の状態での人の欲求をどう押さえつけるか
しかも平和を維持しながら... 厳しそうですね
人口爆発と発展途上国の先進国化
特にアジア そしてそれに続いてアフリカもとなると...
地球資源を要する供給がなくなるのは確実で 景気云々よりも
資源不足の状態での人の欲求をどう押さえつけるか
しかも平和を維持しながら... 厳しそうですね

面白く読ませて頂きました。
ベルリンの壁が崩れ、ソ連邦が崩壊し、一つの極であった共産主義が随分前に崩れました。
もう一つの極であるアメリカが、崩壊しようとしている気がします。アメリカを中心としたドルを基軸とする経済の崩壊です。
帝国主義から、世界恐慌、第2次大戦を経て、現代の社会につながりました。今回のサププライムに端を発する金融危機が、世界戦争につながらないことを願います。
世界恐慌では、大国は植民地をベースにしたブロック経済で乗り切ろうとしましたが、今回の金融危機では、アメリカは日本や中南米を踏み台にする気がします。注意が必要でしょうね。。
ベルリンの壁が崩れ、ソ連邦が崩壊し、一つの極であった共産主義が随分前に崩れました。
もう一つの極であるアメリカが、崩壊しようとしている気がします。アメリカを中心としたドルを基軸とする経済の崩壊です。
帝国主義から、世界恐慌、第2次大戦を経て、現代の社会につながりました。今回のサププライムに端を発する金融危機が、世界戦争につながらないことを願います。
世界恐慌では、大国は植民地をベースにしたブロック経済で乗り切ろうとしましたが、今回の金融危機では、アメリカは日本や中南米を踏み台にする気がします。注意が必要でしょうね。。

stochinai様の近所のお店に必要な商品が並んでいると思います。店の運営、商品の生産、流通、どこにも直接政府は手を下していませんが、まともな値段でまともな品質の商品が並んでいます。こんな普通の地味な姿が本質ではないでしょうか?
何が資本主義かと言うのは難しいですが、その基礎となる部分はそれなりによく働いていると思います。言うほどの歴史もないアメリカ投資銀行の行動が資本主義の正体であり全てというのは変でしょう。仮にそうであっても、人類の作ったものにしては今まで何とか持ちこたえただけでも上出来です。「新しい仕組みが…」とか聞きますが、具体的な話は聞きません。
何が資本主義かと言うのは難しいですが、その基礎となる部分はそれなりによく働いていると思います。言うほどの歴史もないアメリカ投資銀行の行動が資本主義の正体であり全てというのは変でしょう。仮にそうであっても、人類の作ったものにしては今まで何とか持ちこたえただけでも上出来です。「新しい仕組みが…」とか聞きますが、具体的な話は聞きません。
なんとなくわかってきたような気がします。社会主義という主義はあるけれども、資本主義という主義があるわけではなく、社会を動かしている「何か」を資本主義と考えよ、ということでしょうか。そうならば、滅びることもないし、「社会主義」も資本主義の下で行われる一つの政策にすぎないということもできそうです。
こんな理解では、ダメダメですか?
こんな理解では、ダメダメですか?
by stochinai
| 2008-12-22 22:25
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Comments(5)