5号館を出て

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報道の仕方が微妙な気がする

 年末ですから、給料を狙った強盗などが多発するのはわかるのですが、このニュースの報道の仕方がどうにも奥歯にものがはさまったような気がしてなりません。

 顔にスプレー、給料用の4180万円奪われる…東京・板橋
 30日午後2時5分ごろ、東京都板橋区成増2の路上で、飲食店経営会社の男性社員(41)が、何者かにいきなりスプレーを吹きかけられ、約4180万円が入った手提げバッグを奪われた。

 男性社員は顔に軽いけがをしており、警視庁高島平署は、強盗傷害事件として捜査している。

 同署副署長によると、男性社員は、女性社員(29)と2人で、従業員に支払う給料用の現金を、約200メートル離れた信用金庫で引き出し、バッグに入れて会社が入居するビルの前に車を止めた。エレベーターのボタンを押すため先に車を降りてビル内に入った女性社員に続き、男性社員が車を降り、ビルに入ろうとしたところ、突然顔にスプレーをかけられたという。

 現場は東武東上線成増駅近くの国道254号(川越街道)沿いの歩道。
 まず第一にせっかく2名で現金輸送をしているにもかかわらず、最後の大事なところで一人ずつに分かれているのが、非常に不自然です。「エレベーターのボタンを押すため先に車を降りてビル内に入った女性社員に続き、男性社員が車を降り、ビルに入ろうとした」という文章を読む限り、記者あるいは発表した警察がこのふたりの行動に疑惑をもっていることが推測されます。

 現金輸送をする場合には、常にふたりが同時に現金を守らなくてはならないはずだと思います。さらに、そもそも4200万円もの現金を自社の社員(しかも一人は女性)に運ばせるというのは、あまりにも無防備だと感じます。

 スプレーを吹き付けられたのに「顔に軽いけがをしている」という表現も不自然です。警察発表なのでしょうか。

 もっと不思議なのは、時間と場所からいってたくさんいたことが想像される目撃者のことが何も書かれていません。路上でスプレーを噴射した強盗事件が発生したならば、何人かの目撃者が追跡していても不思議はありませんし、そこまでしなくても何人かの目撃者がいて、新聞記者のインタビューなどには喜んで応じることがよくあります。

 まあ、普通このような事件の場合には「被害者」が第1容疑者になることが多いので、警察が確保しているのでしょうか。

 毎日の記事の表現「高島平署は内部事情を知っている者の犯行の可能性もあるとみて、男性から詳しく事情を聴いている」というあたりが、人権を配慮したギリギリの表現なのかもしれませんね。
by stochinai | 2008-12-30 22:53 | つぶやき | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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