5号館を出て

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重機登場

 降雪は止まっても、降った雪は春までほとんど融けませんので、どこかに持っていくか(排雪)、融かすか(融雪)するかしかありません。我が家には灯油を使うタイプの融雪槽があるのですが、ちょっと前までのように石油1リットルが100円以上などという値段だと、そんなに気軽に使うわけにもいかなくなります。幸い、今日は1リットル63円にまで下がっていました。

 だからといって排雪するといっても、道路に出すわけにはいきませんし(道路交通法違反)、公園にも捨てることも禁止されています。もちろん、近くに広い畑があったとしても、畑の雪解けが遅くなるのは農家にとって死活問題ですので、叱られてしまいます。

 自分の家の庭に雪を積んでおくスペースがない場合には、遠くにある市の排雪場などに持っていかなくてはなりませんが、最近はそういうことを請け負ってくれる業者もたくさんあるようです。たとえば、ここなどを見ると、4トントラック1台分を重機で排雪してもらうと8400円となっています。町内会などでまとめて排雪してもらう場合、札幌市から補助が出る「パートナーシップ制度」というものがあります。それだと、1家庭あたり2000円くらいの負担で雪を持っていってくれるのですが、それは1シーズンに1回しかなく、しかも時期が2月頃になってしまうので今年のように、こんな早くからドカ雪になってしまったような時には、どうしても各家庭が自力でなんとかしなければなりません。

 おそらくそういうことで個人的に頼んだのだと思いますが、近くに家にタイアショベルという重機がやってきて排雪をしていました。
重機登場_c0025115_23183748.jpg
 人力でやるとおそらく2時間以上はかかるだろうと思われる4トンの雪の排雪が10分くらいで済んでしまいました。(ただし、今日のように雪が固くなっている場合には、人力というのは現実的な選択ではありません。)

 さすがに重機の力は恐るべきものがありますが、5分で8400円は安いのか高いのか。

 雪国に住んでいると、いろいろとものいりなことがあります。
Commented by ある at 2008-12-30 01:04 x
融雪用の用水路が整備されていないんですね。水も凍るわけですか。
Commented by stochinai at 2008-12-30 17:14
 北海道では聞いたことがありません。街中を流れる創成川という比較的大きな用水路への排雪も禁止されています。
 おそらく凍るのと、とても処理しきれないくらい多いのと、両方の理由がありそうに思えます。
Commented by stochinai at 2008-12-31 00:42
 いや、そういえば地下を流れる融雪溝や流水溝というものがあるという話を聞いたことはあります。実際には見たことはないのですが、投入口がある地下水路というのは安全性を考えるとちょっと難しいのかもしれません。
by stochinai | 2008-12-29 23:25 | 札幌・北海道 | Comments(3)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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